バレンタイン | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

世界的に2月14日はバレンタインデーである。
カトリックの聖人の日であり、男女問わず贈り物をする日だ。



そんなバレンタインデーに生まれた6人兄弟の少年がいる。

小学校から中学まで背の順はいつも先頭で小さく、兄弟の中で断然勉強ができず、友達も少なかった。

よく熱を出し、お腹は毎日のように壊す虚弱ぶり。
成績なんかまったく気にせず、20歳過ぎまで大学に行くことなくお気軽に生きていた。

そんな少年は幼児洗礼を受けたカトリックの縁を使い、お情けでカトリック学校の教員となる。
むろん実力ではないから生徒には迷惑をかけ、教員として失敗し26年間でカトリック学校を辞めた。

このバレンタインデー生まれの少年は、なぜか本を読むのが好きで、妄想が好きで、関わりのないものを接続してストーリーを作るのが好きで、歴史もそんなふうに捉えていた。

少年は今年もバレンタインデーに誕生日だ。

最近は熱も出さないし、お腹もあまり痛くならないし、180cmの大男だし、人からコミニケーション能力が高いと思われてる。

勉強は相変わらずできないが、
「頭がいいですね」
なんて誤解されてる。

私はそんな少年だ。