国際農機展 in 帯広 に行ってきた | あなたも農業コンサルタントになれる

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  わけではない / by 岡本信一

国際農機展に行ってきた


国際農機展に行ってきたのでその雑感など。

見たかった理由は、今後の耕うんの方向がどのようになってゆくのか、そして、農機の方向性がどのようなものなのかを見ておきたかったためです。

特に耕うんに関してはロータリーの高速回転一辺倒からどのような方向性があるのかを見たかったのですが、想像以上に耕うん関連については、つめ物とハローの展示ばかりでロータリーの展示自体が殆どなかったです。

また、外国製の鎮圧器なども非常に興味深く、あらゆる可能性を感じることができました。

もちろん、農機具メーカーなどは新しい耕うん関連機材が売れることを期待していると思うのですが、そのような思惑だけではなく耕うん=ロータリーの時代は完全に終わったと思いました。ロータリーが悪い機械ということではなく、耕うんの可能性が広がり多様化が始まるという意味です。

先にトラクター関連の話を書くと、大馬力のトラクターでもホイルベースが短く日本でも運用するのが楽にできそうなタイプが増えて、様々な作業機を使用することが可能になってきているということはいいことですね。


さて、耕うんについてもう少し書いてみます。

当たり前のことですが、耕うんというのは土耕栽培にとって非常に重要です。

その可能性が広がってきているということだけでも、注目に値します。

また耕うんに関しては複合機の可能性も高まってきているようです。

耕うんの機械に関して、多くの方が作業の高速化や効率化を考えていると思うのですが、私自身の視点はその点とは少し違い、土壌を動かすことにより土壌の物理性の改善をどのように図れるのか、ということです。

作業の効率化は非常に重要な事ですが、土耕栽培にとって土壌を動かすというのは非常に大きな出来事であり、効率化や高速化のみで考えてしまうとその本質的な意味が見えなくなります。

正直に書くと農機については、まだまだ土壌の物理的な側面を考えるというよりも、大面積をどのようにこなすか、と言う視点のほうが強いように思われ、土壌の物理性を改善する観点から捉えている方は案外少ないように思っています。

これは施設栽培の自動化などについても同じことがいえて、自動化を省力装置として考えてだけ考えてしまうと高コストになるものですが、人間ができないキメの細かい事ができると捉えると、案外、高いものではないわけです。

これは農機(特に耕うん関連)にも言えて、省力化、高速化、大規模対応とだけ捉えるよりも、土壌の物理的側面をどのようにコントロールするのか、と考えつつ導入することにより、農機具が高価である、と言う単純な視点から脱することが出来ると思います。

播種床づくりがロータリーだけでなくなるとすると、その後のプランターやシーダー、マルチャーにもそういった対応が今後求められるようになるでしょう。

まだ国産機は、ロータリー耕種対応の機種ばかりですが、いずれ多様な播種床に対応する必要が出てきて、機械体系も大きな変化を迎えるものと考えています。


これまでの機械体系の進化とは全く違うものが今後生み出されるでしょう。農機のさらなる進化。楽しみですね。


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