三輪山の神である大物主も、やはり男神です。
大物主も大山咋と同じように、熱心に妻問をする神様。
勢夜陀多良(せやだたら)姫への求婚は、大山咋の玉依姫への妻問いと混同されることもあります。
エピソードもほとんど同じ。
神話は、史実の暗喩だとする説もありますが、丹塗り矢の物語が何を隠喩してるんでしょう。
娘が川遊びをしているときにというのは、「無防備なときに」でしょうか。
丹塗り矢は言うにおよばず、男性器かな。
丹塗りなのは、着飾ってたってことでしょうか。
無害な表情をして寝室に入り込み、夜になると……。
……別に普通やん(笑)
ただ、大物主には、もう一つ妻問いの話がありますよね。
女性の名は倭迹迹日百襲姫(やまとととびももそひめ)。
孝霊天皇の皇女で、卑弥呼のモデルともされる女性です。
彼女のもとには毎晩美しい男性が訪れるのですが、
「姿を見たいのです」
と頼むと、
「翌朝、櫛笥の中に入っているから確認しなさい。でも、絶対驚いてはいけないよ」
と答えます。
で、翌朝櫛笥を覗くと、可愛い小蛇が入っていたので、
「きゃっ!」
と叫んじゃった。
怒った大物主は三輪山へ帰ってしまいました。
絶望した姫は自分の陰部を箸で突き、自殺します。
彼女の墓は昼は人が、夜は神が造った立派なものです。
だからさ。
「押すなよ、押すなよ、いいか、絶対押すなよ!」って言われたら、押すんだってば、人は(笑)
大物主が何をしたかったのかわかりません。
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