鉄道模型のレール磨き (と失敗!) | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんにちは。


鉄道模型のレール磨きは
いつの時代も悩みのタネでした。
近年の製品は 集電性能の向上、省電力
のおかげでレールも汚れにくくなった
ようではありますが…


北斗星の模型で遊んでいるときに
以前 作ったレールクリーニングカーが
出てきましたのでご紹介しましょう。







列車全景
積荷は変電所に運ぶトランス(?)




真横から見たところ


では積荷を降ろして構造を見てみます。





ドローン画像(?)


トランスは上下分割式です。
クリーナー本体は真鍮板に支柱をたて、
紙やすりを両面テープで貼ったもの。
支柱は5cm位の真鍮釘を切って
半田付けしました。


貨車はエンドウのシキ60で、
全く加工していません。
レタリングは残り物やNゲージのシールで
連結注意などとそれらしく。
カプラーは構造上簡単に交換できず、
機関車とワフのほうで対応しました。



クリーナーの裏面
少し走らせるだけで汚れがつきますが…
片よってついたスジはカーブ部分です。




積荷の下部


トランスの台座の部分です。
5×5、3×3のプラ角棒を
接着して組んであります。
支柱に支障する部分は後から切取り。
貨車にもトランスにもぴったりはまる
ので とくに固定はしていません。


貨車全体を持ち上げると
クリーナーだけその場に残ります。



全体を逆さにしたところ



《失敗談》
当初、トランスとクリーナー本体の間に
コイルバネを入れました。
ところが走行抵抗が大きすぎて
機関車が空転して走りません。
バネを少しずつ弱くしていきましたが…
あってもなくても変わらないくらいに
弱くしなければ走りませんでした。
クリーナーが大きすぎたのかな?


効果はそれなりにありますが、
7・8周すると、磨けてきたかなー?
という程度…
列車の性格上、
高速で何周も走らせるのも変だし、
(実物もめったにお目にかかれませんし)
当鉄道のHO線路は 全線手が届くので…


結局、
「仕業前にぐるっと手で磨いた方が早い」
という原始的な方法に戻りました。
手磨きの所要時間15分です。
(特大貨物はクリーナーをはずして
 ごくまれに登場するだけになりました)



《もうひとつ》




写真を見れば一目瞭然

車軸にパチンとはめこむだけ。
他鉄道からのいただきものですが
効果は微妙?
布が黒くなるのでゼロではないでしょう。
たまに貨物列車のなかに紛れ込んでます。




《Nゲージのこと》

クモヤ193(トミックス)


最初にレイアウトについてさらっと…
本体の大きさは2m10cm×1m5cmで、
普段は部屋の隅に立てかけてあります。



ほこりが積もってる


使用するときはまず掃除機で吸取ってから
ポイントマシンに給油し、
地下部分のレールを手でざっと磨きます。
レール全体の9割位は どこかしらから
手が届くようになっています。


近年は立てた状態のうちに電源を接続し、
(コネクター1本つなぐだけでOK)
ポイントの動作をチェックしています。
具合が悪いとまた裏返してから
調整しなければなりませんので。



背面のふたを開けたところ

こちらからも事前のレール磨き。
トンネル内で脱線事故がおきたときは
こちらから救助隊が救出にむかいます。




駅構内の様子


Nゲージは小さいので、建設が進むと
物理的に人の手が入らなくなりました。
そこでレール・クリーニングカーが
必要になるわけですが…
幸いNゲージには既製品があります。



《初代》
最初に入線したクリーニングカーです。



クモヤ192+193




真横から


旧クリーニングカーです。(引退)
スケール的でかっこいい。
クリーニングカーの題材にはうってつけ。
1両が走行用の動力車、
他方はレール研磨車になります。




研磨用車輪
ライターのやすり (あれ? 死語かな?)
みたいな車輪がそれぞれ逆回転します。
どちら向きに走っても どちらかの車輪が
反対向きに回転するわけ。
ガァーッ! とものすごい騒音を発して
走行しますが、効果もそれなりに
ありました。
ただ、ポイントのフログが消滅するん
じゃないか とか精神的に良くなかった。




《2代目》


カヤ6422 軌道保線車




真横から



研磨装置


研磨ディスクをバネでレールに押し付け、
回転させながら走行します。
(自走しないので機関車が牽引)
こちらのほうが音も静かだし
磨き方もていねいな気がします。
効果も十分あります。


交換ディスクには不織布のもあり、
羽根車に換えると掃除機にもなります。
(左のメッシュの部分が集塵箱)
当鉄道ではこちらのクリーニングカーが
現役として活躍しています。




《大失敗談》


古いTMS誌に集電不良対策として
レールに油を塗る方法が載っていました。
オイルド・トラックといって
アメリカでは一般的だ、というような
ことも読んだ気がします。


で、試してみたわけですが…
K社純正のオイル(注射針がついてるやつ)
なら大丈夫かなー、と思って
不織布のディスクに換えて染み込ませて
走らせた(レールに塗布した)あとは…


あら不思議!
軽量で集電の悪かった車両も
とても調子よく走るようになりました。
そのときは喜んで全線に油を塗りたくり
がんがん走らせましたが…


1年くらいたってたまには走らせようか
と車両を出してみると
大変なことに!!


ゴム車輪が溶けた


とんでもない落とし穴がありました。
というわけでダメになった車両は休車中、
登山鉄道は全滅したので全線運休中です。

(昨年末に替えゴムを買いに行きましたが

 売り切れでした…)

 
新しい動力車ならフライホイール装備で
こんなバカなことをする必要は
なかったのですが…


ついでに接点復活剤について。、
スプレータイプの揮発性の高いやつを
試したことがありますが、レールには
効果を感じられませんでした。
油タイプのものは試してません。
いずれにしても十分テストしてから使用
しないと痛い目に合うのでご注意を。




本日もご乗車ありがとうございました。