新型コロナ、デルタ株の感染者数は本当に減少しているのか? | 軍師たるもの物申す (世界で唯一の正しい少子化対策指南)

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前記事では、なぜデルタ株の陽性者が激減しているのか、その原因を明確にしたが、
http://ameblo.jp/noppo-oji/entry-12697762224.html

それからの2週間で、減少速度が鈍るどころか、むしろ加速している。

 

ワクチンの接種が進んだことによる効果は当然あるだろうが、原因はそれだけではないと見た方がいい。専門家によっては、原因を「デルタ株が弱毒化している」などと言う意見もあるが、いくら弱毒化する変異があったとしても、大部分の変異しない感染力の強いウイルスが残る事には何の変わりも無い。

注意しなければならないのは、「感染者数=陽性者数」ではない事だ。報道ではしばしば「感染者数が減った」という間違った言い方をする。「東京都で何人」という話をする時は、全て「陽性者数」と訂正すべきなのは当然の事である。

従来株では、PCR検査を受けた時点での無症状者は半数程度で、最後まで無症状で終るのは2~3割とされている。デルタ株ではその割合が半分程度まで少なくなり、逆にワクチン接種者では、症状が出る人が半分程度に減っている。
満員電車のつり革接触などの市中感染で、ぽつんと一人が無症状感染した場合、その感染者が他の誰かに感染させてその相手が発症しない限り、PCR検査を受ける対象にはなりようがない。無症状感染者が増えるという事は、実際の感染者は陽性者に対して従来よりも割合が増える事を想定しなければならない。

他に、無症状以外で感染者がPCR検査を受けないケースがある。
1.感染爆発により検査数が追い付かず、希望してもPCR検査を受けられない(8月前半の状況)。
2.症状があってもPCR検査を受けない。
 (1) 職場が感染防止に非協力的
 (2) 営業自粛や対策をしない飲食店やイベントなどで感染した自覚がある
 (3) 「コロナはただの風邪だ」と盲信する

色んな事情で検査を受けない人がいる事を考慮しなければならない。
多くは、「自分の属する集団で感染者が出たことが知られるのは困る」という心理があり、それがクラスターになるケースも散見される。特に(2)は、パリピ層の感染爆発と密接な関係があり、感染中心が集団免疫を獲得して消滅する原因にもなったと見るべきだろう。

以上の観点から考えると、感染者が数字通りのペースで実際に減っていると思うのは、重大な誤解を招く事に成りかねない。では、実際の感染者数はどれくらいと想定すべきなのか。

従来株での感染者数は、市中感染者の数を感染経路不明者の数の4倍とした(全陽性者の3倍)。
直近の陽性率は6%程度と正常レベルに落ちついているので、検査不足による割増は無いものとして良い。感染経路不明率は、60%前後と「高値安定」している。感染中心(パリピ層)の再感染やワクチン接種者のブレークスルー感染では、症状のある感染者が25%(無症状は25%から75%の3倍)になっているとすると、最大12倍を見なければならないだろう。

40%+60%*12=760%

『感染者の実数は、PCR陽性者のほぼ8倍いる』

ただし、症状があってもPCR検査を受けない層は、第5波が始まってから今後益々増える傾向にあると思って間違いないだろう。
『最低でも10倍以上』は想定しなければならないのではないだろうか。