何も効果的な対策が無いのに、新型コロナ陽性者が激減する唯一の原因 | 軍師たるもの物申す (世界で唯一の正しい少子化対策指南)

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前回の記事では、感染経路不明者の多くが満員電車のつり革による接触感染である事を論じたが、7月に入って感染力が最強レベルのデルタ株が主流になってから9月に至るまで、おかしな動きになっている。

東京都の新規陽性者数は7月末時点では8月中に1万人を突破するのが確実な状況と言えたが、8月に入ってから数字はほとんど伸びず、8月下旬から加速度的に減少のスピードが増している。もちろん東京五輪やパラリンピックの悪い影響など全く見られない。
この急激な減少傾向の加速は第4波までは無い変化で、一般的に考えられる要因としては、ワクチン接種が進んだ時に見られる現象と言える。しかし、感染の中心である20代のワクチン接種率は、未だに10%のレベルでしかない。感染者が1週間に2倍のペースで増えているのに、10%感染が減った所で、急激に感染者を減少させる効果など期待出来ない。

東京都のピーク時の陽性者数は、8月頭からPCR検査が追い付かず、それまでの数字と相関が取れない。陽性者が減少して来た時期を考慮すると、8月中旬に1万人前後であった事が推測出来る。これを元に実際の実効再生産数を推定してグラフに入れてみた。
 


感染の中心で感染状態が蔓延し、局所的に集団免疫という状況が出来た場合、全体の感染力が台風の目が崩れるように急激に弱まる事が考えられる。
都心の繁華街で自粛要請にも従わずに路上でたむろして飲酒している層(いわゆる「パリピ」)を感染源とした時、どれくらいが感染していればこの数字が出るのか。

PCR検査の陽性者数というのは、実際に新型コロナに感染した人数とはイコールではない。第5波の感染ピーク時の感染経路不明率は65%程度であるが、この数が「誰に染されたのかが分からない」という事であり、感染させた人のほとんどは無症状か症状があってもPCR検査を受ける事なく感染していると見ていい。

特に、路上飲みや、感染対策を疎かにした大規模ライブなどで感染した場合は、叱責されるのを恐れて、余程重症化でもしない限り、症状があってもPCR検査を受けないケースがほとんどと思われる。

1月時点の「東京都の新型コロナ感染が増え続ける本当の原因」の記事では、市中感染者のPCR検査捕捉率を25%(4分の1)としたが、デルタ株でもその傾向は変わらないとした場合、65*4+35=295%というのが実際の感染者数という事になる。

ピークでは1日3万人が感染していた計算だ。

仮に4週間続いたとした場合、30倍の90万人が感染したという事になる。僅か1ヶ月で東京都民の10%近い数の感染者が出た計算になる。
この感染者が高齢者の半分しか人口がいない都心の20代パリピ層に集中したとすれば、パリピ層の抗体検査の陽性率が50%を越えていても何の不思議も無い数字である。
ピーク時の全世代に占める20代の感染者の割合は30%であり、トータル30万人が感染した計算になる。東京都の20代の人口は180万人であるが、自粛しないパリピ層は30%もいない。仮に30%とすれば54万人になるが、そのうち30万人が感染したとすると、抗体検査の陽性率は50%を越える。数字としては十分辻褄が合う。よって、

デルタ株の感染が収束したのは、20代パリピ層が集団免疫を獲得したのが原因である

という結論に達する。

しばらくの間、主要感染源を失ったデルタ株は、10月には第4波後にも達成出来なかった100人以下になるのではないか。その頃にはワクチン普及の効果も大きいのは疑いないだろうが。

この推論が正しいかどうかを確かめるには、パリピに絞った抗体検査をしてみるのが良い。果たして何%の数字が出るのか、非常に興味をそそられる。