「呪い」のこと | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

弱音を飲み込み、人に頼られるのが得意な長女タイプのあなたへ
ふとしんどさを感じたとき、気軽に愚痴を言える相手のような
自分だけの守護神をさがしてみませんか?

今日のラッキー神社

 

今年の大河は平安時代ということで、私は結構発見があると思ってます。

貴族のお姫様は顔をみせないという「常識」も、「そこまで厳密ではないのか」とびっくりしてますし。

 

源氏物語では、女三ノ宮が、不用意に柏木に姿を見せてしまい、大問題になるというくだりがあって、その印象が強かったので、打球の試合にお姫様たちがなんの覆いもない場所から観覧するというのが、相当意外でした。

 

ただ、一番気になっているのは、花山天皇の最愛の女御、藤原忯子の死因です。

 

ドラマの中では、関白・左大臣・右大臣が総出で安倍晴明に圧力をかけ、呪詛させたのが原因……と、少なくとも右大臣藤原兼家は思い込んでいるという描き方でしたが、実際はどうだったんでしょうか。

 

Wikiでは「急死」となっていますね。

平安時代の天皇代々について書かれている『栄華物語』あたりに載ってないかと検索してみましたが、死因などに詳しく言及したものはないようです。

 

そもそも、花山天皇の人となりなどについては、誇張が多いとも言われていますし、女御について書くのも「都合が悪い」のかもしれません。

 

ただ、大河では、花山天皇も、その前の円融天皇も、

「天皇の位に坐している限り、いつ呪われるやもしれぬ」

という恐怖心を持っていたと描かれていて、そこにすごく興味を持ってます。

 

時代の泥をすべてかぶる覚悟を決めているかのような藤原兼家でさえ、晴明にちょび~っと脅されただけで、悪夢を見て子どもみたいに泣く。

それに対して、同衾していた女(道綱の母)は、呪文のように「道綱、道綱」と抱き寄せながら、背中を優しく叩くわけです。

 

ドラマを通して、なんと多くの「呪い」……「のろい」と読んでも「まじない」と読んでも良いのですが……に満ちていることか。

 

以前、アマドコロと間違えて、ホウチャクソウを食べてしまったことがあります。

 

アマドコロを食べてみたかったんですよ。

で、よく似た花を見かけたもんで、喜んで摘んできて、おひたしにしたんですが、口に含んだ途端、

「あ、これはまずいものを食べた」

を気づきました。

 

苦いんです。

ピーマンなどの苦みじゃなく、「まずい苦さ」でした。

舌を刺すとういのか、とにかくヤバイ苦さです。

 

慌てて調べたら、ホウチャクソウが有毒であるということがわかったんですが、その途端、頭がクラクラしてきて、貧血のような症状になっちゃったんですよ。

 

幸い、その日は家に旦那がいたので、

「毒を食べてしまった~!!!」

と訴えたら、

「何食べたんや?」

「ホウチャクソウ!」

「ふぅむ……あ、ホウチャクソウを食べたときの症状は、下痢やって」

「へぇ(あっという間に回復)」

 

と、いうことが、ありました(笑)

 

つまり何が言いたいかというと、「気持ちの持ち方」は、むちゃくちゃ健康を左右するってこと。

 

科学が未発達だった平安時代において、

「すごい呪術師があんたを呪っている」

とささやくだけで、効果があったんじゃなかろうか。

 

そうであれば、晴明やりたい放題やなと思って観てます(笑)

 

今後どういう展開になるのか、天皇の譲位などは史実通りに描かれるでしょうし、晴明やりたい放題になるのでしょうか。

楽しみです。

 

 


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