農業全書 026 蓄積 1 倹約 第九 | noninomのブログ

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農業全書 26
 
蓄積 1(前半)
付 儉約 (けんやく)
第九
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こんにちは!

田舎暮らしを断念した過去があるものの、

また半自給自足生活を目指して

自然栽培的農業や

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今回は農業全書の意訳の続き26回目

「備蓄」に関しての記述、前半です。

P79

 

本文

 

夫農家にかぎりて富める者はまれにして、貧しきものはおほし。
かねてより財穀を蓄へざれば凶年にあひて飢をまぬかれ難し。
つねに身持を謙り(ヘリクダリ)倹約を守りて此計を専らとすべし。
唐の堯禹の御代に九年の洪水あり。
湯王七年の旱にあひ給しかども、民に餓死する者なかりしは、 常に
蓄積のはかりごとありてかねての用意よければなり。
明君は五穀をたつとんで、金玉をいやしむとて、五穀にまさる實はなしとせり。
いかんとなれば金銀珠玉は飢えて食すべからず。
寒くして是を着るべからず。
此ゆへに五穀を蓄へ積む計をつとむ。
もし計おろそかなれば、凶年其外不意の災難にあへる時、飢寒の苦しみ遁(逃)れがたし。
古は三年耕してかならず一年の食を餘せる政法あり。
貴きも賤きも、大小上下、それぞれ應じ應じに皆此法を守りて蓄をなしけるゆへ、旱洪水虫風などの凶年のそなへとなり、又疫癘(エキレイ)火災自分のわざはひありといへども、其蓄を用ゆるゆへ、困窮にせまるものはなかりしとなり。
是則ちをのをの其の分限をしり、常に儉(倹)約をなして入るをはかりて出す事をなし、後年不意の災を防ぎ變(変)に應ずる法なり。
されば無智の鳥獣も皆後日の難を思ふ心あり(もずの草ぐき、猪のかるま、みさごのすしの類なり)。 
是皆冬の風寒雪霜のそなへに夏秋より食物居所の覺悟をばする事なるに、萬物の靈(霊)たる人として、たかきいやしき各其分限をはかり、かねて凶年のそなへなく、其外萬づに不意の變あるべき事を考へずして、其用意なからんは誠に鳥獣にだもしかずと云ひつべし。
然れども時世の成行唯一朝一夕の計にて俄に改めかゆべきにあらず。
下たる者常に正直忠信にして、皆よく家業を力め、 身持を謙り、儉約を守り、
年每(毎)に取納る分際をよくはかりて、それに應じて米錢をつかひ用ゆる事を致し、萬の奢をやめ、費をはぶき、 身持を時にとりて七分にし、古の聖法のごとく貴賤共に其歳每に得る所の分量を以て四つに分ち、其一分を餘し不慮の變を救ふ備とし、殘(残)る三分を以て其年の渡世をいとなみ、是を每年の定法として上下堅く守らば、普く富をかさね、上に國用の不足なく、おのづから下民をめぐむにたり、下民又其法にうけ順はばたとひ凶年にあふといふとも、飢寒に苦む事なかるべし。
殊更國家の主として國に此蓄なきは國其國にあらずともいへり。
 

 

○意訳○

 

 
農家は裕福なものは少なく貧乏人が多い。
常日頃財や穀物を蓄えていないと凶作の年に飢えてしまう。
常に質素倹約を守ってその考えをもっぱらとしなさい。
唐の堯禹の御代に九年の洪水があった。
明君は五穀を大事にし、お金宝玉を蔑み、五穀に勝る実りはないとした。
何故なら金銀珠玉は飢えても食べられない。
寒くてもこれを着ることもできない。
だから五穀の備蓄に勤める。
その準備を疎かにすれば凶年その外不意の災難にあった時、飢寒の苦しみは逃れられない。
古代には、農民が三年間農地を耕し、必ず一年間の食料を余す政策や法律があった。
貴族も平民もそれぞれに応じて皆この法を守って備蓄するので日照り洪水病害虫台風などの凶年の備えとなり、又疫病火災自分の災難があっても、その蓄えが使えるので、困窮になることはない。
これすなわち各々その分限を知り、常に倹約をして収入に応じて支出をし、後年不意の災を防ぎ世の中の変化に応じる法なり。
鳥や獣にも先を案ずる心がある(もずの草ぐき、猪のかるま、みさごのすしの類なり)。 (?)
これらは冬の寒さの備えに夏秋より食物居所の確保することで、萬物の霊(生き物の長)たる人として、高低それぞれその身分を考え、かねて凶年の備えなく、その他様々な天変地異や世の中の変化を考へずして、その用意なければ誠に鳥獣にでさえないと言われる。
しかし時世の変化は短期間で起こるものではなく、長い時間をかけて進むものだ。
凡人は常に正直忠信にして、皆よく家業に勤め日頃の態度を謙虚に質素倹約を守り、毎年使う量をよく考え徹底し、奢りをやめ、浪費を省き、 何事も七分目にし、古代の聖法のようにその年の収穫1/4を残して想定外の変化の備えとし、残る3/4でその年の生活を営む、これを毎年の決まりとして堅く守れば富は積み上がる。
国も同様で歳費の不足なく蓄えがあれば、おのずと下民に恵む事ができ、下民もその法に順じて凶年にあっても飢寒に苦む事はない。
国家の指導者として国が十分な備蓄をしていない場合、その国を真の国とは言えない。
 

 

○感想○

 

 
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