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能登を元気にするプロジェクト スタッフ日記

「金沢大学里山里海プロジェクト」スタッフの活動日記です。
 ~2015年9月で終了しました~

7月3日に、協力隊発足50周年を記念した集会が

石川県地場産業振興センターで開催されました。


主催は「石川県青年海外協力隊を支援する会 」。


文字通り、協力隊を支援しようと組織された

地元の企業や行政のグループで、全国ネットワークです。


当日は、国際協力に積極的に取り組む金沢二水高校の表彰や、

JICA副理事長・堂本氏の講演等たくさんのプログラム。




ラストに、北陸三県の協力隊OBOGの活動報告があり、

ワタクシも発表させていただきました。


福井からは、憧れの田谷さん! 

「農園たや」を主宰し、インドネシアとのさまざまな活動を

継続、発展されています。

この日も、聞き惚れてしまいました




富山からは、会宝産業で働く宮本さん。

ずーーーっと会いたかった人。

お話も面白くて、ファンになっちゃいました。





そして石川県はワタクシ。

練習していったのでまとまっていたとは思うけど、

面白味がなかったと反省。


このような機会をありがとうございましたにこ

6月27日(土)に、

金沢大学能登里山里海研究部門主催のセミナーに参加しました。


テーマは、

社会生態学的生産ランドスケープの復元力を測る
~住民による「能登の里山里海」評価に向けて~


う~~ わかりにくいっ!!


すっごく簡単にいってしまうと、

社会生態学的生産ランドスケープは里山里海のことで、

復元力は、はやり(?)のレジリエンスを意味します。


セミナーでは、国連大学が昨年発表した「レジリエンス指標」と

その評価方法マニュアルを学びました。


⇒ 国連大学「レジリエンス指標」 について


ゲストに国際植物遺伝資源研究所の森元泰行さんを

お招きして、アフリカの事例等お話をお聞きしました。



講義:

土着の食料資源とそれを生産する環境を

持続的に利用するための試み:ケニアにおける事例


森元さんはケニアで長くお仕事されています。


*ちなみに、国際植物遺伝資源研究所は

ローマに本部をおく国際組織ですが、

所属する日本人は森元さんお一人だそうです。びっくり!


このツールは、住民が評価することにより、

里山里海(的なもの)に対する住民の認識を高め、

参加やコミュニケーションを促すという目的もあるそうです。


感想。

いろいろ複雑に構造化されていて、ややこしかったです。


本当に住民参加型の目的は達しているのか? 

ちょっと気になりました。


「里山里海(的なもの)」を世界共通の指標でみることができる点は

面白いな、と思いました。


でも、もう少し勉強しないと。です しゅくだい

ハローワークでは、

求職者対象にいろんな講座を開講しています。


昨年から、「環境・里山ビジネス入門」というコースがはじまり、

そのお手伝いをさせていただきました。


メインは「環境とビジネス」に関する学習で、

eco検定 合格が目標となっています。


そのなかで、「里山」をテーマに

約2週間の講義と見学・実習を行いました。




石川県や金沢市から講義にお越しいただいたり、




県内のいろんな事例を紹介してもらったり、





現場を見学したり。


あっというまの2週間でしたが、

私自身もたいへん勉強になりました。


お世話になったみなさま、ありがとうございましたうへ




里山&里海体験実習では、

地元のてづくり料理も大きな楽しみのひとつ。


今回も、この実習ではすっかりおなじみの

この3軒にお世話になりました。


ごはん処島のいっぴき (能登島・すみれ会)


品数豊富&ボリューム満点のお弁当。豚汁付!



●かあさんの学校食堂(穴水)


タコ飯、山菜天ぷらなど、地元のお魚や野菜たっぷり。



●へんざいもん(珠洲)



旬のトビウオがフライと和え物で。

ほとんどの学生は初体験でした~


どれも、とにかく手間暇かかったお母さんの愛情料理。

なかなか他では味わえないものばかり。


3軒とも通常営業しているお店ではないですが、

グループでの予約等には対応してくださいますハート


ごちそうさまでしたうへ


j実習2日目も快晴 太陽


宿泊地である臨海実験施設から、一路能登空港へ。


奥能登農林事務所の方から、

奥能登の農業についてのレクチャーを受け、

現状と課題、取り組み全体をよく理解できたところで、


現場を見学。

今年も、輪島市小池の棚田集落へお邪魔しました。



ビオトープ見学



↑ 田んぼの畔で楽しそうな学生たち


実はじつは、小池へ行く途中、

NHK連ドラまれのロケ地に立ち寄りました!


↑ これは大沢ではありません。


↑ 大沢の間垣



↑ TVにでてるやぐら


ただ、移動にやはり時間がかかり、

大沢滞在時間はたった3分。

ご迷惑かけた皆さん、申し訳ありません・でした・・反省


その後、輪島塗の工房を二つ訪れました。


まずは輪島キリモト/桐本木工所 さん。



輪島塗の特徴、キリモトの取り組みについて

お話をうかがい、作業場を見学。



「東京の大学に在学中の長男さんが

後を継ぐつもりのようだ」、という桐本さんに、

「桐本さんはどうしてこの仕事をすると

決めたのですか?」という質問も。


余談ですが。。。

いつも思うのですが、

この実習は、里山里海の現状と課題を学ぶ

というテーマですが、講師の方々はみな

意志のある生き方、人生の選択をされており、

キャリア教育としてもたいへん意義があります。

(私も毎年のことですが感銘を受けております)


そしてラストは今年も大崎漆器店 さん。



ご主人は、NHK連ドラ「まれ」の監修をされているそうです。


そんな輪島の文化・伝統に精通された方から

直接お話をお聞きできるこの講義、他ではありません。



100年前の岩手産ウルシを見せていただいたり、



ギャラリーでアレコレ手に取ってみたり。

まさに”ホンモノ”に触れる、そんな実習です。


学生さんの参加動機は、

「能登に行ってみたい」と気軽なものが多いですが、


終了後の感想は、

・能登はただののんびりした田舎ではない。

 頑張っている人がたくさんいる

・過疎化は仕方がないと思っていたが、

 自分も能登のためになにかしたい

・思っていた以上に豊かでいいところ

・たくさんの人に伝えたい

など、能登を身近に感じ、具体的に自分との

関係を考えるきっかけとなったようです。


今年も「里山」と「里海」の実習が無事に終わりました。

お世話になった皆さま

本当に、どうもありがとうございました!