マリア
ねぇ マリア
焼け付く日差し
照りつける太陽の光は
僕の心を干からびさせてしまう
喉が乾いている
身も心も乾いているんだ
砂漠だ
マリア
都会の色は黒く 人々の心までも黒く澱んでいる
清らかな色の世界が
この世の何処かにあるというのだろうか
マリア
夜に一人 彷徨えば
孤独が後をついて来るんだ
車のライトは僕の心を突き刺すように眩しい
ここにいない君を探して
風に流され 振り返ることも出来ずここまでやって来た
ねぇ マリア
僕は忘れない
時を重ねるたびに 君との愛が育まれたことを
二人の終わりと この世の終わりが
同時にやってくることを
マリア
ねぇ マリア
夜と朝の間に
僕は君の温もりの中
全てを忘れ 全てを覚える
マリア
狂い出しそうな喧騒は
僕の心を乱す
静かな君の鼓動が
僕の心に安らぎをくれるんだ
マリア
君の柔らかい心に和まされて
僕の心は優しくなれる
さぁ 手を取り合 って
思い描く夢のひとつひとつを叶えていこう
ねぇ マリア
愛し合うこと
全てはそこから始まるんだ
マリア
ねぇ マリア
透き通るような静かな夜に
手足を絡ませながら
君の温もりを感じていたい
瞳を閉じて
唇で息を止めて
マリア
時は二人を置き去りにして
僕らは自由になるんだ
ねぇ マリア
僕は君の広げた腕の中で
愛の海に溺れていたい
終わらない夢
永遠の愛
ふたつの心
僕はいつまでも見つめている
マリア
ねぇ マリア
静かに佇む夜に
月が流した涙のように
僕らはいつまでも輝いて
永遠に変わることのない
この汚れなき心に誓い合おう
マリア
寒い夜も 風の強い朝も
二人 はいつでも一緒にいる
マリア
過去も未来さえもいらない
今 二人が愛し合っていられるのなら
ねぇ マリア
君の体を強く抱き締めて
青く深い海に沈んでいきたい
二人の鼓動に揺れながら
マリア
ねぇ マリア
自由の風を追いかけて 何処までも走り続けたんだ
束縛という苦しみをかき分けながら
マリア
空の向こうにある 見えない星を眺めながら
君のことを想い出す
砂漠の街
喉が乾く
ねぇ マリア
胸を突き刺すような喧騒に
心奪われないように
ビルの谷間から見える
遠い空を眺めていたんだ
マリア
君は大丈夫だろうか
このスモッグの向こうにある
本当の空を知っているだろうか
マリア
ねぇ マリア
太陽の光は眩しすぎて
僕の心は瞳を伏せてしまう
マリア
灰色の空から降り続く雨は
悲しみに暮れた涙のようだ
いつからか文明は人間の心までも
変えてしまうようになってしまったのか
ねぇ マリア
月の光は冷たすぎて
僕の心は寒さに震えている
マリア
遠くから聞こえる音は
寂しさに暮れた泣き声のようだ
いつのまにか文明は一人歩きをして
迷い道に進んでしまったのだろうか
マリア
ねぇ マリア
何かひとつ終わるたびに
理由もなく空しさが心に響くのは何故
過ぎ去った時を取り戻せるなら
後悔なんてしなくても済むのにね
マリア
この世は悲しみで満たされている
何処を探しても喜びは見つけられないのか
涙のように降り注ぐ雨
溜息のように吹く風
マリア
太陽の光は僕の心には眩しすぎる
希望が絶望に負けて 全ては灰色になってしまう
誰もが狂気に怯えて 弱者になっている
震えている 膝を抱え 小さくなりながら
群衆の中では誰もが一人ぼっちだ
孤独だ 気が付けば一人ぼっちだ
マリア
手は血に染まり 心は悪に犯される
他人を傷つけることで自分を守っているんだ
寂しいね 人間って奴は
愛し合えても身体はひとつになれやしない
心はひとつになれても
結局 僕は僕 君は君なんだ
ねぇ マリア
ずっと離れず 一緒にいられたらいいね
いつも君に触れていたい
そうすればきっと 一人ぼっちじゃなくなるのにね
孤独すら何処か遠くへ飛ばせる
悲しみも苦しみも 嫌なことは全て消せる
マリア
哀しいね 人間って奴は
心が泣いているよ
どうにもならない想いが
行き場のないもどかしさに狂い出しそうだ
マリア
ねぇ マリア
この世に生をうけているのは
一体 何の為に
僕はこの世で生きていても
何をすべきなのか解らないんだ
少年は無邪気に
風は優しく
マリア
もう何もかも捨てて
誰もいない所へ行きたい
君を連れて 二人手を繋いで
ねぇ マリア
死んでも君と一緒にいられるのなら
君を連れて
僕は君を連れて
きっと この世からいなくなるだろう
マリア
ねぇ マリア
いくつもの夜が過ぎ
乗り越えた胸の寂しさ
二人はいつでも慰め合ってきたね
激しい鼓動に身を任せ
温もりも優しさも分かち合いながら
マリア
明日もまた会えるから
今日も目を閉じて眠れるんだね
マリア
その瞳に映る夢の続きを
一緒に見さてくれないか
未来の光を探しに
愛の行方も知らずに二人は
何処までも走り続けている
ねぇ マリア
いつか辿り着くその答えから
目をそらさずに生きていこう
それが僕たち二人の運命なのだから
マリア
ねぇ マリア
人は皆 寂しさを背負って生きているんだ
寂しさに打ちのめされ 時には涙を流し
求めるもののひとつも手にすることが出来ず
街の風に逃れる術はないかと尋ねてみる
失っていくものばかりで
心には偽りの姿をした哀しいまでの姿
マリア
探している答えなど
見つけることは出来ないのかもしれない
ただ 幻想と現実の狭間に垣間見る
ほんの一瞬の光に意識が奪われるんだ
夢は儚く消し去られ
大切なものを守ることさえ出来ない
マリア
空の青さには目には見えない純粋さがあり
静かな情熱の中には限り無い愛がある
弱き者の叫びは誰の耳にも届かず
権力の前に押し潰されてしまう
ねぇ マリア
人が生きていく本当の意味を僕は知りたいんだ
君と出会えたことが
僕の生きてきた意味だなんて思わない
これから二人で生きていくことで
本当の意味を見つけ出せるような気がするから
マリア
君が少しでも幸せを感じることが出来たなら
それは二人の生きていく本当の意味に
近づいていることの証だろう