昨日は東京で雪が降るかもといいつつ、結局降ったのか降らなかったのか、朝になっても外の世界に何ら変わりはなかった。
でも、雪が降るかもと聞いて思い出したことがある。
あれはいつの頃だったろう?
大学生で帰省してたか、高校に通っていたかの頃の話。
雪で狭くなった一本道。
急いでもいないんだけど、そんなにゆっくりも歩きたくない。
でも、前に太った男の子がそりを引いて歩いていて、(小学校3、4年生くらいだったかな?)その子が邪魔で先に行けない。
でも、踏み固められて誘導されている道を外れて雪の中をぬかるのわかってて漕いで行くこともしたくない。
それで、ちょっとだけイライラして歩いていた。
すると、前をゆくそりを引いてた男の子が、私のイライラを感じたのかどうか、振り返る。
(あ、なんかイライラしたの伝わっちゃったかな?悪いことしたな、でも、避けてくれるのかな?)
そんな罪悪感とともに都合のいいことを想像した直後。
「乗ってく?」
思いもよらない言葉を耳にして、とてもびっくりしたのを覚えている。
そして、すぐさまそりに乗って引かれるのを想像する。
ダメだ。どう考えもこの子の力じゃ重くてそりが進まない・・・。
直前までのイライラに対して、正反対の言葉をかけられた罪悪感と、想像の中で、動かないそりへの恥ずかしさと、小学生にナンパされたような状況の気まずさとで、
「いや、いい」
なんて、全く面白味にかける言葉を発するのが精一杯だった。
今思えば、あそこでもう少し気の利いたことを言えていれば、あの少年に優しくてきれいな(?)お姉さん像のテンプレのようなものを植え付けられたかもしれない。
トラウマになってないことだけを祈りたい。
去年の夏休みは水上温泉行った帰りに、ずっと行ってみたかった神社の1つ、榛名神社へ。
前日夜から朝にかけてちょっと雨が降っていたんだけど、運良く朝ごはんを食べる頃には雨が止んで、いいお詣り日和となった。
朝ごはん食べて、ちょっとお風呂入って、(この旅館は、一泊二人でタオル類が一人2組ずつ用意されてたり、凄いお気に入りなんだけど、その話はまた今度)少し寝て、10時くらいに宿を後にした。
googleマップのナビに沿って車を走らせると、なんだか見たことのある街並み。
って、ここ伊香保じゃん。
知らなかった。
水上から南下して榛名神社行くには、伊香保入って榛名山をひたすら登るってコースらしい。
榛名神社に行くことが目的なんだけど、艦これにでてくる榛名の立て看板とか顔出し看板とかないかなーとか期待してたんだけど、むしろ榛名山の峠道が凄くて、イニシャルDの聖地巡礼みたいになってしまった。(道路脇の溝みたいのを発見しては、あれが!とか思ったり)
とりあえず、グネグネした峠道をひたすら車で登ったりくだったり曲がったりしてようやく榛名神社到着。途中、榛名湖があってちょっとだけ気になったけど寄り道してたら着かないんじゃないかってくらい峠道が長かったのでスルー。(むしろここが一番の観光地っぽかった。)
榛名神社は、峠を越えて行くだけあって、鳥居から本殿までも、さらに山道を歩いていく。小学生の遠足みたいな。
でも、自分が育ったところも山の中だったので、たまに木と土と空だけに囲まれたところにくると、なんともいえない郷愁が。
ただただ、癒される、って言葉じゃ片付かない、解放感と罪悪感と焦燥感が入り混じったような、なんとも言えない気持ちになる。
絶景を楽しみながら、七福神を探しつつ、けっこう汗をかいたところで、急な階段。
そこを最期の力を振り絞って登っていくと、やっとのことで社務所と本殿が。
いやー、ほんと凄い。
鎌倉の銭洗弁天とどっちが疲れるだろうか、ってところ。
でも、来れてよかった。