桜染めのこと | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

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今日のラッキー神社

 

草木染めは、やり始めるとはまるそうですが、私は「動いやすい服装」しかしないので、染めても使わないしな~……と、あまり食指が動きません。

 

ただ、桜染めだけは、一度やってみたいと思っていました。

 

短大のとき、英文学の教授が、桜染めに関するコラムを読んでくださったんです。

 

誰の文章なのかは覚えていません。

多分、教授は説明してくださったと思いますが、多分、知らない方だったと思います。

でも多分、多分、多分ですけど、有名な草木染作家さんだったんじゃないかな、と。

 

さて、コラムの内容ですが、「桜を染めるには、何を使うか」という話しでした。

 

桜染めをした布は美しいピンク色になるというのですから、当然花びらだと思うじゃないですか。

 

違うんです。

 

樹皮。

 

あの茶色くゴツゴツした桜の樹皮を煮出すと、美しいピンク色の染料ができあがるというのです。

 

それも、年中いつでも良いわけではない。

早春。花が開く直前の樹皮が、もっとも美しい色を出すのだそうです。

 

そう。

桜の樹木は、全身で花の準備をしているのです。

 

ね。

印象的な話しでしょう?

 

花は花だけで咲くのではない。

樹木全体で、花の準備をしているのだ。

 

今ならさほど意外とも感じませんが、当時まだ10代だった私は、ものすごく感銘を受けました。

 

でも「桜切るバカ 梅切らぬバカ」なんて言葉もあるくらいで、桜の枝を切るのはタブーです。

そこから雑菌が入って、病気になってしまうことが比較的多いのだそうで。

 

調べてみたら、花の直前でなくても、ピンク色には染まるんだとか。

スモーク用のさくらチップでも、桜染めはできるらしいので、

「直前にこだわらなくてもいっか」

と、長居公園の桜並木の下で、落ちている枝を集めてきました。

 

粉々になって落ちているものが多かったので、多分落ちて結構経ってるものが多いんでしょうね。

花バサミで、切れるものはさらに切りました。

 

あ、ちなみに、長居植物園内の植物については、たとえ落ちているものについても採取禁止とのこと。

園外の長居公園ならOKと確認したうえで、採取しました。

 

とはいえ、まぁ公園ですからね~……茶色い犬のアレも一緒に落ちてたりしたので、風呂場で何度も洗い流さねばなりませんでした(笑)

 

で、水と一緒に鍋に入れ、30分ほど煮詰めます。

 

桜の樹木は、まず黄色い色素を出すので、最初に煮立ったときのお湯は捨てる方が綺麗な桜色が出るそうですが、私はちょっと黄色が入ってる方が好きなので、捨てず。

 

冷ましてから、ゴミを濾すと、こんな色になりました。

 

シルクのストールを注文してありますので、届いたら染めようと思います。

思ったより薄かったなぁ……。

 

シルクのストールを染めたら、こんな感じになりました。

実物はもう少しオレンジっぽいんですけど、スマホ・カメラではこれが限界か(^_^;

一番液を捨てると黄色みが抜けるそうですが、私は水色とピンクが死ぬほど似合わないので(笑)
これくらいの色合いのほうが、実用的です。
いや、酸っぱい葡萄じゃなく。

でも、ストールはもう一枚買ったので、別の桜で再チャレンジします(悔しいわけじゃないんだからネッ!)。

 

 

 


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