※写真はイメージです
さて、本日から新シリーズのスタートです。
テーマは、
プロジェクトマネジメントの誤解
僕は、プロマネという仕事に携わってから、いい意味でも悪い意味でも、「プロジェクトマネジメントは誤解されてるなー」と感じることが多いです。
なぜ、誤解されるのか?
それは、「正しいプロマネ」が確立していないからでしょう。
良い手本が無いから、みんな勝手に自分の基準でイメージするのです。
例えば、カフェの店員さんとか、コンビニの店員さんの仕事について、イメージ出来るでしょうか?
はい、出来ますよね。
当たり前です。
なぜか?
それは、皆さまが「購買経験」が豊富だからです。
基準が一般的であるから、イメージがブレないのです。
たくさんの顧客があり、たくさんの店員さんがいるから、イメージが一般化されるのです。
加えて、サービスも標準化され、店ごとに極端な差は無いですよね。
では、プロマネはどうか?
まず、業界では一般的な仕事ですが、実際になる人は限られます。
プロマネのイメージはどうやって作られるかというと、顧客やエンジニアが携わったプロジェクトがどうだったか。
その中で、プロマネはどんな仕事振りだったか、が基準となります。
IT業界のプロジェクトは、7割が失敗プロジェクトだと言われます。
そもそも、「プロジェクトの成功とは?」と問われた際に、明確な答えが出来る人が少ないし、目指している人はもっと少ないのが現実。
大抵、成功プロジェクトなんて幻想だから諦め切ってるか、何も考えていないか(考えられないか)、どちらかです。
つまり、成功を目指す人も少なければ、成功をイメージ出来る人も少ない。
成功をイメージ出来る人が少なく、目指す人も少ないのに、いったいどうやって成功しようというのでしょうか?
これが、残念ながら日本のIT業界の現状です。
カッコいいのは、響きだけ。
現実は、報われない毎日を淡々と過ごしている、あまりモチベーションの高くない人たちが、直接的間接的に失敗プロジェクトを量産しているのです。
何より、プロマネ自身が成功をイメージ出来ないのに、メンバーにどうやって成功イメージを持ってもらうのでしょうか?
ワクワクするような仕事をしている人に、何となくついて行ったらうまくいってしまった。
こんな経験には、IT業界ではなかなか遭遇し得ない。
それは、プロマネ自身がプロマネを誤解しているからです。
一つ一つ挙げていくとキリが無いのですが、プロマネをやっている方自身を含め、代表的なプロマネについての誤解をシリーズでご説明していきたいと思います。
【前提条件】
プロジェクトマネジャーとは、QCD(Quority, Cost, Delivery term)をコントロールする仕事である。
プロジェクトの成否はQCDのバランスで決まる。
ただし、納期を優先すると品質ダウン、品質を重視するとコストアップというジレンマがある。
【代表的な誤解】
・誤解その1:PMは報われない仕事である?!
・誤解その2:PMは技術者の延長である?!
・誤解その3:PMは特別な才能が必要?!
・誤解その4:PMは管理の仕事である?!
・誤解その5:PMは孤独な仕事である?!
次回から、一つずつ丁寧に解説していきたいと思います。
本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!
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