三浦 しをん
むかしのはなし

面白かったですね。

日本に昔からある、誰でも知っているであろう昔話を題材に

した短編連作?


単に昔話のリメイクだったり、現代バージョンだったりするわけでは

まったくなく、私の中ではこの原作ってなんだっけ?

というようなものあり。

その点でも普通の小説と同じくして楽しめます。


読み進めていくうちに、すべての話はある結果にむかっている

その結果後、「むかしのはなし」として、それぞれの短編は

語り継がれるものなのだろう。

語り継がれる昔話というよりは、おのおのの地球へ残した思い出話。という

べきか。


変わった趣向で、とても面白い本でした

また読み返してみたくなりますね

桐野 夏生
魂萌え !

桐野 夏生さんは、LOWになるからなぁ、といつもこのブログにも

書いているのに、どうしても手にとってしまう。

これは上司がもってて、読みたければ読んでいいよ。と回ってきたもの(笑)


50代後半、いきなり夫に先立たれ、途方にくれる主婦。

遺産相続や夫の愛人騒動、そして自分も初の不倫経験。。。

今まで、のんきな奥様だった自分が、この歳になっていろんな経験をし

自分だけで考え、話、選択し、行動していく、生きていく。


なかなか面白い本でしたね

私が読んでいた桐野さんの本にある、どうしよもない悪意だったり

年齢を重ねて醜くゆがんだ女性像だったりがなくて、明るくて前向きで

これからだっていろんな可能性があるし、なんでも始められる!と

思える本でした。


装丁と題名と話題性でどうにも興味をひかれてしまう桐野さん

うまいですよね。

私は「チャーリーとチョコレート工場」が見たいのに、彼は

「頭文字D」が見たいという。

ハワイから帰ってきたら、速攻どっちも見に行くぞ!の気持ちをこめて

このスキンに変えました。

なんかいいですね。


なんせ、彼とプラモ屋にいって「この、かしらもじDってやつ人気あるよねぇ~」と

言い放ち、彼や他の客にまで失笑をかったわたくし。

この映画をみて、勉強しなくては!

長嶋 有
泣かない女はいない

すごくゆったりした、そういう話に思う


でも、これがリアルな日常だし、恋人がいるのに他の人に惹かれて

それがドラマみたいにうまくいくってことも、あまりないよね。


流されてるわけじゃないけど、自分の日常なんて、とりたてて

大きなニュースもなく、淡々と過ぎてく。


この主人公は「仙人様」となづけられるのもわかるほどに、

自分があって、一人を楽しめる。そういう人なんだな。

自分も、お昼休みに一人でかけていって、ちょっとの楽しみを見つけたい。

一人でいること、一人で行動することを怖がらずにいれる人

って素敵だ。


すごい何かがわるわけじゃない。

でも、働く独身女性だったら、なんかわかる。そんな本。

よかったです



あまりドラマを夢中になって見るタイプではないし

なったとしてもだいたいクドカンものとか(笑)あまり恋愛ベタベタや

キムタク物(?)なんかには興味がない三十路のわたくし(笑)


でも、ほんとにたまたま月曜日は暇なときが多くて家にいる。という

理由から、見ている月9の「スローダンス」

なかなかいいですね。

とはいえ、最初の二回くらいは見逃してちゃった


どっちかっていうと好きかな?くらいだった深津絵里さんが

ひどくいいです。

毎回見せる大人のかわいいファッションも、超私好みだし!

彼女の不器用でまっすぐなところが嫌味なく、すんなり

はいってくる。

ちょっとこういう人いたらウザイよね?と思わせた前半と(笑)

それに慣れたのか?彼女の良さをわかったのか、今では衣咲が

かわいくて仕方がない。

どこもかぶってないのだが(笑)心情的にかぶってる気がして感情移入できちゃう。


歳をとると、格好悪かったりすることも多いし、

死語を連発したり、新しく入った若い子と価値観や話が合わなかったり。

年下の男に、「だからダメなんですよ」って言われちゃったり。

一人上手になりすぎて、微妙。って自分でも思うんだけど・・・


昨日(15日)もよかった。

キャスティングからして、この二人が最終的にくっつくんだろうな

とは思ったけど。

きっと、妻夫木くんと深津さんの演技がうまいんだろうな~。


「ぶっちゃけ」とかいいながらいつもぶーたれて毒舌ぶったキムタクがやったら

理一はまた違ったキャラになってたと思うし、言い合い、掛け合いでいったら

松たかことキムタクの「ラヴジェネレーション」??だっけ?あんな感じになっていたと

思う(あれはあれで別にいいけど)。


衣咲がやけに酒好きなところも大共感!(笑)

一人でも飲みたいし、なんかあったら飲みたいし。生活に酒はなくてはならない!

それがリアルな日常って感じ。

このドラマってみんないつも飲んでるよね。昼間でも飲んでます。


主題歌の「東京」もドラマを好きになる速度で好きになり(笑)


基本的にイイヤツばっかの「スローダンス」に、っていうか、「ふかっちゃん」に

かなりハマっているわたくしです。

あんな女性になりたいなぁ。



中野 順一
クロス・ゲーム

最初、色んなところで起こる事件が徐々に結びついてくる。

そのわりには、短すぎるかな?

各事件をあまり掘り下げないせいで、その点が線になるところに

感情移入ができないし、各々のキャラクターにも思い入れがもてない。


題材的にはオンラインゲームを取り入れたり、そこに闇金融をくっつけたり

興味がもてること盛りだくさんだけど。

この枚数で、この内容を完結するには、ちょっと。。


実際ものごとの発端は、オンラインゲームのキャラを死なせたこと(ネタバレで

すみません)というところは。

今の、簡単に人を殺したいと思ってしまうご時世にはバッチリあってて、

そんなバカな、とかそんなことで。。。とは思わなかった。


スイスイっと読めちゃう本でした。

角田 光代
だれかのいとしいひと

ちょっと期待して読んでしまった

なので、ちょっとだけ期待はずれ。


長編のほうがすきかなぁ~、あ、でも「太陽と毒ぐも」良かったな。


結構沢山の短編がはいってる


自分と誰か、そしてその誰かのいとしい人との記憶って

ないようで、案外自分にもたくさんあるものだ。

友達の彼氏とか姉妹の彼氏とか。

職場の人の旦那さんとか。

その誰かがいなかったら、その誰かのいとしい人とも出会えないもんね。


自分も、彼の家族や友人にとっては、誰かのいとしい人なんだなぁ

そういうのってなんかイイ


この本というより、この題名につられてこんなことを書いてしまったよ(笑)


林 真理子
聖家族のランチ

林真理子さんの本です

なんとなく表紙につられて借りてきました


この本はミステリー?ホラー?なのですね。

それを知らずに、なんの前知識もなく読んだのはよかったかも

最初は、ある意味ありがちな?料理研究家として成功し、編集長と不倫

かわいい息子や娘、銀行マンの夫を手に入れた女性の恋愛と家族みたいのが

趣旨なのかなぁ~と思って読んでました。


ところがどっこい(笑)

いきなり話は、殺人事件になるわけです。


その殺人を隠蔽するためには・・・

そこで料理研究家という職業であるがゆえ(?)ある方法を思いつく

離れ離れになって、お互いに疲れきっていた家族が

その目的にむかって、じょじょに一つになっていくけれど・・


彼女の作品は、そんなにたくさん読んだことがあるわけでは

ないですが、楽しく読めるけど、その後の記憶にそれほど残るもの

ではないような、そんな感じを持っていて。。

この本も、読んでる間は楽しくてつづきを読みたいけれど、それで

どうなのよ?となると、うーーーん?って感じ。


でも、続きを読みたいな、とか、興味を惹きつけてくれるところは

さすが。


自分の想像とは違う展開が、面白かった本でした。

乙一
暗いところで待ち合わせ

結構前に読んだ本です

乙一さんにはまっていて色んなものを読んでいたときに

読みました。


最初はえー?こんな設定ってあり?

みたいに感じたし、盲目の女性の家で暮らすなんて、なんか。。と

感じたりもしたけど

ほんとに少しずつお互いがお互いの存在を許し。

相手に深入りしないように、でも拒否しすぎないように、と

近づきあっていく過程がいい。

主人公二人の孤独な境遇。


本の内容的に、そこだけが主題なのかと思って読んでいたけれど

乙一さんらしく、サスペンス要素もからんできて

真犯人はだれなのか?というところでも興味をひく


優しくてせつない気持ちにもなる

そして勇気も出る!

とても、読める本ですね。

瀬尾 まいこ
優しい音楽


大大大好きな瀬尾さんの新作!!!

予約待ちをずーっと待ってようやく読みました


三作の短編がはいってる。

短い分、いつもほどのじんわりあったか心。は少ない気がしたけど(笑)


私は表題作がよかったなぁ~。


相変わらず真面目で優しい心根を持った人たち


最初のとっかかりなんかどうだっていいんだ、たとえば最初は不純な動機でも

恋愛感情なんかなくても。恋愛は、はじめが問題ではない

一緒にいて心地よいこと。

お互いを大事に思うこと。

そうしているうちに、その人は誰かの代わりでもなくなる。

誰かに似てるとも思わなくなる

その人だから好きなんだ。


短編なので、とても短い間に終わってしまう話だったけど

最後の演奏で、最後のおやすみの挨拶で、これからいい方向に

どんどん進んでいくだろう、二人の未来が見えた。


主人公の、ショックだったり悲しかったりするけど、彼女やその家族が

喜んでくれると嬉しいから。という気の持ち方はとても素敵で

そんな風に自分も思えたら、そんな風に彼の家族のことを思えたら

きっと、幸せになるだろう。と思えた。

人の幸せを思う気持ち。それを優先することができる人の周りには

幸せがよってくるのだろう

私もそんな人になれるように、少しずつ努力していきたいな