きみが輝く時

きみが輝く時

教育はすばらしい仕事です 学校の先生たちを応援していきます!

今日、息子の県大会お疲れさま会をランチタイムに家族で行いました。

 

猛暑のため、応援にこれなかった祖父母も一緒でした。

 

祖父母には、試合が終わるごとに、ラインで試合結果を報告していましたが、その都度おじいちゃんが涙声で電話してきてくれていました。今日のランチはそのおじいちゃんがごちそうしてくれました。

 

中華バイキングに行く予定でしたが、お店が貸し切りだったので、急遽予定を変更し、別のバイキングのお店に行きました。

 

「バイキングでおもいきり食べる」というのが今回のランチのコンセプトだったので、バイキングは譲れませんでした。

 

息子は牛肉の鉄板焼きを7人前食べるなど、胃袋を大いに満たし、大満足だったようです。8月の試合もがんばってほしいと思います。アオハルしてほしいです。

 

 

 

私は、ランチでバイキングに行ったときには、晩ごはんは食べれませんが、息子は、2時間後には「おなかがすいた」と言っていました。

 

若い子たちの消化・吸収能力がうらやましいです。若い時代は、おもいきり食べてほしいと思います。年齢を重ねるにしたがい、食べられなくなります。また、眠れなくなります。動けなくなります。

 

でも、高齢の方でも、よく食べ、よく眠り、よく動く方もいらっしゃいます。私はもう手遅れですが……

 

人生100年時代、健康が第一ですね。

 

猛暑の中、週末、県の高校のテニス大会(予選リーグ)が行われ、息子も出場しました。

 

土曜日はダブルス戦、日曜日はシングル戦でした。予選リーグで優勝すれば本戦へ進めます。

 

ダブルス戦は予選リーグ(18チーム)の決勝で敗れました。スコアは5-7です。惜敗でした。

 

シングルス戦は予選リーグ(19人)の準決勝で敗れました。スコアは0-6。完敗でした。

 

団体戦、U17とこれからも夏休み、公式試合は続きます。

 

子供たちが一生懸命、真剣に取り組んでいる姿を見るのが大好きです。

 

それが我が子なら尚更です。

 

自分にとって息子のテニスの試合の観戦している時は、勝っても負けても至福の時間です。

 

 

息子は小6の夏からテニスのレッスンを始めました。

 

学校の部活動をテニス部(軟式)にするか卓球部にするかを決めるため「ちょっと体験してみよう」と地域のクラブチームの硬式テニスの体験レッスンに軽い気持ちで参加しました。それがきっかけです。

 

それ以来テニスに夢中になり、中学校ではクラブチームでテニスを続けることを選択しました。

 

テニスは低学年の頃からレッスンを受けている子が多く、6年生の頃は連戦連敗でした。年下の女子にも歯が立ちませんでした。

 

でも、どんなに試合に負けても「楽しかった」と彼は笑顔でした。

 

中学生になって少しずつ上達していきましたが、ジュニアの大会で勝つことは難しかったです。

 

そんな時、クラブチームのコーチから教わったのが「試合は勝つか学ぶか」というサーシャ・バインコーチの言葉でした。

 

サーシャ・バインさんは大坂なおみ選手を約1年で世界一に導いた名コーチです。

 

 

「奇跡のレッスン(NHK BS1)」という番組があります。

 

世界の最強コーチが子供たちに1週間のレッスンを行い、技術だけでなく心の変化まで呼び起こすような子供たちの成長の姿を描くドキュメンタリー番組です。

 

テニス編では、サーシャ・バインコーチが出演しました。

 

サーシャ・バインコーチは、大阪の高校の女子硬式テニス部の生徒たちを1週間レッスンし、最終日には、全国大会に出場する強豪校との試合に挑みました。

 

その時、最後の試合で負けた選手にかけた言葉が、「試合は「勝つ」か「学ぶ」かだよ、「負け」は無いんだよ」でした。

 

負け続けていた時期、私たち親子の合い言葉は「試合は勝つか学ぶかだ」でした。

 

 

この2日間の県予選の試合を通し、勝つ喜びと大きな学びを得ることができたと思います。

 

勤務している社会教育施設では、夏休みに小学生対象に夏の講座を開講しています。講座は8つです。

 

卓球教室 バドミントン教室 理科実験 ソーイング 茶道体験 折り紙 ロボット自動車づくり ガラス細工

 

どれも子供たちにとって魅力的な講座で、申し込み人数は、のべ500名を超えました。

 

講座の平均競争率はおよそ5倍です。人気の講座は10倍を超えています。

 

夏の講座のおかげで久しぶりに子供たちとふれあえ、楽しい時間を過ごしています。

 

毎日、ここちよく疲れ、アルコールもおいしくいただき、普段よりも眠れます。

 

先週金曜日は、マイコンでロボット自動車を動かそうという講座を行いました。

 

理科の楽しさを子供たちに伝えたいというボランティアグループの方が講師をしてくださいました。

 

センサーやマイコンを付けた自動車を作り、走らせるというとても楽しく、学びの多い講座でした。

 

ロボット自動車はセンサーがついているので、障害物をよけて走ります。

 

ルンバのようです。

 

自分で作った自動車は、成果物として子供たちにプレゼントされます。

 

受講料は700円(材料費)。プライスからは考えられない成果物です。

 

間違いなく赤字です。

 

足が出た分はボランティアグループの方が負担してくださっています。感謝です。

 

夏の講座は8月まで続きます。

 

充実の夏です。

 

 

このような体験型の講座や教室は、どの地域でもやっています。

 

公の催しなので無料または格安で貴重な体験ができます。

 

夏の講座の話をすると、「えっ、そんなのあったの?」という反応が多いです。

 

HPやちらしで広報していますので、お得な講座・教室をさがしてみてはいかがでしょうか。

東井義雄先生の金言(1)

 

〇「他力」ということは、「自力」をはねのけるような、そんなケチなものではない。

 

〇陰にあるさまざまな支えに対し「おかげさま」を生み出した先祖の思想の深さ。

 

〇教育は、問題を取り除いてやるよりも、問題を与え、それにどう取り組ませていくかが大切。

 

〇物体でさえ、それを動かそうとすれば、それに触れねばならぬ。まして、子どもは生きている。そのいのちに触れねば教育はできない。

 

〇変えることができると信じるからこそ、教育が成り立つ。

 

〇子どもは、甘えることのできるものの前には惜しげもなく裸になる。

 

〇すぐれた実践を築いている人は、適度の甘さをたたえている。

 

〇せめて子どもに負けないくらいの生気のある朝のあいさつを、帰りには生気のある明日の出会いを期待したあいさつを。

 

〇きびしさを、私は先生方に大切にしていただきたい。しかし、憎しみやのろいや冷酷さを育てるようなきびしさはどんな場合にも避けていただきたい。これは東井という人間の遺言だとお考えいただきたいのです。

 

〇教師の仕事は一日中、いや一年中ほとんど教師の良識に任されている。教師の怠惰で授業をどうしようかと考えもせず、教室に行ったとしても一日はすんでしまう。そして、それは取り返しのつかない一日だけれども、生産業務のようにその日のうちに目にはあらわれてこない。身震いするほどのおそろしさである。

 

〇子供のころ受けた授業の形だとか、どこかで見た模範授業だとかが頭を縛って、それが授業を個性も生気もないものにしている。

子供をあまやかすことは、ストレスへの耐性を弱め、感謝の心や自立心の芽をつんでしまうことになります。

 

過度のあまやかしはマイナスでしかありません。

 

子供はあまやかしてはいけません。しかし、あまえさせてあげることは大切です。

 

 

今まで、愛着障害の症状が見とれる子供たちと出会ってきました。

 

愛着障害と発達障害は、似たような症状が見られますが、原因が違います。

 

発達障害は、生まれつきの脳機能の偏りが原因で、愛着障害は、養育者との愛着の問題が原因です。

 

愛着とは、幼少期に親などとの安定した感情的なつながり(アタッチメント)を築く過程のことです。

 

原因が違うので、対応の仕方も異なります。

 

 

教師5年目に出会ったAくんは、その症状や養育履歴から、愛着障害ではないかと思われる子でした。

 

Aくんとの関わりを通して、私は「あまやかすこと」と「あまえさせること」の違いを認識しました。

 

Aくんは絶対にあまやかしてはいけない子でした。そして、必ずあまえさせてあげなければいけない子でもありました。

 

私はAくんと共に笑い、共に悲しみ、共に怒りながら、常に味方であることのシグナルを彼に送り続けました。

 

私が、愛着障害という言葉を知り、理解するようになったのは、Aくんとの出会いから20年以上後のことです。

 

あの時、私に愛着障害についての知見があれば、Aくんの成長をもっと促せてあげられたのではないかと思っています。

 

 

様々な教育ニーズを抱えた子供たちが学校にはいます。

 

学校現場では「特別支援教育」の重要性が年々高まっています。

 

「特別支援教育」を深く学び、知見を広げることは、先生たちの大きな力になると思います。

「うちの子に宿題を出さないでください」

 

「○○先生とうちの子を接触させないでください」

 

「クラスを変えてください」

 

 

保護者から、突然、このような要望を出されることがあります。

 

まじめな先生ほど、このような要望に「できません」と誠実に即答してしまいます。

 

唐突な要望には攻撃性が伴う場合が多いです。

 

人は攻撃されると、とっさに防衛本能が働き、過剰に身構えてしまいがちです。

 

でも、そんなときこそ「できる、できない」という結論をいそがず、時間をかけて相手の主訴をくみ取ることが必要です。

 

頭から否定せず、拒否せず、まずは、気持ちを受け入れます。

 

声と返事とあいづちに感情を入れながら、ねばり強く話を聞き、要望の奥にある根っこの感情にふれたいです。

 

要望と主訴は異なることが多いです。

 

「うちの子に宿題を出さないでください」という要望も、

 

「何か困ったことでもあったんでしょうか」と親身に聞いていくと、

 

「子供が中学受験のため、夜遅くまで塾の宿題をし、その後学校の宿題を泣きながらやっている。体を壊さないか心配だ」という我が子の体調面、精神面を心配する親の気持ちにたどりつくこともあります。

 

「心配ですね。お子さんの健康が何より大切です。宿題ができない時は無理させないでください。私からも言いましょうか。お子さんの健康を一番に考えましょう。私もしっかり学校で様子をみておきますね。2人でしっかり○○さんを見守っていきましょう」

 

目をつり上げて来校した保護者から、涙を流しながら感謝の言葉をいただいたこともあります。

 

解決をいそいではいけません。

 

子供に関わる問題は、きれいに解決するケースの方が少ないです。

 

解決を目指すのではなく、関係づくりを目指したいです。

 

保護者との関係を構築することがすべての出発点だと思います。

 

 

ヤモリは漢字で「家守」と書くように、害虫を食べて、家を守ってくれる存在です。 

 

昔は神様の使いで「ヤモリが住み着いた家は火事にならない」と言われていたそうです。

 

 

我が家のヤモリは、ここ5年ほど表札の裏に潜んでいます。

 

 

ヤモリの寿命は5~10年と言われているので、おそらく同じヤモリではないかと思います。

 

ヤモリは夜行性なので、夜、表札の裏に潜み、門灯の灯りに集まる虫などを捕食しているのだと思います。

 

今まで、朝には移動し、表札の裏にはいなかったのですが、先日はのんきに表札の裏に潜んでいました。

 

何かあったのでしょうか。

 

機嫌がよかったのでしょうか。

 

撮影にも気軽に応じてくれ、なかなかかわいらしい写真を撮ることができました。

 

子供が小学生の頃、ニホントカゲやアカハライモリを飼育していましたが、ヤモリは「家守」なので、飼育せずに、家を守っていただいています。

 

ヤモリには、いつまでも我が家の表札の裏にいてほしいです。

 

ヤモリ愛が止まりません。

 

若手教員の頃、日本のペスタロッチーと呼ばれた東井義雄先生(1912年~1991年)の著書『村を育てる学力』から大きな影響を受けました。

 

昭和32年に出版された『村を育てる学力』は、兵庫県但東町にあった相田小学校での教育実践をまとめたものです。この実践記録は全国で反響を呼びました。

 

 

 

東井先生は、村の学校では、村を捨てる学力ばかりが与えられている、村の子供たちには、村を育てる学力を付けなければならないと考えました。

 

学習帳(ノート)に注目し、書くことで、自分の内面的なものを整理し、大事にしていく学習方法を取り入れ、書くことで考え、考えることで書く自律的、創造的、探求的学習態度を子供たちに培っていきました。

 

また、教科と生活を往復させながら、生活経験を「学び」化し、人間的成長につなげながら、子供たちに学力を付けていく取り組みを地道に積み重ねていきました。

 

昭和34年には、相田小学校で校長になり、ペスタロッチー賞を受けています。その後も、但馬の地で教育に一生を捧げました。

 

私が『村を育てる学力』に出会う前に、東井先生はお亡くなりになっていたので、直接先生にお会いしたことはありません。全ては先生の著書から学びました。

 

30年近く前、先生の生家である東光寺におうかがいする機会をいただきました。先生の書斎にも通していただき、ご家族の方からお話をうかがうこともできました。

 

 

但東町役場の中に、東井義雄記念館があります。

 

東井先生の著書をはじめ、蔵書など3850冊や少年期から晩年までの生涯をたどる展示等があります。

 

気持ちを新たにしたい時、この記念館を訪問してきました。

 

週末、豊岡に行く用事があったので、東井義雄記念館、東光寺、相田小学校跡地を訪れました。

 

相田小学校へ向かう道中、たまたま出会った地元の方が、東井先生の教え子さんだったので、先生のお話をうかがうことができました。

 

記念館では、展示物をゆっくりと見て歩きながら「東井先生のような仕事がしたい」という若手教員時代の頃の気持ちが蘇ってきました。

 

 

 

校歌が書かれた小さな石碑だけが残された相田小学校跡では、学校の周りの風景を眺めながら、山の谷間にある、小さな村の、小さな学校で、東井先生が、地道に実践を積み重ね、大きなお仕事を残されたことに思いをはせ、感慨に浸りました。

 

気温38℃猛暑灼熱の豊岡で、心にがついた1日でした。

 

数日前からセミの鳴き声を聞きます。

 

例年梅雨明けとともにセミの合唱が始まるので、

 

セミのフライング梅雨明け宣言やあ~

 

と思っていました。

 

セミの合唱に背中を押されたのか、気象庁が昨日、私の地域の梅雨明けを発表しました。

 

これからセミの鳴き声が日に日に大きくなっていくことでしょう。


学校に勤めていた頃、夏の季節はたくさんの子がセミの抜け殻を見せにきてくれていました。たいてい男の子です。

 

昨日は、児童館に通う一人の男の子が、セミの抜け殻を見せてくれました。



セミの抜け殻には、男の子の心をくすぐる何かをもっているのかもしれません。

ちなみに私もいまだに好きです。

抜け殻を集めている男の子を見ると、微笑ましく思います。

セミの鳴き声とともに、夏休みが近づいてきました。

 

 

一句できました。

 

 

ジージーと 

 

セミの鳴き声 

 

響く夏

 

2010年3月に書いたメモが出てきました。

 

自分への4つの戒めが、ノートに書かれていました。

 

○期待しない

○熱くならない

○完全を求めない

いいことしていると思わない

 

 

期待しない…感謝や評価を期待する下心をもたない

 

熱くならない…冷静に とにかく冷静に

 

完全を求めない…自分を追いつめすぎない 

 

いいことしていると思わない…所詮自分が好きでやっていること

 

 

強い筆圧で書かれた文字から、当時の自分の強い気持ちを感じます。

 

2010年3月

 

自分の人生の節目の時でした。