ここでやっと、衣通姫です(笑)
その美しい姿から射す光が、衣を通して輝いていたことから、この名で呼ばれます。
つまり、絶世の美女ですね。
彼女の父親は稚野毛二派(わかぬけふたまた)皇子。
応神天皇の皇子ですから、衣通姫は、応神天皇の孫ってことになります。
姉は忍坂大中姫。
允恭天皇の皇后でした。
もともと允恭天皇は体が弱く、皇位を継ぐことに積極的ではなく、周囲に薦められても即位しませんでした。
でも、他には天皇候補はいません。
そして、天皇がいなければ、世は乱れます。
見かねた忍坂大中姫は、大杯に酒を満たし、夫の前で捧げ持ちます。
この杯の酒を飲むことは、天皇即位を受け入れることを意味していましたから、当然允恭天皇は受け取りません。
でも、大中姫はあきらめない。
寒い風の吹く中、重い杯を差し上げたまま、微動だにしなかったのです。
大中姫が凍死しそうになったとき、允恭天皇も根負け。
即位してからは、良い医者にかかり、健康を取り戻しました。
……つまり、允恭天皇は、この凛々しくも雄々しい皇后に、大いなる恩があるわけです。
なのに、皇后の妹が美女だとわかると、
「妹を輿入れさせろ」
とうるさいのなんの(-_-;)
あの手この手で懐柔し、ついに大中姫に「妹を差し上げます」と言わせるのでした。
や~ねぇ。
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