本日付で、金沢大学里山里海プロジェクトのお仕事を卒業することになりました。
長い間お世話になった皆さま、どうもありがとうございました
2015年9月30日
楽しみにしていた、8月22日(土)の講演会。
講師は鎌倉投信株式会社 の新井和宏さんです。
鎌倉投信は、「結い2101」という投資信託商品を運用・販売しています。
投資先は”いい会社”です。
一般的に投資を考えるときは、経済的指標で判断します。
”いい会社”だから投資するってあまり聞きませんね。
講演では、そんな鎌倉投信の企業哲学について、
たくさんの”いい会社”の事例をまじえつつ
とても分かりやすくお話してくださいました。
心に響くお話が多くて、
途中、うるっときたのは私だけではなかったようです。
ぜひ、たくさんの人が鎌倉投信の哲学に触れて、
”いい会社”の応援を通して、
豊かで幸せな社会をつくっていけたらと思います。
講演の後は、羽咋で農的起業に取り組んでいる方の
実例紹介を受けての、新井さんからコメント。
社会起業に必要なこと3つ:
①気づきと出会い
②頭で考えるのではなく、心に響くストーリー
③あきらめられない人が残る!
さらに、なぜ素人の自分がやるのか?
つきつめて、弱みをいかす。
まさに発想の転換を学びました。
ぜんぶで4時間近くの長丁場でしたが、
あっという間でした。
新井さん、ありがとうございました!
ご著書も絶賛発売中
たけもと農場さん、六星さんの現場訪問に続いて、
「いしかわ農業総合支援機構 」さんへヒアリング。
新規就農の相談や支援をはじめ、
「耕稼塾」等の農業人材の育成、
法人化など経営課題の解決や、
六次産業化による経営の多角化サポートまで
石川県の農業にかかわるよろず相談所です。
特に注目は、昨年はじまった「農地中間管理事業」。
いわゆる農地集積バンクです。
これまでの「人・農地プラン」をベースに、
地域の中心的な担い手への農地集積・集約化を進める施策です。
全国どこでも”なかなか難しい”取り組みのようですが、
石川県では農林事務所ごとにチームを設けて、
能登を重点として、
まずはモデルづくりに取り組んでいかれるそうです。
いまは日本の農業の大転換期ですが、
力を合わせて良い方向にむかいますように
アメリカから3人の大学教員・研究者の方々が
農業関係のヒアリングに来られました。
(といってもみな日本語スピーカー)
うちお二人はコロンビア大学、テキサス大学の政治学の教員で
農業政策がテーマでした。
もうお一人は、里山里海の研究に長くかかわっておられて、
現在はコロンビア大学で学んでいらっしゃいます。
約一週間のヒアリングスケジュールのなかで、
能美市の「たけもと農場」と、白山市の「六星 」に同行させてもらいました。
「たけもと農場 」さんは、初代の故・竹本平一氏が総理大臣賞を受賞され、
”米づくりの神様”と多くの人たちから尊敬され、記念碑が建立されています!
昔ながらの家族経営スタイルで、農地を増やして米は全量直販、
多様な出荷先を独自で開拓されています。
取り組みについてお聞きした後、
肥料のことも教えていただきました。
一方、「六星 」さんは、現社長を筆頭に非農家出身者が多く、
サラリーマン農家として、地元の農業とコミュニティ維持を担っています。
↑ ヒアリングの様子
それぞれ在り方は異なりますが、共通見解として、
「近い将来、ある程度の規模の農家の後継者問題が起こったときに
自分たちがその担い手として農業を維持していく」という責任感を
強く持たれていることが、印象的でした。
これはある日の「むっつぼし長坂店 」のランチ。
もちろん主食はお米、手づくりの幸せごはん。
まだの方はぜひお試しください