受講生の方におこなっていただいた
記憶確認テストの分析を公開します。
※本テストは〇×で正誤を判断するものでははく
記述式問題と同様に筆記させています。
「記憶確認テスト 憲法④」
Q3:国会(P145~P154)
□《会期》
正答率:90%
・特別会=衆議院の解散総選挙後に召集される国会
会期および緊急集会については
常会、臨時会を時間軸で整理
緊急集会、特別会の時間軸で整理
するとビジュアルで記憶することができますね。
□議会の表決数(出席議員の2/3以上)
正答率60%
1議員の資格争訟
2秘密会
3議員の除名
4法律案の再可決
どれが1つが抜けているようです。
1,3は辞めさせる系として記憶しておくと
想起がしやすいですよ。
□国会議員の3つの特権
正答率:40%
・不逮捕特権
・免責特権
・歳費受領権
どれが1つが抜けているようです。
不逮捕特権=会期中
免責特権=院内
歳費受領権=裁判官との比較
と想起のフックを付けておくと良いでしょう。
□国会の権能(7つ)
正答率:40%
1憲法改正の発議
2法律案の議決
3内閣総理大臣の指名
4条約の承認
5弾劾裁判所の設置
6財政監督◎
7皇室財産授受の議決◎
どれか1~2つ抜けているようです。
◎の箇所が抜けています
財政監督は国会の決算調査と紐づけて記憶しましょう。
□議院の権能(7つ)
正解率:40%
1会期前に逮捕された議員の釈放請求
2議員の資格争訟
3役員選任権◎
4議院規則制定権
5議員懲罰権
6国政調査権
7国務大臣の出席要求◎
どれか2~6つ抜けているようです。
記憶が弱いようです。
「国会の権能」「議員の権能」の2つの権能の
「国会の権能を優先して記憶する作戦」の結果かと考えられます。
記憶の途中経過ですね、引き続き頑張っていきましょう。
Q4:内閣(P155~P159)
□内閣総理大臣の権能(6つ)
正答率:70%
1国務大臣の任免
2内閣を代表して議案を国会に提出
3一般国務・外交関係について国会に報告
4内閣を代表して行政各部を指揮監督
5法律・政令に主任の大臣とともに連署
6国務大臣の訴追の同意
ここは内閣総理大臣が内閣の首長であることを
裏付ける権能なので覚えておきましょう。
□内閣の権能の4つの分類
正答率100%
・73条系
・天皇系
・国会、裁判所系
・財政系
この分類はファーストステップですね
良くできています。
完成形まで引き続き記憶を繰り返しましょう。
《完成形(15)》
・73条系
1法律の誠実な執行、国務の総理=執行部の仕事(ほう)
2外交関係の処理=控除説(がい)
3条約の締結=控除説(じょう)
4官吏に関する事務の掌理=公務員の管理(かん)
5予算の作成=内閣が国庫を使う(よ)
6政令の制定=内閣の法規範(せい)
7恩赦の決定=天皇の国事行為(おん)
・天皇系
8国事行為の助言と承認
・国会、裁判所系
9臨時会の召集=国会(りん)
10参議院緊急集会の請求=国会(さん)
11最高裁判所長官の指名=裁判所(さいこう)
12最高裁判所裁判官の任命=裁判所(さいこう)
・財政系
13予備費の提出=内閣が国費を使う(よび)
14決算の提出=国費の使い方の報告(けっさん)
15財政状況報告=財布の中身の報告(ざいせい)
Q4:裁判所(P161~P177)
□法律上の争訟
正答率:90%
1当事者間の具体的な権利義務ないし法律関係の存否に関する紛争
かつ
2法律を適用することにより終局的に解決することができるものであること
ここは、完全解答となって欲しかった。。。
□統治行為論
正答率:90%
高度に政治性のある国家行為については司法審査は及ばない
《総評》
記憶についての取り組み方の差が出るテストでしたね。
これだけ項目が多い記憶個所の確認でしたが
9割の正答率を出している(各権能については100%)方も
いらっしゃいます。
記憶への意識の持ち方、考え、行動で違いが出ます。
記憶確認テストは一週間の復習の中で、
記憶までを踏まえて学習できたか検証するためにあるものです。
「講義を受講したら復習をする」一見簡単そうに見えることが
簡単にできない社会人受験生のためのサポートとして
お一人おひとりテストを添削して返信させていただいています。
個別指導を最大限活用するため引き続き、
記憶を踏まえた復習をしてまいりましょう。