動物物を描くようになったきっかけ2 | ペンと犬猫と私

ペンと犬猫と私

漫画家兼児童作家なりゆきわかこの犬猫日記
月の半分は着物で暮らしています。
近所には
長男、ニヨメ(成行家二番目の嫁という意味)孫2、4と
次男、イチヨメ、孫1,3、5、6(生まれた順)一家がいます。

前回の続きです・・。

柴犬事件や、マロンのことが続いたころと同時期のことです。
ある夜、ひとりで散歩していると、二,三人の女の人がかごを持って、植え込みに向かって
ちちちち~、おいで~」と声をかけてました。

好奇心たっぷりの私が「何をしているのですか?」と聞くと、
この茂みの中に、怪我をした子猫がいるんだけど・・なかなか警戒して、出てこないの
と答えてくれました

この女の人たちは、「地域猫の会」といって、街のノラ猫の避妊手術や、ケガ、病気の治療をしているそうです。
「パートのお金で病院代出しているんだけど、家族に大馬鹿って言われている」
と、笑って答えてくれました。

病院に運ぶまで、まず、慣れてくれないと・・と言うわけで、毎晩訪れて、少しずつ慣らしているそうです。
ノラ猫には、それぞれ呼び名がついていました。
すてねこ ほとんどが捨て猫だそうです・・。

最近アメショーや、シャム、など、血統書つきのノラ猫が増えているそうです。ペットブームに乗って、気軽に購入して、飽きて捨てたのでしょう。

そこで悲しいお話を聞きました。

「飽きた」「老けてかわいくなくなった」「引越する」さまざまな勝手な理由で、保健所に送られる飼い猫・・
飼い猫は、ノラ猫と違い、人のぬくもりが大好き。
でも、保健所に収容されると、抱かれることがありません。
7日間、収容され、ようやく抱かれるときはガス室に送られるとき・・・
でも、猫はようやく抱かれたことが嬉しくて職員さんの腕の中でごろごろと喉を鳴らすのです。これが最後のぬくもりとは知らずに・・・

それを聞いたとき、号泣しました。

「私たちは、ほんの数匹の猫しか救えない。自己満足といわれることもしょっちゅうあるわ。でも、この行動が広がれば、可愛そうな猫はいなくなる。」

すごいな・・・と、思いました。

柴犬のことや、地域猫の会の人たちの出会いは「これを描いてくれ!」という動物たちからのメッセージのように思いました。
私は編集さんにそのことを話し、猫雑誌に犬猫の悲しい状況や、それを救う人たちの話を描く仕事をもらいました。

あにまるパラダイス


2003年、10月からスタートした2pの仕事。
でも、全く人気がありませんでした・・・・・・・・・・・しょぼん

つづきはあした

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