蘇我氏と物部氏の大規模な戦闘で、
「この戦いは負けるかもしれない」
と感じ取った厩戸皇子は、 白膠木の木で四天王を彫り、束ねた髪の上に乗せて、
「今敵に勝たせてくださるなら、必ず四天王のための寺塔を建てます」
と誓願を立てます。
束ねた髪の上に仏像を乗せるってのが全然ピンとこないんですけどね(^^ゞ
また、 白膠木はウルシ科の低木です。
かぶれる人もいる。
そういう樹種を選んだのも、なにがしかの呪が籠められているのかもしれません。
瓢型の結髪といい、このあたりの記述には、多くの暗喩があるように思えます。
四天王に誓いをたてた後、木の俣にいた物部守屋を発見。
従者に弓で射させて、これを殺します。
大将の死によって、物部軍は自然とバラバラに。
やがて敗退しました。
こうして物部氏が滅ぶと、天下は蘇我氏の色一色に染まります。
……と言いたいんですが、それ以前だって、皇室に入り込んでいたのは蘇我氏9割、物部氏1割っていう感じなんですよ。
とてもじゃないけど、「好敵手」ではないんですよね。
ならなぜ、物部氏はかくも力を持っていたのか。
そしてもう一つ、日本書紀は天皇を輝かせるための書物であるにも関わらず、この戦闘において、次期天皇である泊瀬部皇子をまったく活躍させてないのはなぜか。
いろいろ謎です。
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