入るだけではなく潜り続けなければならない。 | 世界標準の本格的演技クラス【idea actors school】

世界標準の本格的演技クラス【idea actors school】

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idea東京クラスの千です。
本日のフォーカスは「相手に入って潜り続ける」。

レッスン終わったあとに思ったのですが
このフォーカスの相手というのは「自分の役」になっていたなと思いました。
フォーカスを宣言するときは、「エクササイズする相手」を指していましたが
深層心理では少し違っていたようです。
でもどっちの意味でも間違いではないし、自分ではない誰かの立場に立って潜り続ける(探り続ける)という意味では合致している。



●リラックスと五感の記憶
リラックスは一つ一つの筋肉をイメージして小刻みに揺らしながらほぐしてみる。
特に腹斜筋が詰まっている感じがしたのでそこを重点的に行う。

五感の記憶は「身体の怪我の痛み」をやってみた。

※自分の知識維持の為医学用語も使用しながら記載させていただきます…(笑)

≪足の甲≫
足の甲(リスフラン関節)の捻挫と過程して挑戦。
人は歩行(歩行周期)するときに、踵から指の付け根を辿り指先で蹴る流れだが、その時に痛めた関節が動いてしまい痛みが発生してしまう。
人は自然と痛い部分を避けて生活しようとするので、リスフラン関節の捻挫のときの歩行は踵のみ床に接地して歩かざるおえない。また前への体重移動ではなく横での体重移動が入ってしまう為、イメージとしてはペンギンのような歩き方のようによちよち歩きになる。
最近怪我したばかりの為感覚としては90%。

≪足首≫
次は足首だ。足首は甲と違って、つま先でしか歩けない。(勿論痛めた箇所の細かい部分によって少し変動はするが…)
ただつま先でも多少響くので全体重を乗せることができない。

足の甲と足首とでも全く痛みの箇所も痛み具合も全然違う。



≪膝≫
膝が一番難しかった。
膝を痛めたことがあるが、遠い昔の話だし激痛ではなくちょっとちくっとする程度だったので歩く分には問題なかった。
もし歩けないほどの痛みだった場合どうなるのか?
膝の靭帯(よくあるのが前十字靭帯)や歳を重ねると膝の変形(膝変形関節症)などまた症状によって違う。
今回やってみたのは靭帯の損傷だ。
膝は曲げられないはずなので負傷した足だけぴーんと張った状態で歩く。
まー通常は車いすからスタートして徐々に松葉づえといった流れか・・・
となると立って五感の記憶をするには少し難易度が高い・・・
次は座った状態で膝の痛みをやってみよう。


≪股関節≫

股関節痛も今までで経験がない分難しかった。
膝と同じく激痛から初めて徐々に痛みを緩和させ立てる状態に移行していくのもありだな。
解剖学的にも少し知識不足なのでちょっと勉強して研究していこう。


≪腰≫
今回はぎっくり腰(急性腰痛症)。すべり症や椎間板ヘルニアや、変形性腰椎症など色々あるが、
よく作品に使われて、視聴者に痛みが見てとれる症状で五感の記憶をやってみる。

ぎっくり腰は「急性」と言われるほど急になる。
なる理由としては普段使っていない筋肉を過度に、且つ急に使用したため筋肉が硬直してしまうのだ。

よく作品をみていて、ぎっくり腰になってもただ腰を抑えているだけでリアリティないな~って思ってました(笑)

ぎっくり腰になると腰は動かせません。大体はかがんでいる瞬間などが多いので、少し前かがみになります。また太ももの裏の筋肉が硬直していることが多くその筋肉にも意識がいきます。
回旋運動も前屈後屈も急性時は難しいことが多い。
周りの壁や机などを持って支えたくなる心理が働きました。



≪腹痛≫

盲腸の痛みと食べ過ぎの腹痛とまた違う。
どんな症状かによって痛みの箇所や痛みの度合いが変わり、盲腸は激痛と言ってもいい。
食べ過ぎの場合お腹の膨満感やつよい。
など症状分けで挑戦。
この腹痛の五感の記憶をやっているときに隣の仲間が痛みを察知したようで・・・(笑)
寧ろ一番腹痛のリアリティが強かったということなんでしょうか??(笑)
嬉しいですね~

≪肩の痛み≫
よく聞く四十肩や五十肩って肩が上がらないとか痛いだけでなく、痛い中上げようとする(上げなければならない)と代償運動が働きやすい。
代償運動とは?
本来の動作や運動を行うのに必要な機能以外の機能で補って動作や運動を行うこと。

つまり痛みがあるので、普段使わない筋肉を使って無理やり腕を上げようとするのです。
それをすることで、自然と痛みの五感の記憶がはっきりしてきました。
代償運動はかなり使える。



痛みの度合いで勿論歩き方や五感の感じ方は違うので一概には言えないが、100%以上の激痛から徐々に痛みを緩和させていったほうが体に効くし、五感も感じやすいことが分かった。
次は、頭痛の種類がいくつかあるので頭痛の種類別(部位別)でやってみたい。
また首の寝違えなんかも作品中あり得るので挑戦してみたいですね。


●進化版(作業)レペティション

時間の意識を頭にいれつつ、支配と抵抗のように葛藤しながら自分の役割を全うする。
五感の記憶の分散がかなり必要になってくる。
何か一つに集中すると一つが欠けてしまうので、意識的に行ってみる!

・1回目 連れ出す
相手に言葉が届いていない。
勿論相手のキャパにもよるが、届けばそんなこと関係ない。
相手を動かすのにかなり時間がかかってしまったのでもっとワードの届け方を探ってみたい。
また、最後演出に走ってしまったので、エクササイズの意図も頭にいれつつ・・・行います(笑)


・2回目 作業する
手元にある紙全て折り紙でイチゴを作らないと一生クモだらけの部屋に押し込められてしまうという設定。一生役者ができなくなるのだ。

一番嫌いな虫なんです・・
鳥肌が何度もたつほどに嫌いなんです・・・
だから相手が自分を連れ出す目的を分かりながらも、作業は進められました。
ただ、相手が投げてきた設定は抜群にセンスのいい目的だったのでかなり葛藤しました。
こんな公卿のような作業や縛りの中に居る位なら抜け出したいと強く思った。
けど抜け出したところで、設定は絶対なのだ。
相手の連れ出そうとするエネルギーをもらいつつ、分かっているけどそっちを選べない私のこの苦しさを理解してほしいという怒りの葛藤がぐるぐると渦巻いていました。
作業をしているときはそれに集中しすぎていて、悲しいとかそういうのは生まれてこなかった。
寧ろ恐怖心。あとは相手への理解してもらえない怒りが沸々とあり、エクササイズが止まったあとに手が震え涙がでてきました。


・3回目
自分の愛する人があと5分で命を落としてしまう。
ただ彼が最後に会いたい人は自分ではなく彼の元彼女。
相手の為に会わせてあげたい自分と、元カノを合わずに自分が最後の彼女として見送りたい気持ちの葛藤。

先生からのサゼッションで、怒りがもっと強くあればドラマティックになったと思うよとアドバイスをいただきました。
確かに相手のエネルギーをきちんと貰っていれば怒りが沸々と出てきていたはずなのに、出てきたものを抑えたり、貰い切れていなかったことに気付きました。
自分の感情と設定の中だけで葛藤をしていて、相手のエネルギーをしっかり受けとっていなかったなと感じました。
怒りを出すことが役として恥ずかしかったり、惨めだったりして見せたくないのなら、彼女の前では抑えながらも、見えない所で怒りを出していても良かったのかもしれない。
また、先生の仰るように惨めさなど通りこして怒りを相手にぶつけるというもう一段階上の愛を表現できればよかった。






昔の自分だったらただ作業する、ただ連れ出そうとする
その目的エントリーになっていました。
けどこの数年間で支配と抵抗のexや身体の楽器がレベルが上がっているおかげかとてもストーリーのあるレペティションになりつつあるなと感じました。



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