ちびきゅん劇場 少し未来の貴方を想ふ | 銀のクサリ

銀のクサリ

銀魂話で鎖のように繋がりたい(^^♪
      腐り注意!な痛いお母さんのブログ

※人形劇ですがBL、大人の表現があります。

 

※銀魂以外のキャラクターは 

 その役割としてお楽しみください。

 

※コメント欄閉じていますので気楽に読んでェェェ

 

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土方「すまねェ 仕事が入った」

 

 

銀時「おうよ いってらっしゃい」

 

 

土「悪ィ 待たせたな近藤さん 行くか」

 

 

近藤「いや 俺の方こそすまない

  せっかくの非番だってのに

  …約束があったのか」

 

土「事件は日を選ばねェ

  たまたま重なっただけだ」

 

 

ただ

そのたまたまが2回に1回のペースだと

いいかげん愛想尽かされんじゃねェかと思う

 

俺とアイツ…万事屋とは

まぁ…なんというか 恋仲というか

いわゆる 「おつきあい」をしている

 

 

バッタリ会えば罵り合って

時には取っ組み合う喧嘩仲だったが

それは特別に意識しているからだと

相手から先に告げられた

 

 

俺も多少は自覚があったが

交際を考えたこともなかった

優先すべきは真選組

恋人を慮る余裕もない

仕事柄 明日の命の保証もない

 

色恋 そんなものは

故郷を発つ日に捨てたはずだったのに

 

 

気づけば 情を交わしていた


 

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土「こないだは すまねェな」

 

 

銀「いいのいいの

  そんなこたァ分かってて言い出したんだし

  もっとデートできたら最高だけど

  仕事してる土方くんも好きなんだよなァ

 

  先週かなぁ テレビに出てたじゃん

 

 

  報道番組でチラッと映っただけなんだけどね

  もォ 超カッコよくて!

 

 

  乱れた隊服とかもエロくて

  ついオカズに…おっと

 

  こんなイケメンが俺の恋人とか

  それだけで超幸せだよ

 

 

  あっ でもどうしてもお詫びがしたいってんなら

  バレンタインにゴリバのチョコが欲しいなァ」

 

土「ゴリ…?

 うちの大将はやらねェぞ」

 

 

銀「いや 誰がムサいゴリラ局長欲しいっつったよ

 ゴリバだよ!チョコのブランド!

 庶民には手が出ねェので よかったらお願いします」

 

 

土「ん…」

 

 

銀「もう 勃ってんよ

 しばらくできてなかったもんね

 すげー 溜まってんじゃね」

 

土「溜まってねェし」

 

 

銀「え 抜いたの!

 そん時は後ろもいじるの?

 たぎるんですけどーーー」

 

土「抜いてねェし!

 いじらねェし!」

 

 

銀「え~ホント~?ずっと銀さんを待っててくれたの

 はーい 今入りますよー」

 

 

銀「も 煽りすぎ

 かわいすぎなんですけど

 銀さん砲スッカラカン」

 

 

土(よかった…

 俺の体はコイツをを喜ばせることができているようだ)

 

銀「次の非番 いつ?」

 

 

でもこの期待には

半分も応えられそうにない

月日を重ねれば重ねるほど

約束は破られていく

 

破られるための約束ならいっそ…

 

 

土「なぁ…もうこういうのやめねェ?

 約束守れねェで

 てめェを裏切ってばっかで

 悪ィ気がして…」

 

銀「わ 別れんの?

 俺は何も不満ないけど!?」

 

 

土「つき合いを解消するんじゃなくてだな

 会える時には連絡すっから

 先の約束はしねェでくれるか」

 

銀「毎回サプライズ?それもいいけど

 やっぱ会える日 分かってた方が嬉しいよ

 ワクワクすっし」

 

 

土「それを何度反故(ほご)にしてきたかって話だよ

 じゃあな」

 

銀「土方…」

 

 

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土「これで終わりか」

 

 

山崎「はいお疲れ様です副長

 もう昼からは休んでください

 

 ここんとこずっと働き詰めじゃないですか

 非番も潰れてますし」

 

 

土「あぁ そうさせてもらう」

 

(万事屋…)

パカッ

 

 

 

銀「で!ん!わ!

 

 

 鳴れ!ハァーーーーーッ!!」

 

 

しーーーん

 

 

銀「もう10日も休みナシかよ

 

 

隊服もブラックなら 組織もブラック

うちのホワイトぶりを分けてやりたいぜ」

 

新八「白いの髪だけでしょうが!

 そもそも仕事がないのと

 休みをしっかり取るのとは違いますから」

 

 

神楽「給料未払いにかけては

 こっちのブラックが圧勝アル」

 

新「対決してる場合かァ!

 仕事取って来ォォォい!!」

 

 

土「……」

 

(ボタンが押せねェ)

 

 

デート中に呼び出されたことも

一度や二度じゃねェ

 

 

またアイツを失望させることになったら…

 

銀『どうしてもお詫びがしたいってんなら

 バレンタインにゴリバのチョコが欲しいなァ』

 

 

土「チョコ…届けるだけ届けるか

 電話はやめておこう」

 

 

土「近藤さん

 ゴリ…なんとかいうチョコ知ってるか?」

 

 

近「おお!ゴリバだな

 キャバクラに持っていくと喜ばれるぞ

 俺も何度お妙さんにプレゼントしたことか

 

 お?お目当ての娘がいるのか?

 水くせェじゃないか 紹介してくれよ」

 

 

土「ち 違ェって 店の場所知りてェだけだ」

 

近『おう ターミナル通りをだな…』

 

 

土「ここか

 

 って 何だこの行列は

 レジが故障してんのか!?」

 

 

 (次から次へと女が湧いてきやがる

 近藤さん これを凌いだってのか!

 さすがだな 尊敬するよ)

 

 

店員「お待たせしました

 どれになさいますか」

 

 

土(どれって…違いなんか分かるかァァァ)

 

店員「ありがとうございましたー( ^-^)」

 

 

土(疲れた…討ち入りより気が張った

 こいつを渡してそのまま仕事なけりゃ

 一晩一緒に…)

 

 

「天誅ーーーーー!」

 

 

!!

 

 

ザシュ

 

 

浪士「このような軟弱な催事に踊らされるとは

 真選組の頭脳が笑わせる

 

 

 腐りきった精神ごと叩っ斬ってやるわ!」

 

土(そうか

 

 

 やっぱり俺には

 恋人と睦み合うより

 こいつらといがみ合ってる方がお似合いってか)

 

土「そんなに寂しいなら 相手してやるよ

 

 

 真っ赤な花を添えてやらァ」

 

キィィィン

 


 

 

 

 

 

土「こんな日にまでご苦労なこって

 どこの党派だ 仲間の居場所を吐いて貰おうか」

 

 

ファンファン…

 

 

山「副長!休んでくださいって言いましたよね!?

 後はこちらに任せてください」

 

 

土「お前ら…なんで…」

 

山「通報があったんですよ 旦那から」

 

 

銀「べっ別にストーカーじゃないから!

 たまたま見かけただけだから!

 

 俺の土方くんがザコに負けるワケないから

 手助けは要らねェだろーけど…

 

 

回収用のパトカーは呼んどいた方がいいかなって」

 

土「あぁ また借りができちまったな

 ゴリラのチョコもさっきの騒動で台無しだ」

 

 

銀「ゴリラじゃねーってw

 ま チョコより今は土方くんを食べたいかな

 デートできるんだよね?」

 

 

土「ちっ サカりやがって」

 

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銀「次の非番いつ?」

 

 

土「それは聞くなっつっただろうが」

 

銀「キャンセルになってもいいんだ

 

 

 約束があって その日のことをお互いに考える

 それが両想いってこったろ

 

 だから 想う時間を俺にくれねェか」

 

 

土「そうか… とんだハマりっぷりだな」

 

 

ぐい

 

銀「!!」

 

 

土「次の日曜日だ

 

 

 俺も楽しみにしてるよ」

 

END

 

Happy Valentine's Day!

甘い一日をお過ごしください❤