交差点と救急車 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

交差点で止まっていると、救急車のサイレン音が聞こえてくる。



交差点の反対側には、既に救急車の姿が見える。
しかし交差点を横断する車たちは停まらない。

(なんで停まらない!)

救急車は完全に立ち往生した。

すると交差点の1番先頭に停っている黒いレクサスが、突然ハザードを出しながらゆっくりと交差点の中に侵入する。
危険な行為かもしれないが、交差点を横断していきする不届な車たちは停まらざるを得ない。

ようやく救急車は交差点をまたぎ病院に向かっていく。
救急車から音声が届く。

「本当にご協力ありがとうございます!」

信号が変わりハザードを消したレクサスは静かに直進していった。

このレクサスは道路交通法違反だ。
交差点に侵入した段階で信号無視だし、警察がいたら、きっと捕まる。
それでも、救急車の患者さんは、1分1秒を争う、そんな状態かもしれない。
この行為をどう考えるのか、中学生や高校生に問うてみよう。