サッカーの名古屋グランパスの監督であるピクシーことストイコビッチ監督が退任する。
今日の新潟戦がラストゲームとなった。
思い起こせば、20年以上前ににJリーグが創設され、最初から名古屋グランパスはリーグのお荷物だった。
そんなチームにセルビアからやってきたピクシーは、ベンゲル監督のもと、95年にはリーグのMVPとなり天皇杯を制覇した。
そして2010年には監督して念願のリーグ制覇。
毎年、毎年、裏切られてきたひとりとして、あの湘南戦は忘れられない。
そのピクシーが日本を去る。
実はピクシーが選手時代、名古屋市昭和区の八事に住んでいた。
その入り口の真向いの家が当時の自分の彼女の自宅で、彼女を迎えに行き、家の前で待っていると、犬を散歩をするピクシーをよく見かけた。
そんなある時、意を決して握手を求めたら、とてもにこやかに応じてもらい、なんとピクシーから
「Are you and she dates today? 」
と言ってくれたのである。
ピクシーは、自分がいつもここで彼女と待ち合わせをしていることを知っていてくれたのだ。
とてつもない感動だった。
それからも、車で彼女を待っていると、時々ピクシーが横を通りかり、ニヤっと笑って通りすぎていった。
この至福の時間は、彼女との別れとともの終わりを告げたが、自分にとって一生の財産でもある。
こんなご縁があったからこそ、ずっとグランパスを応援してきた。
そのピクシーが名古屋から去っていく。
また大切なものをそっとしまう時が来た。
ありがとう、ピクシー!
あのときの笑顔は一生忘れない。
英語が嫌いで「ひとり鎖国」をしている自分が、絶対に忘れない英文である。
この思い出は、いままで誰にも話したことがない。
いつもお世話になっている読者の方にこそ、お伝えさせえてください