先週、事務スタッフのミカちゃんから、ハローワークから求人の申込みがあったという報告を受けた
「どんな人?」
「情報をもらったのは、33歳で隣町に住んでいる人です。ただですねぇ・・・」
「どうしたの?」
「ギリシア人の方らしいんですよ」
「いいよ、オレから電話してみるよ」
「やっぱり専務なら、そうきますよねぇ(笑)」
もちろん、国籍がどこだろうが、相手の話を聞いてみなければ、採用の合否は決められない。
それにギリシア出身という人には、会ったことがないからね。
奥様が日本人だということで、日本語はかなり流暢に話せる。
難しい漢字の読み書きはまだできないが、ボクはギリシア語の単語を何一つしらないので、分かりやすい言葉を選びながら日本語で面接をさせてもらった。
やはり気になるのは、「なぜ日本に来たのか?」「あなたにとって日本の魅力は何か?」ということだ。
どうやら彼は、子どもの時に読んだ本の影響で、日本という国に関心を持ったらしい。
奥様との出会いで、さらに日本への興味が高まり、日本語学校で勉強もしてきたそうだ。
ただやっぱりと思ったのは、日本に来た理由だ。
「私の国は今世界で一番不景気です」
身も蓋もない言い方だが、ギリシアにいては普通に生活ができる活路を見いだせなかったようだ。
「○○さんは、日本で一生生きていく覚悟はありますか?」という問いに「はい」と答えた彼の姿は、真摯な侍のようで好感が持てた。
あとは受け入れ側の問題。
日常会話だけでなく、文字の読み書きのスキルも必要になってくるので、フォローは必要だ。
本来なら「採用」と言いたいところだが、まずは奥様に相談することを勧めた。
残念ながら、本人にとって思っていた条件と合致しなかったこともあって、丁重に断られてしまった。
ただ今後もこのような機会は、間違いなく増えてくると思う。
多種多様な人財を受け入れて、育てられる環境づくりを考えていかなければ、これからさらに深刻になる人財不足の問題は解消されないだろう。
もしも外国人のスタッフが採用することがあったら、「日本っていい国だな」と思ってもらえるきっかけになれたら嬉しいし、そんな存在でありたいと思う。