【ポーランド出身のイラストレーター、マテウシュ・ウルバノヴィチが、東京にある古き良き建物をイラストで描く「東京店構え」シリーズ。2016年にインターネット上で発表されて話題となり、新聞やテレビなどでも取り上げられた人気イラスト企画が待望の書籍化!外国人作家の視点を通して綴られる、ノスタルジックな雰囲気漂う東京建物ガイドです。(「BOOK」データベースより)】
本書では、すでに公開されているイラスト10点に、新たに描き下ろし40点を加えた計50作品を収録しています。
このほか、メイキングや俯瞰図、建物にまつわるエピソード等も紹介。さらに、本書は英語による対訳文がついているため、日本語と英語の両方で解説文を読むことができます。
外国人作家の視点を通して綴られる、ノスタルジックな雰囲気の東京建物ガイドに仕上がっています。
ネットで偶然見つけてこの表紙を見た瞬間に欲しいと思いました。
東京の昭和感あふれるノスタルジックな建物を描いてます。主線は簡易ロットリングで全てフリーハンドで描かれてるんで、独特の柔らかいタッチになっていてレトロな建物にすごくあってますね。
彩色は水彩絵の具なんですが、水彩独特の微妙な滲みがすごく雰囲気のある色合いになってます。この辺がデジタルでは描けない手描き特有の味ですね。
使用してる画材がイラストと体験談を交えた文章で紹介されてるのもすごく参考になりました。
これ多分実際の店舗を見てもさほど感銘もなく何気に通り過ぎると思うんですが、こうして水彩画で描くとすごく素敵な建物になりますね。長らく水彩で彩色はしてないんですが、こういうのを見ると久しぶりに水彩で描きたくなりました。
ちなみにマテウシュ・ウルバノヴィチさんはアニメ監督の新海誠氏のもとで、「君の名は。」など数々の作品の背景美術を手掛けているそうです。
本書に続く第2作品集、東京の夜を巧みな水彩画で描き出した『東京夜行』も刊行されてるんでこっちも是非欲しいですね。