前回の続きです・・。
柴犬事件や、マロンのことが続いたころと同時期のことです。
ある夜、ひとりで散歩していると、二,三人の女の人がかごを持って、植え込みに向かって
「ちちちち~、おいで~」と声をかけてました。
好奇心たっぷりの私が「何をしているのですか?」と聞くと、
「この茂みの中に、怪我をした子猫がいるんだけど・・なかなか警戒して、出てこないの」
と答えてくれました
この女の人たちは、「地域猫の会」といって、街のノラ猫の避妊手術や、ケガ、病気の治療をしているそうです。
「パートのお金で病院代出しているんだけど、家族に大馬鹿って言われている」
と、笑って答えてくれました。
病院に運ぶまで、まず、慣れてくれないと・・と言うわけで、毎晩訪れて、少しずつ慣らしているそうです。
ノラ猫には、それぞれ呼び名がついていました。
ほとんどが捨て猫だそうです・・。
最近アメショーや、シャム、など、血統書つきのノラ猫が増えているそうです。ペットブームに乗って、気軽に購入して、飽きて捨てたのでしょう。
そこで悲しいお話を聞きました。
「飽きた」「老けてかわいくなくなった」「引越する」さまざまな勝手な理由で、保健所に送られる飼い猫・・
飼い猫は、ノラ猫と違い、人のぬくもりが大好き。
でも、保健所に収容されると、抱かれることがありません。
7日間、収容され、ようやく抱かれるときはガス室に送られるとき・・・
でも、猫はようやく抱かれたことが嬉しくて、職員さんの腕の中でごろごろと喉を鳴らすのです。これが最後のぬくもりとは知らずに・・・
それを聞いたとき、号泣しました。
「私たちは、ほんの数匹の猫しか救えない。自己満足といわれることもしょっちゅうあるわ。でも、この行動が広がれば、可愛そうな猫はいなくなる。」
すごいな・・・と、思いました。
柴犬のことや、地域猫の会の人たちの出会いは「これを描いてくれ!」という動物たちからのメッセージのように思いました。
私は編集さんにそのことを話し、猫雑誌に犬猫の悲しい状況や、それを救う人たちの話を描く仕事をもらいました。
2003年、10月からスタートした2pの仕事。
でも、全く人気がありませんでした・・・・・・・・・・・
つづきはあした
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