天穂日と天稚彦によるスパイ大作戦に失敗すると、高天原は強硬手段に出ます。
武神として名高い、経津主(ふつぬし)と、建御雷(たけみかづち)を交渉に出すんです。
とはいえ、そこに至るまでもひと悶着ありました。
当初は経津主だけが交渉人だったんですが、
「なんで経津主だけが勇者扱いされてんだよ!!」
と建御雷が怒ったんですね(笑)
そりゃ~あんた、経津主は、万人が認める「勇敢で有能な人」だったからじゃないかと思うんですが、建御雷もまた、「怒らせると厄介」と思われていたようです。
「そこまで言うんなら、建御雷にも行ってもらおうか」
と話しが決まったようですからね。
しかしまぁ、建御雷みたいな人って、職場に一人はいますよね。
大した実力もないのに、なぜか自分が一番すごいと勘違いしてる人(^^ゞ
そして、真の実力者に対して、「なんであいつだけが認められてるんだ!」と、対抗心を燃やしてますが、まったく相手にされてないという(笑)
でも、こういう人って、客観性がないし、怒ると駄々をこねるんで、なだめて上手に使うのがベター。
建御雷は、鹿島神宮のご祭神であり、地震を起こす鯰の力を封じているとされていますが……なんていうか、関東の神社を周っていると、
「建御雷が泣きながら通った」
など、ちょっと馬鹿にしているような由緒を持つ神社もあったりして(笑)
なんとなく情けない面も垣間見えるんですよね~。
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