こんにちは。
北斗星の続きです。
1988年3月13日、青函トンネルが
在来線として暫定開業しました。
1988年3月号
海峡線と北斗星の記事
今なら写真付きで大々的にPRする
ところでしょうけど 文章の記事のみ、
意外にあっさりしています。
北斗星の車両は突然降ってわいてきた
わけではなく、前日までゆうづるで
使用していたのを急ぎ組み替えました。
さすがに24系ゆうづる最終日の下りは
583系で代走、24系は北斗星の準備に
あてられました。
24系ゆうづる
末期には北斗星用に改造された車両を
(客扉を折戸から引戸に改造、
アコモデーション更新 → 金帯車)
使用し、一足先にツインデラックスも
連結していました。
(ロイヤル、食堂車、ロビーは北斗星
まで使わずにとって置きました)
北斗星1号(小幌-礼文)
北斗星1号
北斗星3号(森付近)
北斗星5号(大岸-豊浦)
1988年7月、C623の復活運転と併せ
さっそく撮影に行きました。
当初はご覧のとおりオリジナルの朱色の
DD51が牽引していました。
ところで電源車の位置が列車によって
前後異なるのにお気づきでしょうか。
時刻表と編成図をご覧ください。
運転開始時の時刻表と編成図
上野時点では電源車はすべて最後尾で
そろっています。
国鉄時代からの決まり事で固定編成の
客車は向きが決められていて、
(海側・山側 = 配線等の都合による)
編成の組替えもスムーズに行えるように
なっていました。
電源車の位置で見ると東海道・東北線
など どの線区を走るブルトレでも
西または南寄りに統一されていました。
次に時刻表の青森を見ると
1・2号は通過(運転停車)、停車と
なっていますが、3~6号は経由しない
記号になっています。
青森は行止り駅なので方向転換します。
経由しない3~6号はそのまま。
(3~6号は青森操車場で機関車交換)
函館は1~6号すべての北斗星が停車し
方向転換します。
というわけで方向転換の回数の違いで
道内では1・2号と3~6号の向きが
異なった、ということになります。
このことは編成図の下の注釈を見ると
1・2号:青森~函館間逆向き、
3~6号:函館~札幌間逆向き
との表示の違いからも判ります。
それにしても札幌の車両基地での整備時
には勝手が悪かったことでしょうね。
(実際、後日すべて青森経由になり
向きをそろえることになりました)
北斗星5号(姫川)
1988年10月 再び渡道の機会がありました。
雑誌で「北斗星色のDD51新登場」
の記事も見ていたので、 撮れるかなー
との期待もこめてレンタカーを駆って…
北斗星3号(小幌-礼文)
北斗星5号(大岸-豊浦)
そのときは青いDD51が2両目で
ちょっとがっかりしましたが、
その後はすべて青くなってしまったので
今思えば かえって貴重なシーンです。
3・4号は多客時の臨時で
開放B寝台のみのモノクラス編成でした。
豪華寝台列車がウリの北斗星としては
北斗星らしくない微妙な列車ですね。
しかし翌年には定期列車に昇格、
もちろんA個室や食堂車、ロビーも連結
豪華寝台列車3往復体制になりました。
なお多客時のモノクラス臨時はその後は
エルムと改称し、修学旅行臨としても
走りました。
1989年夏も渡道しました。
北斗星1号(北舟岡)
DD51はすべて青色になりました。
北斗星の編成にも変化がありました。
1989年夏の編成図
食堂車とロビーの位置が入替わりました。
食堂車を通過する乗客を減らそうという
対策だと思いますがあまり効果はなく、
実際、ディナー中に浴衣のオバさんが
通過したのにはあぜん、マナー違反も
悪いが止めないスタッフもダメです。
好評でなかなか取れないロイヤルは
4室に増えました。
(その後北海道編成でも増結)
北斗星2号(上野幌)
北斗星2号(上野幌-北広島)
寝台側のサイドビューです。
バラエティに富んだ車種が
北斗星の魅力でした。
北斗星2号
同じ写真をトリミングしてみました。
編成図と比べてみると車両の形式も
判ると思います。
このときの帰りに乗った北斗星2号
(B寝台)が初乗車になりました。
何度も方向転換した北斗星ですが、
1991年3月改正で全列車まるごと
方向転換が行われました。
JRになり東海道ブルトレと向きを
そろえる必要がなくなり、上野駅での
電源車の騒音・煤煙のこともあって
札幌寄に電源車がくるようにしました。
その方法は…
上野到着後、後部に機関車を連結
常磐線を下り、馬橋から武蔵野線へ
南流山で逆行し、北小金から常磐線へ
北柏で逆行し、上野へ戻る
というものでした。
その日は土曜日でした。
出先での仕事を終え、遊びにいこうと
たまたま綾瀬駅のホームにいました。
常磐快速線を見慣れない1灯の機関車が
上ってきます・・・
EF5889に牽かれた北斗星編成でした!
最後部にはEF81と北斗星のヘッドマーク。
うーん、カメラを持ってなかったのが残念。
青森での方転のちぐはぐも
全列車青森駅経由にして札幌での向きが
そろうようになりました。
その結果、全列車とも個室・寝台から
噴火湾が見えるようになりました。
本日もご乗車ありがとうございました。
夜明けの噴火湾