その192 ニュース雑感 銃乱射事件とか | ココハドコ? アタシハダレ?

ココハドコ? アタシハダレ?

自分が誰なのか、忘れないための備忘録または日記、のようなもの。

5月24日、米テキサス州の小学校でまたしても銃の乱射事件が起き、7歳から10歳の生徒19人と教師2人が犠牲となった。つい10日ほど前にはニューヨーク州バッファローのスーパーでやはり乱射事件が起きたばかり。こちらでは10人が犠牲になっている。犯人はともに18歳の男性。

 

米テキサス州の小学校で乱射 生徒19人と教師2人が死亡(bbc.com)

米国の銃乱射事件に歯止めをかける方法(CNN.co.jp)

 

CNNの記事によると

「銃暴力に関するデータを収集する非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVA)」によると、米国では今年に入ってすでに213件の銃乱射事件が起きている。また学校での銃撃で死傷者が出た事件は27件と、教育関連メディアの「エデュケーション・ウィーク」は伝えている」と。

つまり毎日どこかで銃の乱射事件があり、毎週のようにどこかの学校で子供たちが犠牲になっている。

そして、今日TVで見たニュースによると子供の死亡率が交通事故を超えて銃による死亡がトップになったという。

 

テキサス州の民主党知事候補、共和党の知事に抗議 小学校乱射めぐり(bbc.com)

 

テキサス州知事(共和党)の会見場で声を上げて抗議する民主党の知事候補。

「知事には権力があるのに何もしなかった。サンタフェ高校で子供たちが殺された時も、エルパソで23人が殺された時も何とかすると言ったけれど何もしなかった。彼がしたのは銃を買いやすくし、身元確認も訓練もなくしたこと、それを自慢していた。彼にとって唯一大事なのは銃ロビーなのだ」と。

どこで乱射事件が起きようが、何人死のうがおかまいなし。政治家は全米ライフル協会の政治資金には抵抗できない魅力を感じてるらしい。

 

米小学校乱射、犯人に立ち向かう武装警備員「いなかった」と当局 保護者は警察を批判(bbc.com)

 

犯人が学校に侵入してから4分後には警察は到着していた。が、応援が来るまで何もしなかった。応援の国境警備隊の戦術部隊が到着して中へ入ったのは事件発生から約1時間後。犯人は銃撃戦の末に死亡した。その間何もしない警官に抗議した親が手錠をかけられたり、ペッパースプレーを浴びせられたリした。警官でも突入するのは怖かったのか。人口1万5千人の小さな町だ、こんなことが起こるなんて思ってもみなかったろう。しかし、だからと言って抗議した親に対する態度は本末転倒では済まされないね。

 

銃の乱射事件が起こるたびに「銃規制」が話題となる。そして、いつも掛け声倒れに終わる。今度はどうだろう。バイデン大統領はその人柄らしく、本当に悲しみ、本当に怒っているように見える。しかし、銃規制を進める具体的な方策を持っているのかどうか。前大統領のトランプ氏は全米ライフル協会の総会で「銃を持った悪人を止める唯一の方法は銃を持った善人」と語ったらしい。

最近話題の女性の中絶禁止とか、この銃規制とか、こうした問題は選挙の争点にならないのだろうかと思う。銃規制に反対する人たちは憲法に保証された権利だという。

 

米国憲法修正第2条

規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない。

 

この修正第2条が採択された18世紀の時代背景には、政府の常設軍が各州の脅威となるという懸念があったといわれる。英語の条文ではStateという単語が使われており、これが「州」を指すのか「国」を指すのかで解釈が変わってくるらしいが、いずれにせよ現在このような懸念は存在せず、したがってこの条文は18世紀の遺物であり削除すべきという指摘も存在する。しかし、米最高裁は2008年の判決で、首都ワシントンの銃規制を違憲とし、憲法修正第2条の下では個人による自宅での護身用銃保有の権利が認められているとの判断を下しているこれが規制反対派の最大のよりどころ。トランプ氏は学校に武装した警備員や警官を配置すべきとも語ったようだ。そうなると子供たちは常に銃の存在におびえながら学校へ行くことにならないか。それでも、それを異常と感じない大人たち。

いずれ

「学校へ通う子供は全員武装すべき」と言い出すかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 ニュースブログへ