2024.3.29(金) 19:00~19:30
劇工房MAKO企画アトリエ詩苑
澄谷水来さんの朗読
その語りによって次第にファンタジーの世界へ
子供から大人になっていくと純粋な気持ち、精神は気が付かない内に
無くなっていくものかもしれない
少年の頃は森の動物たちと遊んだり、話をしたり出来たのに、
大人になっていざ森に来てみたらその動物の姿さえ見つけられなくなってしまった
少年の頃に空ヵら落ちて泣いている「青いうさぎ」に出会った
少年は青いうさぎを元気づける言葉をかける
やがて母親が迎えに来てくれた
今度は大人になった少年が森で泣いていると
青いワンピースを着て白いスカーフを巻いた女性が現れて優しい言葉を掛けられる
その女性は大人になったあの「青いうさぎ」だった
すると、動物たちもまた昔のように傍にやって来た
泣いた事で結果的には「青いうさぎ」も「大人になった少年」も良い事に繋がった
だから、泣くのも悪い事ではないな と思わせる
澄谷さんの言葉からいろんな情景を想像する楽しさ
自分で物語に出て来る「絵」を作っていく
泣いているその姿を、慰めている姿を、笑っている顔を自分好みに造っていける
言葉を聞きながら世界を創れるのは面白い
それも語りの巧さによってどんどんと拡がっていく
澄谷さんの語りは「紡ぐ」世界になっている