先端で、さすわさされるわそらええわ/川上 未映子
¥1,365
Amazon.co.jp

芥川受賞作家ということで興味をもってよんでみました。


うーーーん

読むのがつらいです(笑


これを傑作というのは・・ちょっと

ただ、どんな形であれ才能がないとこの文章はかけないとは思う、ほんと

凡人にはとうてい無理なことです


しかも、ごめんなさい

途中で断念しました

なのでいつもあったら記事はかかないんですけど

これは自分の忍耐力や読解力のせいではないものだと

思われ。

受賞作は未読なのでなんともいえないけど。

芥川賞ならでは、であり他の賞は有り得んな。とも思うのでした。

歌の歌詞ならいいと思う

でも小説としてはどうなのかなぁ。というのが正直な感想

Presents/角田 光代
¥1,470
Amazon.co.jp


一人の女性が一生のうちでもらう数々のプレゼントを

年代ごとに順を追っていく形の短編集。

生をうけ名前を授かり、学校にあがり初恋をして・・失恋・友情・結婚・夫・家族・・

そして死。

最後の最後まで暖かなものを人からもらい、自分も与えているのだろう

自分は今「記憶」のあたりにいるのだろうなぁー

ちょうど同じく結婚三年目。一緒にいるのが当たり前になってしまった。



どれも粒ぞろいでそれぞれに魅力的ですが

私はやっぱり最初の「名前」そして「ベール」がよかったです

それぞれの短編の最後の何行かに、角田さんの伝えたいことを

彼女ならではの書き方で素敵に締めくくってあって。

まるで情景が見えるよう。

プレゼントっていって何をもらうか、もらえるか。ってことではなく。

私は人に愛されている、ってことをなんかこうすごく感じる事のできる本。



とても素敵な本なので誰かにプレゼントしたくなりました


新世界より 上/貴志 祐介
¥1,995
Amazon.co.jp

貴志さんの三年半ぶりの新刊、しかも書き下ろしです


図書館で本を受け取ったときには、すっごい分厚いなぁ・・・・と

ちゃんと読み終わるの?と不安にも思ったりしましたが

なんのその(笑

ほんとにあっという間に読み終わってしまいました。


SFというジャンルにはあまり詳しくないのですが

ググっとはまりこんで読めました。

読み始めてハリポタみたいだ!と思っていたらAmazonのレビューでもかかれている

方が多くて(笑)あー感じることはみな一緒だな。と。

きっと映像化したら面白いんでしょうね。


面白い、という点では高得点ではあるのですが、素晴らしい本だったか、とか

そういう点では「?」です

エンターティメントなのだからそれでいいのでしょうけどね。


知らない生物、知らない言葉、習慣などをそのままハマって想像して

読める人でないと、説明ばかりが多い割りに物語りにあまり必要ではないものも

あり、途中ダラっとしてしまうと思います


幸せで安全な暮らしを満喫している恵まれた子供、と思われていたものが

人権を得る年齢を遅らせ、大人たちの徹底管理の場であったという事実

この辺は「私を離さないで」っぽい雰囲気ですねー。

そして血塗られた人類の歴史。

バケネズミたちの反逆。

山場がたくさんあるので、飽きずにグイグイっと引き込まれたのでしょうね。


ずっと人々とともに物語に登場し続けるバケネズミの正体(?)

が最後に明かされたときには、あぁそれで・・と思いましたね。

前巻でニセミノシロモドキが語った歴史と、うまくつながっていき

新世界、と呼び得る理由がわかるというか。


これだけ長い本を一気に読ませるのはさすがです。

私は十分楽しませてもらいました

次もこのくらいの長編を期待します。





新世界より 下/貴志 祐介
¥1,995
Amazon.co.jp

キュア cure/田口ランディ
¥1,680
Amazon.co.jp

ランディさんの最新作ですね。


彼女はシャーマンの話など、なんというか魂で感じること、のようなものを

書くことがおおくて短編集の「ソウルズ」はすごくいいと思った


こちらは、難しい問題提起でもある本だと思います


以前職場のお昼の時間、乳癌の疑いがある(あった)しこりを胸に持つ

わたし。

「最近、検査とか行っているの?」と聞かれ

「行ってないんですー」と。


すごく怖いんだけど、検査を受けることでより怖い

実際、癌になったらきっとすごくもがいてなんとかしていきたくて必死に

なるのだろうと思うけれど。

今の(ある意味無責任で思うこと)気分でいうと、闘病をし乳を失い(または傷つけ)

髪を失うかもしれない、職も失うかも。

夫にも家族にも心配と迷惑をかけ。苦しんでもがく。

初期の乳癌は壮絶なものでなかったとしても、今まで健康できた自分には

計り知れない闘病生活になるであろう、ということが容易で想像がつく

それに打ち勝つ気力があるように思えない。


「医者も、絶対に勝ちましょう!治しましょう!っていう勢いがすごくて

なんていうか、そっとしておいてくれよ、とかもうそこまでして

生きていたくない、とかそう思うことが許されない感じが日本の医療だよね」


ほんとにタイムリーにそう話していた次の日に図書館から届いた本

ここにも、同じようなことを書くくだりがあって、

あぁーほんとそうだ。と。

自分で選ぶ治療はなく医者の判断でガンガン切られもすれば

諦められてしまうことも。

それがある意味当たり前で仕方がないと思っていることも、この国らしいなぁーと感じた。


がん細胞のいる(?)環境を急激に変化させ、彼らを生きにくくする

という方法は、とても有効のように思えた。

病は気から。というのは本当だ。

ただやみくもに、ダメなところは取りましょうというだけでいいのか。


病気に対する対峙の仕方を考えさせられる本




カシオペアの丘で(上)/重松 清
¥1,575
Amazon.co.jp

以前から気になってはいたんですけど

上下巻となるとなかなか勇気がでません


ってことで少し経った今なので、すんなり借りることできました。


うーーん大作ではあるんですけどね

私の心には響かなかったといいましょうか。


それぞれが背負っている悲しみ

それは理解できるのだけれど・・



その日の前に、でも思ったことなんだけど・・

その夫・妻・子供に向けられる愛の深さや言葉なんかが、やすいドラマを見ているような

気にさせられちゃうんだよね。

リアリティがあるようで、ないと思う。

いざとなったときの人間の言動ってこんな風じゃないんじゃないかなぁって。





重松さん、また「疾走」みたいなものも書いてくれないかなー



カシオペアの丘で(下)/重松 清
¥1,575
Amazon.co.jp


kage


原作を読んでもいないのに「陰日向に咲く」見てきました。


記事を書こうと思って色々のぞいてみても、どれも漫才のシーンかモーゼの

ばっかりで、岡田君の画像を使いたいけどジャニだからないのが残念

なので、この象徴的に使われていた黄色い傘の画像にしてみました。


宮崎あおいの鳴子(母)がいいね。カワイイ、とてもうまいと思いました

そしてやっぱり岡田君、格好悪くてどうしようもなくてでも優しいところが

すごくうまい。そして笑っちゃうシーンもうまい、公衆電話のシーンは

ウケた、木更津で鍛えられたね(笑)


彼は「花よりもなほ」のときもそうだったけど、なんつーか情けなくて優しい男が

うまいし似合う。ほんっとにダメなやつだ。で終わらないように演じるのって

難しい。


期待していたほどには泣けなかったけれど

それぞれのやり方で、前に進んでいこうって感じが気持ちいい

後悔をバネにして生きる。


アキバ系おたくのところは、なんでいれたのか?よくわからなかったけれど

初めて見つけて握手に並んだところ、小さな花束がかわいかった

塚本高史は色んな役に挑戦していていい


私の隣にも、うちの父と母くらいの夫婦の方がいて、楽しんでいたし

色んな年代の方に見てもらえるいい映画になってると思います。




とりあえず次は「ガチボーイ」なんでかしらんが自分の中で

期待度大なので、見に行くと思います


ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎
¥1,680
Amazon.co.jp

超話題作、ゴールデンスランバー

ようやく長い図書館待ちを待ちに待って

読み終えました。



面白かったですね

主人公が今置かれているどうしようもなく残酷・冷酷な状況と

学生時代の何気ない温かみのある日々との対比が

結果どちらをも際立たせていてうまい。


誰も信じられない、信じてはいけない状況の中でも

彼は「信頼」という言葉を使い、忘れず、数少ない味方を

増やしていく

そして一握りの絶対に信じられる仲間と家族に遠くから支えられて強くなる


安易に味方になる人が多いのはご都合主義という方もいると

思うけど、私の中では末端の人たちが(自分たちが)情報や政府に踊らされず

自分が正しいと思うものを見極めている様が心地よく、これからそうでなければ

いけないという意味も込めて助っ人の存在は有り得ると思えた。

また、自分のできる範囲で「ここまでだ。あとは自分で何とかしろ」という

助け方もイイ


今度こそは、今度こそはと思うところすべて覆され、追い詰められていく様は

緊張感もありグイグイ引き込まれていく。

この話をどう終結させるんだろう??と

思いながらだったので最後の最後(こうやって生き延びた)だけは

微妙な違和感だったかな


どうにもならないままに、終わって行くのだろう、と、

そして自分の中に消化できな思いと、小さな危機感を灯してくれるの

だろうと思っていただけにラストの収まりは、まさにエンターテイメント

で都合がいいな。と感じたのかもなぁ

またそこが、単なる善良な一市民が、犯人に仕立て上げられた、という話ではなく

しかもそれを逃げおおせた。というエンターティメントなのだろうね


つづきが読みたくて読みたくて、あっという間に読んでしまった

彼の中では1位か2位。

魔王&呼吸をもう一回読み返さないと順位がつけられない(笑)





原作を読んだこともないというのに



sakigake
「魁!男塾」

見てまいりました。


キャスティングが結構マニアックで、その辺が逆にいいと

思えます

知ってる顔(有名人)が多いと、先入観があってそのキャラクターに入っていけない

ところもあると思うし

地味目なだけに、この原作のファンにターゲットを絞った感じもありますね。


原作を知らない私でも、それぞれのキャラの特徴・個性・良さが

わかるようになっているし、ストーリーも単純明快

そのマンガらしさが逆にいいと思いましたね

変にひねられたりリアリティを追求されたりしたら、つまんなかったと思う。


なかなか楽しめました

カツラ美容室別室/山崎 ナオコーラ
¥1,260
Amazon.co.jp

ナオコーラさんの新刊ですね
芥川候補だったんですよねぇ。これ。

でもらしいです。

直木賞では絶対ないって感じ(笑


すごく軽いタッチで、1時間くらいで読み終えちゃうくらいの分量


カツラをかぶって美容院を営むカツラさんとそこの従業員の

エリと桃木さん、そして主人公の淳之助と梅木さん
この少ない人数、限られた場所で話が展開していきます


なんていうか深く考えずスラスラっと読めちゃうんです
で、すぐに恋愛うんぬんSEXうんぬんにならない淡々としたところも
現実だなって。

恋とか愛とか、そんなにいつも必死で求めてないっていうか。


友達になっていく。過程がリアル
あーこいつなんでこんな事言うんだろう?とか思うけど
嫌いとかじゃなくてお世話したりされたり、飲んだり散歩したり
悩みを打ち明けてみたりうざったくなったり
そんなんの繰り返しで、いつの間にかすっかり友達
情けも湧いて、たまには逢いたい。
そういうのが普通に、そしてリアルに書いてあった。


各誌絶賛!とか書いてあったけどそういうんではない。

インパクトはないし、後々まで残るとも思わないけど、それはそれでいいんでない?

と思える作品




約束の地で/馳 星周
¥1,470
Amazon.co.jp

直木賞候補にもなっていたんですよね?

この作品


確かに今までの(とはいえ最近のは読んでないけど)馳さんとは違った

語り口というか、新境地といえばそうかもしれませんね

自分の中でも、こんな風かな?と思っていたのをはずされたような感は

ありますが。いい意味で裏切られた、とかそこまでではないかな(笑


うまくなっていたり、大人になっていたり(自分より年上の人にすみません)

とかするのかもしれないけど、こじんまりとまとまってる感も否めない

勢いみたいのはなくて(本人も求めてないと思うけど)、うーーん。って

ところも


今までの作品は自分とはまったく別世界の、フィクションとしてそのギリギリ感を

味わって楽しい(?)みたいな感じだったけど

今回は、リアルに描いてて、でもそこまでに至る(事業に失敗して、父の守る家族の墓を暴くとか)

経緯が微妙に浅くて感情移入できないようなところも。

逆に骨を集める少年なんかは、うまいなーと思ったけど。



ずっとこの路線にするのかなぁ。

上手だけど、彼じゃなくちゃっていう感じのしない本でした。