八ヶ岳日記 -2ページ目

産地直送…

もう薄暗くなった森の小道を、一台の軽トラックが降りてきました。
我が家の横の道は狭く、特に我が家から上の道は草が生えているところもありますので、通る車はありません。

2階の窓辺にいた私は、そんな道を下りてきた車に少し驚きましたが、その車から降りてこられたご夫婦を見て、

更に驚きました。
私達のお散歩コースで野菜などを作っておられるのですが、我が家には初めて来られるのです。

『何かしら?』
私達は急いで玄関に向かいました。

「家で作った野菜です。よろしければ…。」
小箱に入った3kg程のジャガイモと、坊っちゃんかぼちゃ、トマト、ピーマン、なすなど、たくさんのお野菜を持ってきて下さったのです。

このご夫婦にいただくお野菜は、素材そのものの味がして、とってもおいしいのです。
畑がお散歩コース沿いにあって、私達を見かけると、「よろしければ…。」といつも声を掛けてくださいます。
今日も、通りかかった主人が声を掛けてもらったそうですが、他に行くところがあったので、「またの機会に…」と言っていたそうです。
でも、ジャガイモなどは既に収穫してあったでしょうし、出来るだけ新鮮なうちに食べてもらえるならば…という気持ちで届けてくださったのでしょう。

さっそく夕食に、なすやピーマン、トマトを使わせていただきました。
新鮮ですし、昔懐かしい濃い味がして、特に調味料がなくても味を楽しむことができるのがいいですね。

おいしいお野菜を届けてくださいまして、ありがとうございました。

機械の音から…

我が家から200m程離れたところに、建設中の立派なお家があります。
工事が始まってから3年越しになるこのお家、たぶん、ご自宅を一人で建てておられるようです。
外観はだいぶん出来ていますが、出来上がるまでには、まだまだ月日が掛かるかもしれません。

3年程前、森の一角が伐採されました。
まず、敷地の端に作業小屋兼宿泊場所として、簡素でしたが小さなお家ができました。
それからは、ほとんど毎日、男性がひとりで立派なお家を建設しておられるのです。

今日も、お散歩コースにあるそのお家の近くに行きますと、『ギューン、ギューン、ギューン』と異様に大きな音が聞こえてきました。
通りすがりに見てみますと、それなりに大きな木を、小型のチェーンソーで切っておられるようです。
異様に大きな音は、まるでチェーンソーの叫びにも聞えました。

木の大きさに合わせた機械ではないからでしょうか、機械が思いっきり動いても、木は思ったほど切れないらしく、効率が悪い様子が窺えました。
建築に慣れた人のようですが、ちょうど適当な機械がなかったのでしょうね。

異様に響く音を背中に聞きながら、お散歩を続けたのですが、
何事も、分相応といいましょうか、適当であることは大切なんだわ…と思ったのです。

明日の夕食は…

先日のことです。
高速のサービスエリアに入ったところ、『沖縄物産展』をしていました。
サービスエリアでのお買い物をほとんどすることがない私達ですが、惹かれるように入ってみました。
沖縄の名産品(?)を探していたからです。

『焼き麩』です。
ゴーヤチャンプルーの、ゴーヤの代わりに使うのです。

麩チャンプルーは、昨年の2月に沖縄に行った時、初めて食べました。
シンプルですがまろやかな味付けは、とても食べやすく、私達のお気に入りになりました。

どこにでもありそうで、意外に見つからない沖縄のお麩。
ずっと探していましたので、見つけることができた時は嬉しかったです。

作り方はとても簡単…。
板麩になっている焼き麩を1~2cmに切って水に戻します。
水をしっかり切ってから溶き卵を混ぜ合わせ、麩に卵を充分に絡ませて炒めます。
一旦、お皿に取り出し、他のお野菜を炒めた後、卵とじの麩を入れて混ぜ合わせます。
沖縄ではポーク缶を使うと聞きましたが、我が家では豚肉を少し使います。
味付けは、塩コショウで充分美味しくできます。

昔と違って、遠い地方の産物でも、足を延ばさずに購入することができる昨今です。
…やはり、有り難いです。

明日の夕食は、麩チャンプルーにしようかしら…。