「石ノ森章太郎のサイボーグ009に出てくる加速装置は最大どれくらいの速度まで描かれているんですか?」

「009の加速装置がクロックアップよりもヤバイ性能だという話が出たことがあります。本当ですか?」

 

 

今回はサイボーグ009の加速装置に関するお話です。

サイボーグ009は、仮面ライダーよりも前に作られた作品です。その主人公の009こと島村ジョーの奥歯には加速装置のスイッチがあり、ひとたびスイッチがオンになると目にもとまらぬ速度で動き出して敵を一掃します。

 

初期設定ではマッハ3で動ける。となっておりましたが平成のアニメではマッハ5になっていました。

ここまでなら009の加速装置の最大値はマッハ5・・・なのですが、作品を色々みているとそれどころじゃない性能を秘めているのがわかりました。

 

「結晶時間」

加速装置のスイッチが壊れて加速したまま元に戻れなくなったという作品です。

この時のジョーは、最初メンテナンスのために治療台で寝ていました。目が覚めると全く音が聞こえないことに気づきます。

部屋の外に出ると、なぜか動かないままの003。手にミルクを持っているので001にミルクを飲ませるために移動していたのがわかりますが、全く動きません。

こんな感じで話が進んでいくのですが、この時の加速の倍率がとんでもないのです。

加速状態が解けないまま、ジョーの体感で二日間が経過した時、003が瞬きしていることに気づきます。

場所がほぼ動いていない状態で目を閉じているところから、ジョーの体感で二日間の間に瞬き一回の時間が過ぎているのです。

瞬きの時間は0.1~0.15秒で1回行える。そうです。

わかりやすく0.1秒とした場合、加速倍率はなんと1728000倍!!

普通の人が時速30kmで走れるとしたら、その速度は約マッハ40000。

ちなみにジョーはこの状態で一か月過ごしますが、他の人から見ると1.5秒しか過ぎていないのですね。

 

「デビルマンVSサイボーグ009」

こちらは巨匠永井豪の漫画「デビルマン」とのコラボアニメ作品。

僕はアニメの方は見ていなくて、漫画だけ読みました。

この漫画の中で009は加速装置を使用してデビルマンと戦うのですが、その時の速度は驚きの光速。

デビルマンと戦う中でドンドン加速装置の性能が上昇していき、ついに光速にまで近づいた。となっていました。

 

「加速装置の現象について」

巷では加速装置はただ単純に加速する装置。とわれていまして、前述した「結晶時間」の描写はおかしい。という意見が多いそうです。まぁ確かに車の速度をドンドン上げていったら周りの人がスローモーションに見えるなんてことはありませんからね。

009に限らず、サイボーグたちは全身のあらゆる場所が機械化されていて、009の場合は脳以外ほとんど機械化していたのではないかと記憶しています(ちなみに人工脳もあった)。

いくらジョーが元レーサーだったとはいえ、動体視力が生身のままでは加速装置の速度に体が反応できないのではないか?と思うのと、加速装置が発動した瞬間に回りがスローモーションに見える演出もあるので、やはり体感時間を加速装置に合わせる機能があると考えた方が自然でしょう。

漫画作品で結晶時間が描かれたのも石ノ森先生がポカをやらかした。のではなく、今まで説明してなかったけど、加速中のジョーの目から見たら世界はこんな風に見えているんだよ。と言いたかったのではないかな?

 

 

以上、今回はサイボーグ009の加速装置についてでした。

 

 

 

 

 

 

 

「ふと思ったのですが、どんなに強いスペックや技量があったとしても常にその通りにはいかないのが勝負の世界だと思います。
格闘技の番狂せのようなことは、仮面ライダーや戦隊の中で度々起きていますか?
特に、通常相手にならないような下っ端戦闘員や人間が主役ヒーローを圧倒して変身解除させてしまった!など。
いくつか事例があれば、その時の場面や、要因を分析して欲しいです。」

 

 

今回の依頼は性能や実力的には劣る者がヒーローを倒した事例の検証です。

変身解除とまでいくと事例が少ないのですがわかる範囲で事例を出してみましょう。

 

 

「クウガVSギノガ」

仮面ライダークウガとメ・ギノガ・デとの闘いです。

メ族ではあるものの身体能力や格闘能力はとても低く、赤のクウガに追い詰められていましたが、一瞬のスキをついて毒胞子を吹き付けることに成功。

この一撃でクウガは変身解除して、仮死状態に陥るほどのダメージを受けた。

ギノガは身体能力も格闘能力も低く、赤のクウガの打撃だけでかなりの重症を負うレベル。

状況としては格闘で圧倒したクウガが後ろ蹴りで突き放し、コンクリ柱を背負わせた状態でパンチを打ち込んだ。これを間一髪回避したギノガ。クウガのパンチはコンクリ柱を陥没させ、このパンチを引き戻す瞬間にギノガがクウガに組み付くことに成功。そのまま毒胞子を食らわせた。

クウガには戦闘員がいないので判定としてはちょっと違うかもしれませんが、身体性能、技術ともにかなり低い怪人によって主役が仮死状態に持っていかれた珍しい事例。

 

「エグゼイドVSライドプレイヤー」

仮面ライダーエグゼイドから、大勢を巻き込んだ仮面ライダークロニクルの参加者が変身した量産型の仮面ライダー。身体性能がそこまで低いわけではないが初期状態はかなり弱めに設定されているらしい。

実際、戦闘不慣れな一般人が急に変身したせいかバグスターにも勝てず、どう見ても戦闘員以下の戦闘力しかないように見えた。

しかし、エグゼイド達の持っている武器を奪い取って攻撃することでエグゼイドを変身解除に追い込みました。

これはエグゼイド側が一般人相手に攻撃するのをためらっている間に数人のライドプレイヤーに囲まれて武器を奪われての出来事なので、正面きって1対1で戦ったわけではありません。

おそらくエグゼイドが本気で戦っていれば、そこまでのダメージを受けることはなかったのではないかなと。

 

「ファイズVSライオトルーパー」

劇場版から。

ライオトルーパーの攻撃を受け続けたファイズが変身解除してバイクで連れ去られた。

これはライオトルーパーが大量に襲ってきているので1対1ではない。

ライオトルーパーは平成シリーズ初の量産型仮面ライダーで、性能はファイズより劣るものの大勢で襲ってくる上に肉弾戦、銃撃、バイクで襲撃など多角的に襲ってくるので、連携されると実はかなり強い。

他シリーズの量産型仮面ライダーに比べるとかなりの脅威だと思います。

 

「仮面ライダーゴーストVSイーグラ」

劇場版ゴースト「仮面ライダー1号」より、変身解除とまではいかないまでも怪人に変身すらしていないイーグラに劣勢だった。

状況はネオショッカー戦闘員とともに現れゴーストと交戦。レイピアで数発の攻撃を当てて、サイドキックでゴーストを吹っ飛ばした。ゴーストは遠距離でも接近戦でも軽く攻撃を防がれ、終始劣勢を強いられた。

 

「番外編」

初代仮面ライダーでも、ショッカー戦闘員に猛者がいたことがある。

1号と正面から打撃で戦い、ワンツーをクリーンヒットさせてスタンディングダウン気味のダメージを与えた個体がいた。

ショッカー戦闘員は、まれにやけに強い個体がいるので油断ならない相手だ。

 

「余談」

今回は主人公が苦戦した事例を出したので、3つしか出せなかったが、主人公でなければ性能で劣る側が優位に立つ戦闘シーンはけっこうあったりする。

変身解除までいかないまでも敗走させたり、かなり追い詰めたりということはけっこうある。

変身前の怪人が人間の姿で仮面ライダーを変身解除まで追い込んだと言えば、ワームの乃木が有名だ。変身前でも恐ろしいほどの格闘能力があってガタックがボコボコにされたシーンはけっこう衝撃。

生身の人間に変身解除まで追い込まれるという事例はちょっと記憶になかったです。なんとなくアギトやファイズでそういうシーンがあったような気もするのですが確認できていません。

 

逆パターンで、怪人を生身のまま倒すというシーンはけっこう見られます。

有名どころでは響鬼の化け猫退治。ディスカリバーを持った神代。天空寺龍などなど。

変身できたり、特殊な設定を持っていない完全なる一般人の中では、仮面ライダースーパー1に出てきた玄海が有名。

しかし一般の人間が主役を圧倒するというシーンは難しく、仮面ライダーではないヒーロー作品でも、だいぶ記憶が薄れているのもありますが、やはり変身解除まで追い込まれるというのは珍しいことなのだとわかりました。

 

「仮面ライダーカブトのクロックアップは物理法則を超えた速さ派とマッハ派で別れてますが実際最速はどれくらいの速さ?

 最速と最低速だとどれくらい開きがあるのか検証してください。

 あと、スカイライダーがライダー史上最速って主張があるので、それとどっちが早いかこじつけでもいいので検証してください」

 

 

クロックアップはいろんな派閥がありますよね。

空想科学読本チックになりますが検証してみましょう。

 

「一番信用できる情報」

公式HPでも詳しい速度の書かれていないCUですが、超全集の石ノ森代表の挨拶で「音速のバトル」と紹介されています。

おそらくこれが公式出版の唯一の情報ですし、代表の書いた文章であることから最も信頼できる文言と思っています。

なので、公式には「亜音速」でも「超音速」でもなく「音速」なのが公式の見解なのでしょう。

 

 

「最速と最低速」

そうはいっても、どう見ても音速で収まる描写ではないのが実際のところ。

僕の見た所、一番早かったのは劇場版の宇宙まで続くエレベーターを昇り切る描写かなと思います。

あれがどれくらいの長さなのかわからないので実際にISSの高度を調べたところ、おおよそ400km上空にあるとわかりました。

地上でテンカウントの秒読みをしている間にそれを走り切るという無茶ップリでしたので、この時の速度は40km/secです。

時速に直すと、144000km/hでマッハ113くらい。

 

最も遅い場面はどれかな?と思ったのですが、ボウリング場での戦闘です。ボールがあと1.5mで着弾するくらいの場所でCU開始します。この時、弾速の遅くなったボールが映し出されているのですが、4秒間で1mほど進んでいます。

僕の先輩が時速30km(僕はせいぜい20~25km)で投げるので、それを参考に算出すると。秒速は8.3mです。ということは、この時のボールはおおよそ1/32くらいの速度で進んでいることになります。カブトの速度は時速62kmなので、この時の速度はマッハ1.5くらい。

おや?けっこうリアルな数字が出てしまいました。石ノ森代表の言葉にすごく近いです。

 

 

「スカイライダーの可能性」

スカイライダーも明確な速度がわかっていませんが、超スピード怪人のグランバザーミーとのスピード勝負を上回り、グランバザーミーが反応すらできない速度で攻撃をしかけたことがあります。

このグランバザーミーの速度は「一瞬で10kmは移動する」と書かれています。

一瞬というのをいろいろ調べてみたのですが、およそ0.3秒とする説と、0.1秒とする説がありました。

0.3秒の場合その速度はマッハ93、0.1秒の場合はマッハ281。

 

 

「比較すると」

このように、カブトのCUの最高速度と最低速度の差は70倍くらい。

最速時の速度とスカイライダーの速度を比べると、場合によってはスカイライダーの方が早くなる。という結果になりました。

 

 

「余談」

最後に余談ですが、グランバザーミーの速度の解説は「1秒間に10kmは移動できる」です。「は」ということは、それ以上もできるということでしょう。

そしてスカイライダーはグランバザーミーにスピードで競り勝っているので、もっと早い可能性もあります。そう考えると、CUより早く動けるのかもしれません。ちょっとスカイライダーよりの検証でしたが、まぁ悪くない結果かな?と思います。

 

 

ロトシリーズのいろいろ検証最終回です。

今回は「ロト3部作のキャラクターが仮面ライダーに対抗できるか?」「仮面ライダーがドラクエ世界でどれくらい戦えるか?」です。

1つずつ検証していきます。

 

「ロト3部作のキャラクターが仮面ライダーに対抗できるか?」

「勇者の強さ」

考え方にもよりますが、ドラクエのキャラを単純に強さだけで考えてみると以下のような強さが見えてきます。

・前提条件として、LVは最大。装備も考えうる最高のものを装備。

 ここでは最大LVが99になるDQ3の勇者、戦士、魔法使い、僧侶がチームを組んだとして考える。

・身体性能はLV1の商人を「常人」として判断し、LV99時点の性能を「常人の〇倍」とする。

・あらゆる攻撃はLV1の商人に対してどれだけの効果を上げるかで威力を推測する。

・HP(打たれ強さ)は常人の約30倍。

・たいりょく(持久力)は常人の約30倍。

・力(腕力、素手の攻撃力)は常人の50倍。

・すばやさ(単純な速度)は常人の約45倍。

・身の守り(頑強さ)は常人の約25倍。

以上がLV99の基本身体性能です。これに装備品が加わります。装備品は以下の通り。

・「王者の剣」オリハルコンで作られた剣。道具として振るうとバギクロス。

・「ひりのよろい」火炎、熱線、氷結、爆発を軽減。

・「ゆうしゃのたて」火炎、氷結を軽減。

「補助魔法の効果」

上記に加えて仲間からの補助魔法が飛ぶということで戦闘検証してみましょう。主に使われる補助魔法を紹介します。

・「フバーハ」火炎、氷結のダメージを軽減。

・「スカラ」直接攻撃に対する防御力を増強。

・「バイキルト」直接攻撃の力を増強。

・「ピオリム」すばやさの増強。

・「ボミオス」相手のすばやさを0にする。

・「ルカニ」相手の直接攻撃への防御力を0にする。

・「ラリホー」眠らせる。

・「アストロン」全ての攻撃を受け付けなくする。

・「マヌーサ」幻覚で相手の攻撃をミスさせる。

 

 

「どれくらい強い?」

前述した身体性能だけを見ても平成シリーズの主役仮面ライダー初期形態くらいの強さがあります。

腕力のみで常人が一撃で死亡する5倍のダメージを与えられます。防御力も驚異的で、常人の10倍程度の腕力があって日本刀を持っていても傷一つつけられないほどの防御力が常時発揮されています。素早さも常人の45倍を単純に倍化計算するとマッハ1くらいで動きます。

そして、この強さのままオリハルコンの剣とブルーメタル(オリハルコンに近い強度の神々の世界でとれる鉱石)の鎧をまとって戦うのだから、とんでもない強さでしょう。

さらに回復、火炎、電撃、爆発の魔法を使い、即効性の催眠魔法まで使いこなす。これは怖い。

 

 

「戦力を検証」

身体性能、装備、特殊効果、使える魔法を見ると仮面ライダーブレイドのキングフォームが常時クロックアップしていると考えるのが一番近いかもしれない。

回数制限(MP)があるものの、それに加えて火炎、電撃、爆発、完全回復魔法、蘇生魔法、即効性の催眠魔法が使える。

一人だけでこれだけの戦力なので、チーム一丸となったら普通に仮面ライダーの世界で最後まで戦い抜くことが可能ではないだろうかと思います。

 

 

「仮面ライダーがドラクエで戦えば?」

DQ3の勇者の強さを考えると、単純な強さだけで言えばラストダンジョンまではたどり着けるくらいの強さがありそうです。

が、懸念点があります。

・回復魔法がない。

・HPが常人なみ。

・魔法に対する抵抗力がわからない。

 

些細なことと思われるかもしれませんが、けっこう大きな問題です。

特に魔法に対する抵抗力に関しては、いくら強力な装甲を身にまとっていても「ルカニ」で装甲が無効化されるし、「ボミオス」を一度でも食らえばすばやさが0になります(スピード系はこれで一発アウト)。

ラリホーやマヌーサ、メダパニなどを受けたとき、抵抗力がなければそれだけで無力化されてしまいます。

例えばラリホーは眠る魔法なのですが、ラリホーによる睡眠は殴られても起きません。眠らされて何発も攻撃を受け、目が覚めたと思ったら再度眠らされる。なんてこともザラにあります。

そして、HP問題。

これ実はかなり重要な問題です。仮面ライダーの主役は一部を除いてほとんど人間です。そうなると、装甲こそ強力なものの打たれ強さはLV1の商人と同程度です。

ドラクエの世界には防御力を無視する「痛恨の一撃」を意図的に繰り出す魔物がいるため、HPが常人程度では一発で死んでしまいます。仲間がいないと蘇生も行えないため、下手をすると序盤の魔物にさえ倒されてしまう可能性もあります。

 

このように考えると、強さは十分なものの魔王討伐の旅を完遂できるかどうかと言われるとかなり難しい。

と感じました。

 

 

「最後に」

今回は大人気ゲームドラゴンクエストの世界を基本にした番外編でした。

他のゲームや漫画、小説などの依頼もあるのですが、僕があまり知らない作品が多いため記事にできていません。

作品世界をよく知ってから記事にしたいと思いますので、いましばらくお待ちください。

今回も番外編で、人気RPGドラゴンクエストに関する検証依頼です。

なんかドラクエ関連が多いな~と思ってたら、ドラクエ3のリメイクが発表されたようですね。

僕も子供時代に遊んだタイトルなので、30年以上も経過した今の世代に受け入れられるとうれしいです。

 

 

「LV1の戦士、武闘家の強さ」

検証のために基準となる人の強さを作っておきましょう。ゲームに登場する職業の中でLV1の段階では強い部類に入るのが戦士と武闘家。参考はドラクエ3です。

戦士と武闘家は戦いの専門家。今から修行して強くなってから旅立つのではなく、すでに戦いの専門家として身を立てている。つまりプロの戦闘要員です。現実世界で言えば侍やキックボクサーみたいなものですね。

そんな彼らの強さは以下の通り。

・HPは15ほど。

・素手の攻撃力は戦士が7、武闘家は16。

・戦士は様々な武器、防具が使える。こん棒を持てば攻撃力が11になる。

・どちらもLV1でスライムを1~2撃で倒せる。

 

 

「スライムはどれくらい強い?」

ドラクエの人気モンスターにして、ゲームの顔と言っても過言じゃないモンスター。

だいたいがゲームスタート地点に生息していて、最初のレベル上げに貢献してくれるのがスライムです。

LV1でも危なげなく勝てるため、雑魚という認識で通っていますが、実際に考えたらどれくらいの危険度なのか?

スライムの特徴は以下の通り。

・HPは6~10ほど。

・受けるダメージは1~4。皮の鎧、皮の盾を持てば0~1になる。

・LV1の戦士がこんぼうで殴ったら一撃~二撃で倒せる。

・出現数は1~8匹。

 

皮とは言え鎧を着こんだ戦士にダメージを1食らわせる。これを現実に当てはめれば剣道やキックボクシングで使う防具を装着した人間を10~15回ほどで死に至らしめる攻撃力を持っているということ。

戦士や武闘家でなく、肉体的に一般人とほぼ変わらないとされる魔法使いや僧侶なら、当たり所が悪ければ5発程度で死に至ります。

これ凄くないですか?

一流のキックボクサーでも、向かい合った一般人をたったの10発で殺せるほどの打撃は出せないです。ヘビー級のプロが体重40kg程度の人を不意打ちで殴るならともかく、相手は戦闘をやる気になってます。

さらにスライムは一度に複数で襲ってくることがほとんどです。8匹出てきたら、皮の鎧を着た戦士でも2~3ターンで倒されてしまうことも珍しくありません。

現実でこれほどの強さを発揮すると言えば、ツキノワグマやイノシシくらいの大型動物に匹敵するのではないでしょうか。

 

 

「メラやギラの威力」

メラはドラクエ3で初登場した魔法です。

LV1の魔法使いが最初から使える魔法で、小さな火の玉を敵にぶつけます。

小さいと言ってもサッカーボールほどの大きさです。だいたいのナンバリングタイトルでメラは一発で10ほどのダメージを与える魔法です。

お気づきになった人も多いと思いますが、一発で10。つまり2発で戦士が倒される威力です。

試合開始直後のキックボクサーのHPが15あるとしたら、たった二発でKOよりも深刻なダメージを受けるということ。

火の玉は直撃した瞬間に爆発を起こしているので、現実で言えば爆発物を投げつけられているようなものでしょうか?

爆発物で言えば手榴弾くらい、ダメージで言えば38口径の拳銃くらいの威力かと思います。

ギラはメラより少しつよいダメージを複数の敵に同時に与えることができます。メラの威力を参考にすると、ダイナマイトや火炎放射器、マシンガンくらいの脅威ですかね?

 

 

「はがねの剣の威力」

はがねの剣はドラクエでも有名な武器で、序盤ではかなりお世話になります。たぶん全てのナンバリングタイトルで登場しているんじゃないかな?

現実世界でこれと同等の武器と言えばなんでしょう?

価格は1500Gくらいが多く、これを日本の貨幣価値に換算してみたらどれくらいになるのかな?

ネットで調べたところ、昔ドラクエの生みの親である堀井氏が1G=100円と言ったそうです。

となると、はがねの剣は150000円くらい。

僕が持っている木こり用の鉈が30000円くらいです。25年くらい前は標準的な日本刀が1000000円。日本刀まではいかないけど、木こりの鉈より数倍高い。というところですか。

威力では、LV1の戦士が持っても一撃でスライムを倒せます。それどころかスライムを倒す3倍くらいのダメージを与えられました。日本刀を持っていてもイノシイやクマを一撃で倒せるとは思えないので、ライフルくらいの威力と考えるのが良いのかもしれません。スライムは柔らかそうなので、打たれ強さはクマほどではないと考えると、日本刀くらいの威力かもしれません。

 

 

「盾って効果ある?」

ドラクエで必ず出てくる防具の一つ。盾。装備すればそこそこ効果があります。初期地域で皮の盾を装備すれば、初期モンスターの攻撃をほとんど無効化できるほどです。

現実ではどうでしょう?

めちゃくちゃ効果あります!

機動隊とか警察が盾を持って暴徒を鎮圧している場面とかテレビで出てきますが、ほんとに効果が高いです。

盾を持っているだけで、鉄パイプだろうが日本刀だろうが怖くないくらい防げます。

もちろんちゃんと使えればですが、手にもって前に突き出すだけでもかなりの確率で攻撃を防げます。

暴漢に襲われるような経験はないにこしたことはありませんが、人から攻撃された時に盾になるものがあれば、ぜひ使って身を守ってください。

 

 

 

「現実世界の人間がどこまで通用する?」

ドラクエの世界では出発地点のLVは1で、モンスターと戦うたびに経験を積んでレベルが上がり、いずれは魔王と戦えるほどの強さに到達します。

現実世界の人間がドラクエの世界でどこまで通用するか?

僕の考えでは、せいぜい最初の村周辺~2、3個目の村くらいまで。です。

前述したように、LV1の戦士や武闘家の強さがプロのキックボクサーくらいの強さと仮定しても、そこから何十倍も強くなるとは考えにくい。

ダメージを受けにくい防御方法や、効果的にダメージを与える攻撃方法は身に付きますが、威力が何倍にも強化されるわけではないし、打たれ強さも変わらない。一般人が即死する何十倍もの威力の攻撃を何発も耐えられるとは思えない。

火炎や凍結、電撃などの攻撃を食らえば即死しなくても戦闘不能になるでしょう。そういう考え方でいけば、防具や武器をそろえたとしてもせいぜい最初の地域のモンスターに勝てるようになる程度でしょう。

 

 

今回はドラクエ世界のあれこれを検証しました。

次回も別の依頼でドラクエ世界の検証を行います。