体育の時間、生徒も寒い! | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

寒い朝。
中学生に何人か聞いたら、学校の体育の時間に手袋をして良い学校もあれば、手袋などの防寒は許可されない学校もあった。



中学生は、手袋を許可される学校の生徒に、
 
「いいなあ、僕の学校は先生しか手袋をしちゃダメなんだ」
 
と、話していた。
 
昔からずっとそうだから、今もずっとそうなんだろう。
 
子供は、風の子で元気な子かもしれないけど、寒いことに、大人も子供も違いは無いような気がする。
むろん、市販されているような防寒着を、先生は着用できるが、生徒の「寒さ」への個人差は認められない。
 
「先生はずっと外で指導してるから」
 
そんな理由もあろう。
もちろん北国の学校では許可されてるだろうが、名古屋ではきっと禁止だ。
 
夏場でも、高校では先生はサングラス、帽子は自由だ。
温暖化で、昔より紫外線も強い。
でも、生徒がサングラスなんて許されるはずもないし、中学生の規定運動帽より、もっと通気性に優れたスポーツ用の帽子は使用してはダメなのだろうか???
 
昔からずっとそうだから、今もずっとそうなんだろう。
 
問題は、当たり前や常識、昔から決まっているみたいなものに対して、「疑問」がないことだろう。
ちょっと「疑問」を持てば、「寒さ」や「暑さ」の個人差を認めないのは、まるで昭和の精神論そのもののような気がする。
 
寒い冬はまだまだ続く。
体育の先生は、明日からでも、寒い体育の時間に、手袋やネックウォーマーなどを認めてあげよう!
できれば市販されているトレーニング用の防寒着も認めてあげよう!
身体が暖まれば各自の判断で着脱すればよい。
 
スポーツの世界の常識と、体育の時間の常識があまりに違いすぎるような気がする。