※後から本をすべてオーディブルで聞いてみると
本来はバーミキュライトや鹿沼土などを自分で配合する事を勧められています。
それぞれの土の元がどんなものか、なんの為に入れるのかわかるので当然ですよね
成分も書いてあるのですが、
その中で特に氣になったのが
「醗酵バーク」というものです。
②バーク堆肥というのはホームセンターなどでも良く見る、木の皮が主な原料の堆肥です。
前回紹介した「樹木土壌学の基礎知識」にも
ありましたが窒素が少なくほとんどが炭素なので発酵に時間がかかり、一般的なものは未熟なものが多いそうです。
※国内の木材流通が盛んな時に樹皮は余って放置されていたのを堆肥に利用しようとなったものが、
今では逆に原料が少ないために未熟なまま出回るそうです
その点こちらは「500日以上醗酵、完熟」と表記があるので安心ですね
自然界にある木屑や竹などの木質素材を使うときには同じように1年以上経ったものが良さそうですね。
よく「完熟が良い」と言われる所の話しです
※「菌ちゃん農法」でも木材や竹などを畝の深くに入れるが3ヶ月以上経ってからの栽培使用を推奨している。
「炭素循環農法」でも椎茸などのキノコの使用済み苗床を土中に多く入れる。
バーク堆肥自体は炭素の供給、
土中の通気性の改善(ふかふかになる)、
微生物の繁茂にも良いので
土の状態に応じて使うと良いと思います。
※自然栽培では資材を投入しないのが基本ですが
初期の土中環境の改善には一考の価値があるのでは?という意味でアリと僕は考えています。
さてここからは
上の途中にも出てきた窒素と炭素の割合の話
炭素Cと窒素Nの比
③C:N比の話です。
C炭素は成長のためのエネルギー源
N窒素はタンパク質など細胞を構成する元素
どちらも欠かせないがその比率が生物によって異なります。
(なんだか筋トレする人の話みたいだな)
土壌微生物はおよそ10前後
植物は光合成で炭水化物を作れるので20~100と窒素が少ない(木は1000くらい)
鶏糞、米ぬか、油粕などは10以下で相対的に窒素が多く、化学肥料を入れたのと同じ効果となる。
一般的には炭素が多い資材を入れると窒素飢餓になると言われて来たがそれは一時的なものである。
これらの事から土壌は
植物の組成と同じ20~100辺りが良く、高過ぎても低すぎても良くないと考えられます。
②のバーク堆肥も原料の樹皮は100以上だが発酵させる事で25~50くらいへ落ち着く
長野の宿泊施設シャンティクティの臼井さん
岡本よりたかさんアカウントでも
タイムリーな話題
この本のP26辺りから抜粋した内容も多いです。
更に詳しく知りたい方はどうぞ
⬆️は次回の話とも繋がります。
※福岡さんの自然農法でも稲わらはすき込まずに
上に撒くだけを推奨しています。
また完璧にバランスが取れていても生物による循環が起きていなければ
それはそのまま生物も生きられないと言うことなので「動き」(=循環)が必要となります。
山の中で古い枯れた木が倒れるとだんだんと朽ちて腐り、カビが生えて白くなったり苔やキノコが生えてきたり…
落ち葉も同様に少しづつ腐葉土へ…
そうしながら循環する。
その「動き」(=循環)は放置していれば自然と草が生えたり微生物や虫たちも集まってくる事で生態系が繁茂してくれるのですが、
この生態系の繁茂をより
多様性と多機能の富んだ世界にする
手助けをできるのは
唯一!
人間だけです!!!
この事を説明して行きたいのですが、
次回は上に載せた「ここまでわった自然栽培」に書いてある事を中心に書いて行きます。
長くなりましたが読んで頂き
ありがとうございます
間違い、質問などあればコメントして下さいね🙆♀️
(途中でなにか矛盾を感じた方!流石ですよ
そこも次回書きますね)
※カバー写真は赤峰さんの循環農法です。
前回の話し⬇️