みなし敷地境界線をCAD変換し直接入力する方法 | 比嘉ブログ

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建築企画CAD「TP-PLANNER」開発者の日常・・建築基準法,天空率、日影規制講座などチャンプルーなブログ

 3連休2日の土曜日・・・東京は、連日の氷雨から一変快晴です。

昨日は天皇誕生日。昭和、平成、令和と天皇誕生日をお祝いしてきたが・・とうとう天皇陛下の御年を超えてしまった。

 

今週の講座から開始したい。

 

デべユーザーのTP-PLANNER講座3回目。

 

 初めに用地情報からプランニングまでを復習したが1時間ほどで課題をクリアした。あれから自主操作学習を繰り返したようだ。いいぞ!

 最終回は、行き止まり道路(位置指定道路)、屈曲道路用地を

天空率計算とプランニング連動処理でワンルームマンションを

一気に作成。実践対応OKということで無事卒業です。

お疲れ様でした。またお会いしましょう。

google Chromeでスマホの写真を取り込みブログ用に利用するのだがその際「フォト」「あれから10年」に高松伸の国立劇場おきなわが登場した。・・コロナ禍だった事もありずいぶん行けてませんが琉球古典芸能は・・・いいですよ~。

 
 
 本日のブログ講座はCAD変換しみなし敷地を直接入力する方法。
サポートセンターに寄せられた質問で「道路形状が屈曲しており、 日影規制ラインを作図する際に「みなし敷地」を直接入力したいのだがその方法を教えていただきたい。」との質問がありました。
 
 比嘉ブログでレポートした事がある事を思い出し今回は2022年7月の講座をブラッシュアップしてお伝えします。
 
 日影規制における規制ラインを任意作図した「みなし敷地」から規制ラインを自動発生させる手法を解説します。
  事例は
 
  道路形状は「敷地」入力の「境界条件入力」で境界線の「始点」と「終点側」それぞれに境界点から垂直方向にある反対側道路境界線までの距離を道路幅として入力します。
ところが本例のように敷地境界線と道路反対側境界線が平行でない場合、「敷地」の項で的確に反対側を示す事は困難です。
下記円弧部の屈曲位置部のような箇所では反対側境界線が適切に指定する事ができません。
上記の様にそれなりに入力した場合でも
 やはり円弧で示す部分が適切に表現されません。
北側のみなし敷地境界線も反対側道路境界線と水平距離で作図しなければならない都合この位置では平行になります。
 
  このような場合、作図処理したみなし敷地を「みなし敷地」の項に適用する事で的確に規制ラインを作図する事が可能になります。
 今回は、その手順を解説します。
(1)みなし敷地形状を審査サイドと協議し確定する。

その結果上記のように道路反対側から10m以内の場合半分の位置10mを超えた場合道路反対側から5mまでの位置でみなし敷地境界線が確定します。
第五十六条の二
別表第四(い)欄の各項に掲げる地域*は*冬至日の真太陽時による午前八時から午後四時まで*の間において、*平均地盤面からの高さ*水平面(*)に、敷地境界線からの水平距離が五メートルを超える範囲において、同表(に)欄の(一)、(二)又は(三)の号(同表の三の項にあつては、(一)又は(二)の号)のうちから地方公共団体が*条例で指定する号に掲げる時間以上日影となる部分を生じさせることのないものとしなければならない。*
2同一の敷地内に二以上の建築物がある場合においては、これらの建築物を一の建築物とみなして、前項の規定を適用する。
建築物の敷地が道路、川又は海その他これらに類するものに接する場合、建築物の敷地とこれに接する隣地との高低差が著しい場合その他これらに類する特別の事情がある場合における第一項本文の規定の適用の緩和に関する措置は、政令で定める。
 
( 日影による中高層の建築物の高さの制限の緩和)
第百三十五条の十二
法第五十六条の二第三項の規定による
同条第一項本文の規定の適用の緩和に関する措置は、次の各号に定めるところによる。
一建築物の敷地が道路、水面、線路敷その他これらに類するものに接する場合においては、当該道路、水面、線路敷その他これらに類するものに接する敷地境界線は、当該道路、水面、線路敷その他
これらに類するものの幅の二分の一だけ外側にあるものとみなす。
ただし、当該道路、水面、線路敷その他これらに類するものの

幅が十メートルを超えるときは、
当該道路、水面、線路敷その他これらに類するものの
反対側の境界線から当該敷地の側に水平距離五メートルの線を敷地境界線とみなす。
 
(2)CAD作図されたみなし敷地境界線を取り込み「みなし敷地」として設定する方法
 
①「ファイル」「インポート」でCADファイルを指定します。
*本例ではJWCADで作図された連続線でない線分データを読み込む場合で解説します。
他のCADで作図した線分をTP-LANDオブジェクトの「補助線」に設定し「変換開始」ボタンで読み込みます
 
②補助線モードに移動し連続線に変換します。
本例のように連続線で作図されてない場合、「補助線」モードで線分を選択後右ボタンメニューから「合成」を行う事で
連続線化されます。
*連続線に変更するのは、連続線がTP-LANDオブジェクトに割付設定を可能にする為です。
したがってAutoCAD等でポリライン作図している場合はこの操作は不要です。
 
③連続線を選択し右ボタンメニューから「切取り」を選択し連続線をクリップボードに移動する。
 
④「入力「規制ライン設定」「みなし敷地」の項に移動し「貼付け」を選択しクリップボードのみなし敷地を「貼付」確定します。
*このカット&ペーストの方法で閉鎖した連続線は建物等全ての
TP-LANDオブジェクトに割り付ける事が可能になります。
 
(3)設定した「みなし敷地境界」から規制ラインを作図する。
「計算」「規制ライン」でダイアログボックスで「みなし境界線使用」にチェックし「計算開始」で規制ラインが作図されます。
 
(4)みなし敷地を利用した逆日影計算、
日影計算を行う。
どうやら2の円弧部でNGのようです。
規制ラインを正しいみなし敷地で作図し逆日影計算を行うなど解析が可能になります。
 
  日影規制NGを解消する方法へと講座を続けたいところですが本日も長くなりました。本日はここまでとします。
3連休をお楽しみ下さい。
 
 

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