動物物を描くようになったきっかけ3 | ペンと犬猫と私

ペンと犬猫と私

漫画家兼児童作家なりゆきわかこの犬猫日記
月の半分は着物で暮らしています。
近所には
長男、ニヨメ(成行家二番目の嫁という意味)孫2、4と
次男、イチヨメ、孫1,3、5、6(生まれた順)一家がいます。

可哀想な動物や、それを救う人たち、というテーマは、かわいい猫雑誌には暗すぎたのかも知れません。
というより、気負いすぎて、マンガとしてつまらなかったのでしょう・・。

突然、打ち切りになってしまいました・・・

そして、その前後から、連鎖するようにばたばたと仕事が無くなりはじめました。

ひろみちゃん
←18年続いた代表作「ぼくんちのアイドルひろみちゃん」
も終わってしまいましたしょぼん








絵柄が古いとか、マンネリになっちゃったとか・・色々あせりましたが、新人さんの斬新なアイデアや、かわいい絵柄を見て、自分では逆らえない波を感じました。

さて、どうしよう。

そんなとき、ちょっとエッチ系の雑誌からお話が来て、出版社に行きました。
でも、私のタッチは「全くそそらない」と言われちゃいました・・・・・・・・・・・・・・・・・ショック!

描き直して、頑張るべきか悩んだけど、そのとき突然思いました。

「直しても、ぼつかもしれない。どうせぼつになるなら、
好きなことで頑張ってぼつになったほうがいい!
暇になった分、考える時間は出来た。動物が描きたいんじゃなかったの?

と、思い直して、色々考えました。そして出来た新しいお話は、マンガではなく、絵本のほうが合っているように思えました。

「絵本、描いてみよう!」

そして、知り合いの体験や保健所、ボランティアさんの話を元にした、年取ったチワワの話「さよならチワオ」のラフを元担当さんの紹介でポプラ社に持ち込みました。

何ヶ月も待って、ようやく見てもらい、OKをもらいましたが、それからすぐ、本になったわけじゃありません。

最初は自分で絵を描いたのですが、絵本向きじゃないと言われ断念。それから絵描きさんを探し、慣れない文章を何度も書き直し、1冊の本になるまで、三年近くかかりました。そして・・
さよならチワオ (絵本カーニバル)/なりゆき わかこ
¥1,260
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2006年四月、やっと、完成しました。泣いちゃいました。動物物の作家としてデビューできたのです。
「ピンチはチャンス」昔聞いたその言葉が蘇りました。


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