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苫米地式コーチング認定コーチ 松村 大輔 のブログ

桜が咲き始める頃、よく散歩する公園があります。

 

そこは小高い丘になっていて、丘の上にはヨーロッパのお城のような見晴らし台があります。

 

麓から坂道を登っていくと眼下には住まいや職場の地域が遠く見渡せます。

 

通勤の時に工事がだいぶ進んでいると感じていた駅の、新しい高架の全体像が把握でき、その広大さに驚きます。

 

曲がりくねった道を歩いているとふと何かの花(おそらく椿)の甘い香りが漂ってきたり、思わぬところで野良猫が現れたり、去年はなかった新しい木が植えられていることに気付いたり。

 

桜の木を背景に結婚の記念撮影をしている新郎新婦に出会ったり、朝起床時に鳴き声が気になっていた鳥の姿を目撃したり、美しい桜を咲かせる樹の木肌に思わず触れてみたり等々。

 

日常生活では勾配のある道を上り下りする機会は少ないですが、散歩の機会は普段の身体の使い方の偏りを実感する時間にもなります。

 

情報が溢れる現代、桜の開花の模様はテレビやインターネットでも知れます。日常の通勤・通学路でも桜が目に留まることがあります。

 

しかし、短時間でも時間を取って桜を見に出かけてみると、自然に五感が刺激され、身体も心も解きほぐされる実感を持てるようになるかもしれません。

 

なんとなく感じてわかること、見に行く(こうする)と決めて行動して感じられること・わかること・出会うことには違いがあるなと改めて思った春の散歩のひとときでした。

私は現在、個人的楽しみで語学(ロシア語)を学んでいます。

 

月に2度ほど、約45分(~1時間)ずつオンラインで語学のネイティブの先生とお話する機会があります。

 

その45分は基本的に日本語を使わず日常会話や最近思うことを話すのですが、もっとうまくできるようになりたいと思うことが

出てきました。

 

それで毎朝起床後にレッスンで過去に使用した教材やラジオ講座を聴いていた時の短めの文章を音読することを始めました。

 

レッスンとレッスンの間の約2週間は同じ文章を毎朝(朝できない時は夜に行う、朝も夜もできない時は翌日行う)1回読むようにします。掛かる時間は5分と掛からないです。

 

最初は過去に使用した文章でもどう読むか忘れていて、音読し通すのもやっとと思うことがあります。

 

しかし、毎朝毎朝続けていると、音読がスムースになっていきます。文章から取れる意味合いも以前取れていなかった以上の意味が取れてきます。

 

それでレッスンを受けると、以前より自分の言いたいことが伝えやすくなったような実感をもてたりします。また、先生の反応からも以前より話す内容が良くなったような感触が得られたりします。

 

気を良くして最近は朝と夜に別の文章を1回ずつ音読するようにしているのですが、最近のレッスンでますます会話がより良くなるのを実感できました。

 

そして、短時間の語学の楽しみがより充実してきて幸せだなと思う気持ちも増しています。仕事や日常生活での日本語での意思の疎通の向上にも繋がっているのを感じています。

 

私達は普段、無意識に自分自身に声かけをしています。コーチングではこれをセルフトークと言います。

 

また、ゴールを実現した未来の自分の臨場感を高める言葉を意図的に作成し自身に語り掛けるアファメーションというのもコーチングにはあります。

 

いずれも未来の自分に相応しい言葉かけを今するというものですが、自身の語学での経験から、セルフトークにもアファメーションにも同じことが言えると感じます。

 

最初は望ましいと思っていても口馴染むものではなかった未来の自分を表す言葉が、いつしか口馴染み、言葉掛けから立ち上がるイメージも馴染むにつれて臨場感が豊かになってくるのだなというものです。

 

セルフトークは無意識に1日万の単位でしているといいます。しかし、未来の自分に相応しい(しかし、馴染みが最初は薄い)言葉掛けも、短時間でも意図的に毎日毎日繰り返していくと、血肉化される実感がもてます。

 

私の語学での経験ですが、未来の自分はこのようだという宣言的な表現(=アファメーション)、こう語り掛けているという言葉(=セルフトーク)、ともに繰り返していると口馴染み、周りの人にも変化が伝わるようになります。自分でもプラスの変化が実感できる場面が出てきます。(そんな時にはすかさずYes,I'm good!と自分に肯定的な言葉掛けをし、成功体験をしっかり味わいます。)

 

セルフトークもアファメショーションもご自身の望みのように変えていき、自身にとって望ましい無意識の自分らしさの一部にしていくことができます。

私達は一人ひとりが脳と心をもっています。

 

脳と心は身体的に五感で感じられる物理的な世界と広大無辺の情報的な世界に広がっています。

 

脳と心はひとつでマインドと言われています。私達が当たり前にもっているものです。

 

一人ひとりそれぞれに身体があり考えがあり、感情があり世界観をもっています。

 

同じ物事に対して、皆が同じ感じ方と捉え方ができるのは当たり前に思えることがありますが、必ずしもそうでないことがあります。逆にそう思えないことが多いように感じることもあります。

 

感じ方や考え方が近い人と遠い人がいると思えることがあるかもしれません。

 

私達は個々にマインドをもっていますが、マインドの仕組みとしては共通のモデルが想定できます。しかし、その個々のマインドから見えてくる世界や生み出されてくるものはそれぞれの人で正反対だったり全く異なる物だったりすることがあります。

 

相互の関わりの中でこうした違いに気付いて驚いたり愕然としたりすることもあります。

 

共通のモデルが想定されるマインドを持つ私達人類(生命)は、ともに地球(宇宙)に生きる命です。違いに目が行き過ぎると忘れがちですが異なる者同士と思える間柄でも必ず何かしらの情報的・物理的な繋がりを通して関係しています。

 

共通に持つマインド、しかしそれぞれの人で驚くほど個性的に働いているお互いのマインドを、お互いに地球(宇宙)に生きる命としてともにより良くより輝いて活用し生きていくための在り方。

 

こうしたともに幸せを感じられる独自の創造性を互いに肯定的に発揮し合えるような在り方や関係性を考える機会を、(一人ひとりが生まれ持ち無意識にも使用しているマインドの仕組みや使い方をみていく)コーチングは与えてくれているように私は思います。