FM音源プラグインシンセ「DEXED」を使い始めました♪ | NOZ's Stylish Sound♪

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1980年代の音楽に輝きを放っていたシンセサイザーYAMAHA「 DX7」

繊細で綺麗な音を放つスタイリッシュなシンセサウンド「FM音源」を使って曲作りをしております♪

DTMステーションの藤本健さんが、「DEXED」というソフトウェア音源を紹介されてまして、記事を読んで、「DEXED」の素晴らしさを知りまして、私も使ってみたくなりました。

有料ソフトなのかと思ったら、何と無料で配布されているではありませんか!?

こりゃ~私もGETせねば!!(`・ω・´)ゞ

さっそくソフトウェア音源「DEXED」をダウンロードしてきまして、私の使っているDAWソフト「CUBASE STUDIO4」に組み込んでみました。

DEXED 起動画面

まずこの「DEXED」というのは何かと言いますと・・・

市販のDAWソフトに組み込む、追加ソフトウェア音源です。

そのソフトウェア音源のモデルとなっているのが、何と!YAMAHA FMシンセサイザー「DX7」でして、パソコンのCPUを使って「DX7」の6オペレーターFM音源を再現した、凄いソフトです。

YAMAHA DX7 ロゴ

DEXED 起動画面

この6個のオペレーターが、アナログのモジュールシンセサイザーを連想させるような、圧巻の操作パネル群。

カッコいいです!

改めてこれが、無料のソフトだなんて、信じられな~い(ノ´▽`)ノ

これを、そのままハードウェアシンセサイザーにしてほしいのが、私の願いです(^^)♪

6個のオペレーターの、それぞれのパラメーター1つ1つが、ボリュームコントロールになっておりまして、マウスで操作することで、グリグリと動かして、設定していきます。

オートメーション機能が付いておりますので、つまみをグリグリ動かした操作を、そのまま記憶させることが出来ます。

そして、実際の演奏中に、つまみの動きを、そっくりそのまま再現させることが出来ます。

これはつまり、途中で鳴り方を変えることが出来るという事ですね(o^-')b


実機の「DX7」で、あの小さな液晶ディスプレイを見ながら、ボタンとスライダーボリュームを駆使して音色エディットするのが難しいという人には、この「DEXED」であれば、アナログ感覚で直感で音色エディット出来るのではと思います。

そこで私も、実機の「DX7」で作った音色を、「DEXED」に入力して、音を聴いてみました。

その結果、全く同じように、鳴ってくれました。

これは凄い(ノ゚ο゚)ノ

私はハードウェアのシンセサイザーが好きなので、実機の「DX7」を愛用ておりますが、この「DEXED」の凄さは、認めざるを得ません。

実はこの「DEXED」には、「DEXED」のオリジナル音色32ボイス+32音色入りカートリッジファイルが32個もあって、何と合計1056音色もの音色が内蔵されております。

なので、音色を作らなくても、この中から選んで使うだけで、お腹一杯です(^。^)

確かに、これを使ってしまえば、実機の「DX7」は不用になってしまいますね(T_T)

私にとって、この「DEXED」は衝撃的過ぎます。

まあ、ハードウェアとソフトウェアとで、割り切って考えるようにします(笑)


音源としての性能も凄いのですが、音色のエディットに関しても、アナログ感覚で、とても分かり易い設計になっているので、実機の「DX7」を使って音色作りをされている人であれば、すぐに使いこなせるかと思います。

もちろん「DEXED」で作った音色は、実機の「DX7」でも使えますので、「DEXED」を「DX7音色エディター」として使うのも有りかと思います。


次は、「DEXED」の画面の左下にある、独自の機能を紹介します。

DEXED ファンクション画面

パネルの右上に「カットオフ」と「レゾナンス」が付いております。

私は、せっかくのFM音源のサウンドに、フィルターは使いたくないのですが、アコースティック楽器との演奏に馴染ませるには、フィルターは効果的です。

けど、FM音源をメインとした曲であれば、フィルター無しで、ギンギンに鳴らします♪


続いて、青緑色のファンクションボタンです。

「INIT」ボタンは、音色の初期化です。

音色を白紙の状態から作っていく時に、この「INIT」をクリックすると、ワンタッチで初期化されます。


「PARM」は、主にMIDIに関する設定です。

MIDIの設定をすると、外部の鍵盤を使って「DEXED」を鳴らす事が出来ます。

実はこの「DEXED」と「DX7」とで、MIDIを使ったシステムエクスクルーシブデータの送受信が出来ます。

具体的には、「DX7」で作った音色を「DEXED」に転送することや、「DEXED」で作った音色を「DX7」に転送することが出来ます。

もちろん、1音色だけ送信したり、32音色まとめて送信することが出来ます。

その為の、「DX7」と接続するMIDIインターフェイスの設定です。

私のパソコン用MIDIインターフェイスは、YAMAHA「UX96」を使っております。

YAMAHA UX96

「DEXED」のMIDI設定では、画像のように、「MIDI IN」と「MIDI OUT」それぞれに、「YAMAHA UX96」を設定します。

DEXED MIDI設定画面

設定し終えると、DEXEDのロゴの右側に、「DX7 IN」と「DX7 OUT」の表示が追加されます。

DEXED ファンクション画面


「SEND」ボタンは、「DEXED」から「DX7」に音色を転送するボタンです。

ボタンをクリックしますと、「Send program to DX7」と「Send cartridge to DX7」が出てきます。

「Send program to DX7」は、現在選択している1音色だけを「DX7」に送信します。

「Send cartridge to DX7」は、現在選択しているカートリッジバンク32音色を、まとめて「DX7」に送信します。

これで、「DEXED」で作った音色を、「DX7」で使うことが出来ます。


ここで少し、「DEXED」と「DX7」とを使いこなすべく、「DEXED」と「DX7」の音色の送受信方法を、簡単に説明しましょう。

まず、「DX7」の設定を説明します。

オレンジ色の「FUNCTION」ボタンを押してから・・・

YAMAHA DX7 ファンクションボタン


8番を押しますと、MIDI関係の設定画面に切り替わりまして、更に8番キーを押していくことで、パラメータの設定を順番に呼び出していきます。

YAMAHA DX7 [8]ボタン


その中でまず、MIDIチャンネルを確認します。

先ほどの画像で「DEXED」のMIDIチャンネルは「1ch」となってましたので、ここでは「DX7」も「1ch」とします。

YAMAHA DX7 MIDI設定


次に、バルクデータの送受信設定を確認します。

「DX7」は、電源を入れてからの初期状態は、誤ってバルクデータの送信をしないように設定されております。

「SYS INFO」の設定を「AVAIL」に変更します。

YAMAHA DX7 バルクデータ設定


続いて、インターナルボイスのプロテクトを解除します。

プロテクト設定ボタンの「INTERNAL」を押します。

YAMAHA DX7 インターナルボイスのプロテクト設定

電源を入れた状態では「ON」になってますので、「OFF」にして、プロテクトを解除します。

YAMAHA DX7 インターナル設定


これでバルクデータを送受信できる状態になりました。

ここで、「DEXED」から「DX7」に32音色を送信する場合は・・・

「DEXED」の「SEND」ボタンを押してから「Send cartridge to DX7」を選ぶと、「DX7」に32音色データが送信開始されます。

5秒ほどで、「DX7」の表示が「MIDI RECEIVED」と表示されて、バルクデータ受信完了となります。


次に、「DEXED」から「DX7」に1音色だけ送信する場合は・・・

あらかじめ送信したい音色を選んでおいてから、「DEXED」の「SEND」ボタンを押してから「Send program to DX7」を選ぶことで、「DX7」に送信されます。

すると、「DX7」のディスプレイには、「DEXED」から送信された音色データのボイスネームが表示されております。

この段階では、「DX7」のボイスエディットバッファ上に移されているだけなので、すかさず1から32のどれかの音色に上書き保存します。


今度は反対に、「DX7」から「DEXED」に32音色をまとめて送信する場合は・・・

8番キーを押していき、「MIDI TRANSMIT ?」に切り替えます。

YAMAHA DX7 32音色送信画面

ここで「YES」ボタンを押すと、「DEXED」に32音色をまとめて送信されます。


最後に、「DX7」から「DEXED」に1音色だけ送信する場合は・・・

そのまま送信したい音色のボタンを押すことで、「DEXED」に送信されます。

例えば、2番に記録されている音色を「DEXED」に送信する場合は、2番を押します。

「DEXED」の画面を見ますと、「DX7」から送信された音色に変わっております。

しかしこの段階では、まだエディット中扱いになっておりますので、すかさず「STORE」で保存します。


「DX7」で音色の送受信を終えた後は、忘れないうちに、解除した設定を、元に戻します。

プロテクト設定ボタンの「INTERNAL」を押してから、「ON」ボタンを押し、プロテクトを「ON」に戻します。

YAMAHA DX7 インターナル設定


オレンジ色の「FUNCTION」ボタンを押してから、8番キーを押して、「SYS INFO」の設定を「UNAVAIL」に戻します。

YAMAHA DX7 バルクデータ設定


以上で、「DX7」と「DEXED」との音色送受信は、終了です。


「DEXED」のファンクションボタンの説明に戻ります。

「CART」ボタンは、音色が格納されている、カートリッジバンクを選択します。

ボタンをクリックしますと、「Dexed_01」と「SanpresFM」が出てきます。

「Dexed_01」には、DEXEDのオリジナル音色32ボイスが入っております。

「SanpresFM」には、32個ものカートリッジバンクがあるので、最初のうちは、どのバンクに何の音色があるのか?探すのが大変ですね(^^;


「LOAD」ボタンは、外部からのカートリッジデータを読み込みます。

拡張子がSYX形式の「DX7」用32音色カートリッジファイルを選択して、「DEXED」に取り込みます。

この「DEXED」では、1音色だけをロードする使い方は出来ません。


「SAVE」ボタンは、現在のカートリッジバンク32音色を、まるごと保存します。

SYX形式で保存されますので、「DEXED」以外でも、SYX形式のファイルを扱えるDAWソフトなどでロードして、「DX7」に32音色を送信させることが可能です。


「STORE」は、作った音色を保存します。

新規に保存する方式ではなく、既存の音色に上書き保存となりますので、消してもよい音色を選んで、保存します。

「DX7」から音色が送信されてきた時も、この「STORE」ボタンで保存します。


こうして実際に使ってみると、実に万能なソフトだと思いました。

私は「DX7」の音色を管理するのに、YAMAHA「DXシミュレーター」を使っておりますが、対応OSが、WindowsXPまでしかサポートしてないので、現在はWindowsXPのノートパソコンを使っております。

DXシミュレーター


「DX7」以外にも、YAMAHAプラグインDXボード「PLG100-DX」という、「DX7」を再現したハードウェアのプラグイン基板も使っております。

PLG100-DXの単体

「PLG100-DX」の音色を管理するのに、どうしても「DXシミュレーター」は必要です。

これはこれで、「DXシミュレーター」を使い続けるとして、「DX7」の音色を直接管理する場合、WindowsVista以降のOSであれば、今回の「DEXED」が、使い勝手が良いかと思います。

という事で、これからは、「PLG100-DX」には「DXシミュレーター」を、「DX7」と「TX802」には「DEXED」を使うことにしようかな(^。^)

けど「DEXED」では、1音色だけを保存することが出来ませんので、「DX7」の音色を1音色ずつ保存する時は、YAMAHAシーケンサー「QY700」を使っていきます。

YAMAHA QY700


私の場合、実機の「DX7」がありますので、「DEXED」を使わなくても不自由はしないのですが、これから先、音楽制作をソフトウェア音源で完結する環境で作業しなければならない時に、FM音源を使う手段として、この「DEXED」をマスターしておこうと思います。



PS:

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