越冬みかんの学び | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

世界には約900種類のみかんがあり、日本のみかんは独自の品種だ。

約1400年前に薩摩国(鹿児島県)で、突然変異により種なしみかんが生まれたと言われている。

だから英語圏では、みかんのことを「Satsuma」という。

平安時代には、熊野古道を通って熊野大社に参拝する人たちのために、お土産物としてみかんが売られていたそうだ。

そんなみかんのひとつが、
越冬みかん。



越冬みかんとは、ビニールハウスで、秋口に屋根だけにビニールをかけて、越冬(年越し)させたもの。
これによって、理想的な完熟みかんに育てるらしい。

一つ一つがビニールによって包まれたこのみかんは、恐ろしいほど甘くておいしい。

これを小論文や日本史を勉強しに来てくれた受験生たちにプレゼントする。
もちろん、ビタミン豊富で受験生の健康にもいいし、甘さは元気になる。

そんなみかんをプレゼントするときに、こんな話をすると、この季節によく目にするみかんの景色が輝いて見えから不思議だ。

やがて高校生たちは、うれしそうに、みかんを大切にカバンにしまって帰っていく。

みかんひとつが、忘れられない大切な学びとなる。
だから勉強とはそもそも楽しいのである。