流浪の月 | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

弱音を飲み込み、人に頼られるのが得意な長女タイプのあなたへ
ふとしんどさを感じたとき、気軽に愚痴を言える相手のような
自分だけの守護神をさがしてみませんか?

今日のラッキー神社

 

久々に小説を読んでみました。

 

多分、好みなんです。
10歳近く年上の男性との、恋愛ではない関係ってのが。
 
幼かったころの私は、安心できる場所が欲しかったんだったような気がする。
多分私は父性に餓えていて、母性を発揮できる対象にも餓えている……んじゃないかっていう気がしなくもない。
 
好ましいと感じる異性から、異性として見られるとどこかで失望したし、違和感を覚えたのも、その感覚とどこかでつながってるんだろうなと思ったり思わなかったり。
 
小説はですね。
とりあえず、ハッピーエンドで良かった(笑)
 
とはいえ、「両親を亡くして親戚に引き取られた女児が誘拐犯になついている」のに、それをストックホルムシンドロームだと決めつけてしまうほど、日本の警察は愚かじゃないんじゃないかな~と、そこだけは非現実的に感じました(笑)
 
警察は愚かでも、世の誰もがそこに気づかないなんてあり得るかぁ?????
作品の中ではSNSがいらない噂ばかり書き立ててるということになってますが、違和感を持つ人は一定数必ずいるし、その声がまったく出てこないというのは違うと思うなぁ……。
 
共感できないってわけじゃないし、登場人物の心理描写にも無理はないし、主人公二人の関係性もあり得ると思うし、憧れるくらいだけど、リアルではないなと感じました。
リアルじゃないから、世界には入り込めない。
 
作者が描きたい世界はわかる。
わかるけど、これはファンタジーでしかないなってのが感想です。

 

ただ、この小説を読んで、今更ながら、

「あ、私はファザコンなのか」

って気づいた(笑)

 

ファザコンにも二種類あるって言いますよね。

現実の父親に対してコンプレックスを持っているタイプ。

そして、空想の父親に対してコンプレックスを抱いているタイプもいる。

 

お父さんが大好きで、お父さんみたいな人と結婚した~い♪……っていうタイプも多いと思いますが、現実の父親が不在だった女性が、父親くらいの年齢の男性にばかり惹かれるっていうパターンも……特に私世代では……すごく多いと思う。

私は明らかに後者ですね。

 

女子高時代、若い新任の先生がキャーキャー言われる中、私が好きだったのは定年間際のリーダーの先生でした。

バレンタインにチョコをあげたら、お返しにもらったのはリーダーの副本として使われているという、英文の本でした(笑)

そして「一日1ページ訳してきなさい」って宿題もくれた( ̄▽ ̄)

 

その割には今、全然英語が理解できないんだけどね~……。

本当にすみません、小池先生。

 

契約社員として働いた部署には、「伝説の課長」がいました。

中卒なんだけど、営業として長年ダントツトップだった方で、とにかく頭がよくて紳士。

課長二人に係長一人、そして私という奇妙なメンバーの部署で、私はその課長に引き抜かれた形だったので、気の毒に思われたのか、何かと気にかけてくださいました。

私が20歳少しのころ、彼は50歳くらいだったはずですが、東京転勤が決まったとき、

「私も連れていってください(交際してたわけじゃない。ただ一方的に憧れてました)」

って頼んだら、

「僕はね、母が一番大事なんだよ」

と断られたんだけどね(^^ゞ

送別会の日は私を家まで送ってくれて、

「あなたは幸せにならなくちゃいけない人なんだよ」

とすごく丁寧に頭を撫でてくださったことを覚えてますし、大事にはされてたんだと思うのだけれど……。

 

まぁそんなわけで、うんと年上の男性が私を女として見ず、ただ大事にしてくれるってのが、私にとってはすごく重要なことらしいです。

 

 

私にとって「父親」がいないのは、私が子どものころ、家にほとんど父がいなかったせいもありますが、母も原因だと思う。

母は私に対して「一生懸命仕事をしてくれる」以外、父をあまり褒めませんでした。

 

「お父さんは運動神経がにぶいから」ってよく言ってたなぁ……。

母親が「かっこいい」と言わない父親を、娘がかっこいいと思えるはずもなく。

私自身が抱いていた「神経質でいつもピリピリしていてすぐ怒鳴る」という印象と合わせて、良い印象を持つなんて無理でした。

 

母は父に反抗したことが一度もないんですよ。

父が私に無理なことを言ったりしたりしても、「のりこが可愛いからやん」でスルーしてた。

でも、褒めもしなかったよなぁと、今更ながら思う。

若いころの母は相当モテたようで、「格(父がモテたわきゃないってのは、誰でもわかるレベル)が違う感」さえ出してましたしねぇ……。

父はマザコンで「僕は母さん(母)より、母ちゃん(祖母)が大事」とか言ってたから、その意趣返しなんだろうと思います。

歪だよね(笑)

 

父は支配者タイプだから、私の気持ちなんてまったく無視だったし。

そのおかげで、どう考えてもセクハラなこともしてくれたんで、気持ち悪くて気持ち悪くて……。

 

子どものころ、私の逃げ場所は弟の部屋しかなく、「弟を守る」って思いが私を支えてたところもあるので、「弟みたいな異性」に対しても、一種のコンプレックスを持ってるのも同時に気づきました。

年下だけどしっかりしてて、私を女として見ず、楽しい話ができる男性に、すごく安心するしテンションがあがります。

……元学芸員さんがまさにそれ(^^ゞ

旦那もここに入るんだろうなぁ……実年齢は上ですが、心は永遠の10歳児ですから(笑)

 

どうにもこうにも、私は異性に関しては歪な人間なようです。

別に困っちゃないからいいんだけど、歪みは自覚しちゃうなぁ。

 

だから、この小説にあるような男女の関係性は、私にはとても心地よいのです。

もうちょっとリアルに描いてくれてたら、何度も読み返しただろうけどなぁ(^^ゞ

 

 


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