3月1日付の都の広報に、気になる項目を発見した。
「新しい東京」の実現に向けた主な事業
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「結婚支援」
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「拡充」
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「婚活」へ踏み出す都民の後押しをし、社会全体で結婚を応援する気運の醸成
具体的に何をやっているのかが気になったが、全くその内容が見えて来ない。都のHPを見ても、何も記載が無い。
たまたま3月2日の朝のワイドショー「スッキリ」でやっていたのがその内容で、中身は
「東京都は結婚を後押しする映像を制作。映像では交際中の2人が1964年の東京大会をきっかけに結婚した祖父母に思いをはせ、結婚へと踏み出していく様子が描かれている。」
といった内容で、それを見て結婚しよう・・みたいなものらしく、コメンテーターが全員一致で「効果無し」を上げていた。
たかだか1千万円レベルの予算とは言え、これで「結婚応援する気運が高まった」と言うには、お粗末としか言い様がない。
「拡充」とはなっているが、現状は未婚問題を解決するためのスタートラインにもなっていないという事だ。
この内容に憤慨して、少子化対策の柱としての未婚対策に理解のある石川良一都議に相談を持ち掛けた。目的は、このお粗末な施策を是正して貰うための都庁へのアポ取りであったが、4月1日の面会では、具体的な進展は無かった。
都議が言うには、「(あなたへの利益誘導に繋がりかねない)実績の無い政策よりも、(地方の)成功例を押した方が良い」という事で、まだまだ問題の根幹が見えていない現状に、もどかしさを感じずにはいられない。
ちなみに、地方の成功例など、どこにも存在しないのは言うに及ばず。
都議から伺った情報によると、今後の都の施策としては、婚活支援について各自治体との情報交換を行う連絡網を構築するとの事であるが、議会が極めて婚活支援に消極的な日野市よりその情報が都に上がる事は無いだろう。
地方から有能な人材を集めつつ、未婚問題を放置して少子化を加速させている東京こそが、もっと積極的に未婚問題に取り組む責務があるのは当然なのだが、その歩みは余りにも遅過ぎる。