国際農機展で気になった農機具を上げてみる
まず、ディスクハロー。
私のディスクハローのイメージは、アメリカにいた農場でも使用していた牽引タイプのもので、とても日本で使用できるようなものではないな、と思い込んでいた。
ところが数年前に三点リンクで使用するディスクハローを見てから考えが変わった。というより、そのようなタイプが有るということすら知らなかったのである。
三点リンクで使用できるのであれば、日本でも十分活用できる可能性があると考えたのである。私自身は有機物の土壌表面への混和という目的で使用すると面白いと思っている。
写真は、LEMKEN社のディスクハロー。
パワーハロー。
播種床づくりには、とても良いと思っている。
耕盤を作らない上に作業スピードが早いので、野菜全般の播種床づくりには良いし、実際に耕うんを変えただけでも生育が変わる。
SULKY社のパワーハロー。
レーザーレベラー。
水田での使用はもちろんだが、畑においても有効だと思う。
以前紹介したように、カリフォルニアの野菜農家もレーザーレベラーで圃場を整備していた。理由を聞いたら、水たまりができると野菜のデキが悪いからとのこと。ごもっともです。
スガノ農機のレーザーレベラー。
ケンブリッジローラー。
鎮圧機である。鎮圧というのは今後非常に重要になると思われる。
特に作柄や出来を安定させたい場合には、必須になると考えられる。
写真は、HE-VA社のケンブリッジローラー。この鎮圧機の説明は凄かった。
他社の鎮圧機では均等に鎮圧できないそうだ。説明には納得させられたが、鎮圧機が均等に鎮圧できなければ意味が無い。本当のことなのかどうかは分からないが、同じようにみえる機械でも全く中身が違うのだ、ということを改めて感じた。
以上、色々機械を上げてみたが、これは、畑作農業を行っている人たちの間ではすでによく知られていることである。しかし、野菜農家などには知らない人が多いだろうし、関係のない機械だと思っている人が多いのではないだろうか。
私は今後野菜農家もどんどんこういった機械を活用するようになると考えている。理由?使用しない理由がない(笑)
もちろん、野菜農家では耕うんする面積がさほど大きくない方が多いために、これ等の機械を導入しても持て余してしまうことが多いだろう。
しかし、今後、コントラクターなどが拡大することにより利用できるようになる可能性もある。
最大の問題点は、昨日も書いたように多くの国産の播種機や移植機、マルチャーなどがロータリー耕に特化している点である。非常に細く砕土しないと、使用できない機械があったりするので上記の耕うんで対応できない可能性があるのだ。
いずれにしても、土壌の物理性という観点から考えると耕うんは非常に重要である。耕うんする機械によっても土壌の物理性は変わってくるので、こういった機械もあるということだけでも知っておいても良いと思う。
最後の写真は、各社の大型トラクターの後ろ姿。会場の隅においてありました。
GPS制御による自動運転で使用されるものだと思います。
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