【主人公ミズは4人の白人の性暴力によって鎖国中の日本にミックスとして生まれ落ちた。碧眼を持つミズは怪物と蔑まれ、やがて己を産み落とした4人の白人を見つけ出してこの手で殺すことを誓う。盲目の鍛冶屋に弟子入りしたミズはその客として訪れる様々な流派の侍から技術を吸収し、やがて仇討ちの旅に出る。】
Netflixで鑑賞。
本作は17世紀の日本の江戸時代を舞台にしたアニメなんですが、原案はクリエイターチーム夫婦であるマイケル・グリーンとアンバー・ノイズミです。
総監督・プロデューサーはジェーン・ウー、アクションシーンは『デッドプール2』のファイト・コーディネーターを務めたサニー・サンと完全に海外のクリエーターによって作られたアニメ作品です。
全編に日本の時代劇への愛とリスペクトを感じられ、よくある海外が描いた変な日本みたいな描写は全然なかったですね。描かれる日本の景色もすごく美しかったです。
シャープな線で描かれているキャラクターも非常にクオリティが高かったです。
アクションシーンのクオリティもすごく高くて、独特な振り付けや迫力あるカメラワークで見応えありました。
主人公の名前が水(みず)、領主の娘が明美、水を師匠と慕って付き纏う男が林檎と名前がユニークな部分は海外アニメって感じですね。
あと、比較的初めの方で明かされるんで書きますが、主人公の水は実は女なんです。これが日本で製作されたアニメなら水のビジュアルは絶対美形にしてると思うんです。でも今作の水のルックスは吊り目気味の鋭い眼光であまり女性っぽく描かれないんです。この辺も日本のアニメとは違うなって印象です。
残酷描写や性描写も結構あって、人間の情念、怨念など激しい精神的な部分が全編に溢れている印象で大人向けの作品って感じですね。
最大級の映画批評サイトRotten Tomatesでは批評家支持率100%観客支持率96%と驚異の高評価なんですが、残念ながらそれほどヒットはしなかったようですね。
近々シーズン2が配信されるみたいで楽しみです。