久々に小説を読んでみました。
ただ、この小説を読んで、今更ながら、
「あ、私はファザコンなのか」
って気づいた(笑)
ファザコンにも二種類あるって言いますよね。
現実の父親に対してコンプレックスを持っているタイプ。
そして、空想の父親に対してコンプレックスを抱いているタイプもいる。
お父さんが大好きで、お父さんみたいな人と結婚した~い♪……っていうタイプも多いと思いますが、現実の父親が不在だった女性が、父親くらいの年齢の男性にばかり惹かれるっていうパターンも……特に私世代では……すごく多いと思う。
私は明らかに後者ですね。
女子高時代、若い新任の先生がキャーキャー言われる中、私が好きだったのは定年間際のリーダーの先生でした。
バレンタインにチョコをあげたら、お返しにもらったのはリーダーの副本として使われているという、英文の本でした(笑)
そして「一日1ページ訳してきなさい」って宿題もくれた( ̄▽ ̄)
その割には今、全然英語が理解できないんだけどね~……。
本当にすみません、小池先生。
契約社員として働いた部署には、「伝説の課長」がいました。
中卒なんだけど、営業として長年ダントツトップだった方で、とにかく頭がよくて紳士。
課長二人に係長一人、そして私という奇妙なメンバーの部署で、私はその課長に引き抜かれた形だったので、気の毒に思われたのか、何かと気にかけてくださいました。
私が20歳少しのころ、彼は50歳くらいだったはずですが、東京転勤が決まったとき、
「私も連れていってください(交際してたわけじゃない。ただ一方的に憧れてました)」
って頼んだら、
「僕はね、母が一番大事なんだよ」
と断られたんだけどね(^^ゞ
送別会の日は私を家まで送ってくれて、
「あなたは幸せにならなくちゃいけない人なんだよ」
とすごく丁寧に頭を撫でてくださったことを覚えてますし、大事にはされてたんだと思うのだけれど……。
まぁそんなわけで、うんと年上の男性が私を女として見ず、ただ大事にしてくれるってのが、私にとってはすごく重要なことらしいです。
私にとって「父親」がいないのは、私が子どものころ、家にほとんど父がいなかったせいもありますが、母も原因だと思う。
母は私に対して「一生懸命仕事をしてくれる」以外、父をあまり褒めませんでした。
「お父さんは運動神経がにぶいから」ってよく言ってたなぁ……。
母親が「かっこいい」と言わない父親を、娘がかっこいいと思えるはずもなく。
私自身が抱いていた「神経質でいつもピリピリしていてすぐ怒鳴る」という印象と合わせて、良い印象を持つなんて無理でした。
母は父に反抗したことが一度もないんですよ。
父が私に無理なことを言ったりしたりしても、「のりこが可愛いからやん」でスルーしてた。
でも、褒めもしなかったよなぁと、今更ながら思う。
若いころの母は相当モテたようで、「格(父がモテたわきゃないってのは、誰でもわかるレベル)が違う感」さえ出してましたしねぇ……。
父はマザコンで「僕は母さん(母)より、母ちゃん(祖母)が大事」とか言ってたから、その意趣返しなんだろうと思います。
歪だよね(笑)
父は支配者タイプだから、私の気持ちなんてまったく無視だったし。
そのおかげで、どう考えてもセクハラなこともしてくれたんで、気持ち悪くて気持ち悪くて……。
子どものころ、私の逃げ場所は弟の部屋しかなく、「弟を守る」って思いが私を支えてたところもあるので、「弟みたいな異性」に対しても、一種のコンプレックスを持ってるのも同時に気づきました。
年下だけどしっかりしてて、私を女として見ず、楽しい話ができる男性に、すごく安心するしテンションがあがります。
……元学芸員さんがまさにそれ(^^ゞ
旦那もここに入るんだろうなぁ……実年齢は上ですが、心は永遠の10歳児ですから(笑)
どうにもこうにも、私は異性に関しては歪な人間なようです。
別に困っちゃないからいいんだけど、歪みは自覚しちゃうなぁ。
だから、この小説にあるような男女の関係性は、私にはとても心地よいのです。
もうちょっとリアルに描いてくれてたら、何度も読み返しただろうけどなぁ(^^ゞ
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