漫画 『佐武と市捕物控』石ノ森章太郎 | 福玉本舗〜ノンジロウのブログ〜

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 【江戸は浅草・竜泉寺裏。下っ引の佐武(さぶ)と、その相棒で盲目の居合い斬りの達人・市(いち)との名コンビによる、名作大江戸捕り物絵巻。小学館漫画賞受賞、アニメ化、テレビドラマ化、小説化も果たした大人気シリーズ!!(コミックシーモアサイトより)】

 元々は「少年サンデー」に連載されていて、その頃はアクション中心に描かれてたんですが、後に「ビックコミック」で連載されるようになってからは人情の機微に触れる作品が多くなっていきました。

 60年代から連載が始まってて当時は漫画は全然知らなかったんですが、のちにアニメ化されたものはかすかに記憶にありました。多分白黒だったと思うんですが、なんか暗くて大人向けの作品だった印象があります。

 最近コンビニコミックで発売されてるのをみて初めて読んでみました(表紙の画像はちくま文庫版のものです)。
 大体一話30数ページあって連載時は前後編になってたのか、一気に掲載してたのかはわかりませんが、非常に贅沢なページの使い方をしてますね。
 1ページ丸々あるいは見開きで風景だけを描いてるのが毎回出てくるんですが、これが単なる風景にとどまらず、すごく風情があって心に響くものがあります。







 あとコマ割りや演出もいかにも石ノ森章太郎って感じの独特の世界観で魅せますね。個人的には特に雨のシーンが好きです。







 ストーリー的にもこのクオリティを毎回読み切りで連載してるのはすごいなとつくづく思いましたね。この頃の石森作品をもっと読んでみたいですね。