日本テレビの桝太一アナウンサーが、40歳にて日本テレビを退職して、同志社大学ハリス理化学研究所の助教に就任するというニュースが流れた。
科学を通じて、社会に貢献していきたいというコメントがあった。
ギリギリ昭和生まれの桝さん、本当に信念を持った選択だと思う。
確かに桝さんは東京大学農学部の大学院を卒業されているエリートでもある。
しかし、18年もアナウンサーを務め、まったくの異分野に挑戦すること、さらにはそういった人材を受け入れる同志社大学の決断は決して簡単ではない。
国家は人生が100年だという。
ならば、その100年の間に、多くのことに自由に挑戦できる、そんな社会になって欲しい。
終身雇用も選択でき、同時に流動性が不利にならない、そんな社会の形成である。
私は6人兄弟がだが、その6人のなかで私がひとつの学校に26年間「勤続」したのが断然最長である。
兄弟たちは私の何倍も挑戦し自由だ。
そんな自分の人生の設計図をもっとみんな自由に描き、変更し、組み立て、追加できる、そうなればいいと思う。
同時に、そこには自分なりの信念や理想があって欲しい
昔、「インビクタス」という映画をみた。
南アフリカのマンデラ大統領の人生を描いたものであるが、彼はどのような迫害に合い、どのような苦境となっても、その信念は揺らがず、希望を失わなかった。
昔、「パピヨン」と言う映画を見た。
いまは新作があるそうだが、以前はスティーブ=マックイーンが主演した映画であり、主人公のフランス人パピヨンは無実にもかかわらず無期懲役となるが、自由への希望を最後まで失わない信念があった。
きっと、桝さんにも、科学への自己の信念があり、その道を自然に進まれていったのではないだろうか。
その信念とは、若い時から持つ人もあれば、私のように50過ぎでようやくなんて人もある。
しかし、幸いにも人生は100年らしい。
だれしも多くの挑戦を信念を持ってできる時間がある。
社会には多くの「不便」「不満」「不安」があり、それを過去の先人たち、いや現代の多くの人が、商売や医療、教育や政治によって解消してきた。
それは時にビジネスでもあるが、幸せを追求する「信念」のもとでの「貢献」である。
そんな信念を持つ希望を持った挑戦的で自由な若い人たちを育てることが私が信念を持って取り組む挑戦である。