【山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだ中部国際空港行きの高速バスが、ジャックされてしまった。犯人グループからは都市部とバスに爆弾をしかけたという声明が出される。乗客名簿にあった「εに誓って」という団体客名は、「φは壊れたね」から続く事件と関係があるのか。西之園たちが見守る中、バスは疾走する。（「BOOK」データベースより）】
Gシリーズ第4作目です。
今作はいつもと趣向が変わってバスジャックものです。山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだバスがジャックされます。ただ携帯の使用は許可されてるんで、テレビの生中継を見守る西之園や海月たちは随時伝えられるバスの状況からバスジャックの謎を探っていきます。
最後に真相が明かされるんですが、これがなかなかのどんでん返しでおもしろかったですね。たまたま僕はある人気作家の同じようなトリックの作品を読んでたんで「あー、このパターンか」って感じでしたが、初めてこのトリックに触れるひとはなかなかのインパクトを受けると思います。
緊迫感のなかにもいつものコミカルなやりとりもあっておもしろかったです。