【雪山で遭難事故が発生した。休暇で訪れていた岬美由紀は救出に向かうが、現場に人影はなく雪崩に呑み込まれてしまう。折しも東京都知事は、お台場の巨大カジノ建設計画を発表。オープニングセレモニーには天才マジシャン少女、里見沙希が出演していた。ショーが始まったその時、銃声が轟き、会場は武装集団に占拠されてしまう。彼らの真の目的とは?最高のリーダビリティと称される、クラシックシリーズ第6弾。(「BOOK」データベースより)】
失業保険で食い繋ぐある裏ぶれた中年男・永幡がホームレスのような男からギャンブルの必勝法を伝授されます。半年後、その”2番目の法則”によってパチンコ、競馬、宝くじで連戦連勝しひと財産を築き、ちょっとした有名人になってます。
折りしも東京都知事が提案したお台場の巨大カジノ建設計画が秘密裏に着々と進められていて、仮オープンのイベントが開催されることになり内外の政治、警察関係者らが招待されます。
60ページを過ぎて休暇でスキーに来ていた岬美由紀がようやく登場します。雪山で遭難事故が発生し救出に向かうんですが雪崩に巻き込まれます。全身にダメージを受け、意識朦朧としながらなんとか自力でホテルに帰り着くんですが、従業員の様子がおかしい。パトカーが到着し岬は警察に追われる身になります。
200ページを過ぎ舞台はお台場のカジノ・テーマパークに移りいよいよメインストーリーに入ります。オープニングセレモニーが行われてる劇場が武装集団に占拠され多くの人間が人質に取られます。カジノ駐在のカウンセラーとして招かれていた岬と収賄の濡れ衣を着せられて警察を追われた元刑事の藍河が島の外と連絡を取ろうと動き出します。
詳しくは書きませんが、読んでて中盤までなんかモヤモヤ感があったんですが、実は今作にはあるトリックが仕組まれてます。勘のいいひとなら割と早めに気づくと思うんですが、僕は結構気づくのが遅くて、その分見事に騙されて、ある意味爽快感がありました。
今作で登場するマジシャンの少女・里見沙希や元刑事の藍河のキャラがとても魅力的でよかったです。
設定としてはやや無理のある感じもしないでもないんですが、最後まで十分楽しめました。