こんにちは。 ノートルパリです。 ご訪問頂きありがとうございます。

 

フランスのチップ制度に関して。

一昔前は、現金でレストラン、カフェ、タクシー料金を払っていたフランス及びパリですが、例えばカフェでコーヒーを飲んで、2,6€だったら、3€出して、おつりは取っておいてねと、チップを置いていました。 しかし、チップは義務ではありません。

どんどんとクレジットカード化が増えて、今では、タッチ決済や携帯電話決済も増えつつあり、人々は、全くチップを置かなくなりました。

 

もっともアメリカのように、チップが義務化されているわけではありません

チップは感謝の気持ちですね。 

例えば、『お部屋に氷お願いします』などなど、特別な用をお願いした時とか、高級レストランで、とても美味しくて、大満足した時とか、ホテルの配車係に車のキーを預けてパーキングに入れて貰ったり、なんらかんらの本来以上のお仕事というか、サーヴィスをお願いした時に、感謝の気持ちとしてチップを払うのが、フランス式と思います。

たまに、モンマルトルの丘などの大道芸人の写真を撮ってチップのコインを所定の場所に入れるなどですね。 ( ´艸`)

 

★バックの中にコインを入れたら、目だけ動かして、ぱちくりしてくれました。 ( ´艸`)

 

しかし、これだけクレジットカード化が進むと、チップの存在自体もほぼ無くなってしまいました。

それで、モンペリエにある会社が2018年にTIPSIというチップ支払い付きのクレジットカード決済機=TPE を開発したのです。

そして、ホテル業界の展示会にて、『イノヴェーション賞』を受賞したのです。

 

こういう機械は、アメリカには、以前からありました。

が、これを皮切りに、ユーロのチップ支払い付きのクレジットカード決済機がフランス及びパリで普及し始めたのです。

 

私も今年になってから、何度かレストランで見かけました。

下記のように、数字の入ったものから、%で記載されたものと、2種見ました。

 

引用"FRANCE BLEU

 

引用"Smile&Pay

 

特に、観光客が多そうなお店は、最近この機械を導入しています。

お客様からも質問を受けます。

 

チップは、義務ですか?

 

いいえ。チップは義務ではありません。

 

気分の悪い思いをしたり、不味かったり、特別にチップを支払いたくない時には、チップを払わなくても良いのです。

その場合には、『 NON MERCI 』 と記載されたボタンが、下の方など、どこかにありますので、そこを押して、飲食料金のみをお支払い頂けます。

或いは、機械によっては、希望金額のチップを払える場合もあります。

 

モノプリのスーパーでさえ、クレジットカード決済にすると、『寄付をするかどうするか』と記載が出る場合があります。 そういう場合には、赤の×のボタンがあるので、それを押します。

 

ウーバータクシーを利用しても、利用後に、評価とチップを支払うかどうか連絡が来ます。

 

今や、パリも世知辛い時代となり、チップを要求されるケースが増えているという事です。

 

個人的には、どうしているかって?

チップを要求するようなチュニジア系のレストランのウエーターには、しつこくてうんざりさせられた経験があり、チップを要求するような恥じない方には、あげない事にしています。 ( ´艸`)

そういうお店は、足も遠のきます・・・

 

本当に、良いサーヴィスをして貰って、良い時間を過ごせた場合、レストランにチップを置いています。 気持ちです。

 

ウーバーの場合にも嫌な思いをしなければ、チップを渡しています。

ウーバーは、呼んだその場に来るのが当たり前なのに、過去に2回ほど、呼んだ場所が車が来る方向から遠回りになる等の理由で、呼んだ場所に来なくて、1本入った違う道に待機していて、困った事がありました。この場合には、ウーバーのドライバーにクレームを入れ、評価は5点中の5点を差し上げられなかったどころか、チップもあげませんでした。

 

フランス人の友人達もカフェやレストランでチップを渡しています。

夫も私も美容院でもチップを渡しています。

まあ、昔からの習慣ですねえ・・・

 

チップは義務では無いです。

あくまで感謝の気持ちです。

 

 

余談ですが・・・

大昔、日本が農協さん達の海外旅行ツアーを行っていた時代、欧米のマナーを旅行会社さんが農協さんツアーに語りついだようです。

そのマナーとは、『ホテルでは、枕元にコインのチップを置いて下さい』 というものでした。

 

 

私もそのように教わりましたが・・・ 

フランスだけでなく、ヨーロッパや世界中のホテルで、朝、枕元にコインを置いて、夕方お部屋に戻ると、ベッド横のテーブルにコインが落とし物扱いで置かれている事が多かったです。 

( ´艸`)

恐らく、枕にコインを置くのは日本人だけ・・・

この日本独特の特別マナーは、もう廃止されていますね。 ( ´艸`)

 

 

チップにはこだわらず、楽しい旅を過ごされるのが何よりです。

 

 

 

 

ノートルパリへのコンタクトは下記↓↓